人魚を釣り上げたので世話する事にした   作:ちゅーに菌

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人魚さんとコップ

 

 

 

「人理崩壊ぃ…?」

 

 半眼でそう呟くとフランチェスカはドリンクバーのコーラに刺さるストローに口を付けてぶくぶくと泡を作っている。

 

 場所を移して近くのイタリアンワイン&カフェレストランなファミリーレストランで、昼食がてらフランチェスカに世界の終焉について詳しく教えた結果がこの様である。

 

 こら、ストローで遊ぶの止めなさい。人魚さんが覚えたらどうする。

 

「えー、イブママひどーい」

 

「誰が母か」

 

 ちなみに連れてきた人魚さんは、店のメニューの品を全て左から平らげている真っ最中である。既に半分ほど征服されているのでそう遠くないうちに完食するであろう。レストランの店員は大忙しであるが、これも商売だと思って諦めて欲しい。

 

 ちなみにシャイガイは基本的に家から出たがらないので置いてきた。彼用にご飯は作っておいたので大丈夫だろう。

 

「んー…別に信じないってわけじゃないんだけどねー。イブちゃん嘘とか言わないし、人間よりよっぽど好い人だしー。でも、世界が滅ぶって事を急に信じろって言うのは無理があるんじゃないかなー?」

 

 足をぶらぶらさせながらそんな事をフランチェスカは呟いた。全くもってその通りであるが、生憎証明するモノがない。情報源(ソース)は夢で会ったドリームマンと、母さん。トドメに主犯のゲーティアとやらは異空間に引き籠っている。証拠と言われてしまえば八方塞がりも良いところだろう。

 

「ん…? 待って待って。今イブちゃんのママが話に出なかった?」

 

「ああ、今回世界を崩壊させる奴に助力しているら――」

 

「オーケー、事情が変わったわ。世界は確実に滅ぶのねっ!」

 

「お、おう……」

 

 げに恐ろしきは我が母(ナイアルラトホテップ)の悪行に対する絶対の信頼性である。

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 とりあえず俺が知る限りの話を全て終えると、フランチェスカの瞳はキラキラと眩いばかりに輝きを見せていた。

 

「すごい! すごーい! 最ッッ高! これからそんな楽しそうな事が始まるの!?」

 

「お前、普段から人類の味方とか自称している割には反応が淡白だな」

 

「えー? だってナイアさんの事でしょ? 何だかんだで、あの人が本気で人間を滅ぼすとは思えないもの。いつも通り、ただ他人が破滅する寸前を楽しんでいるんじゃないの? そもそもあの人にしてはやり方が手温いし。まあ、あの人は結局いつも破滅させるんだけどね」 

 

 そう言って再びドリンクバーの飲み物をストローでぶくぶくする作業を始めるフランチェスカ。確かにその考えには全面的に同意だ。個人を破滅させるのと人類を破滅させるのでは全く話が変わってくる。人間そのものを良い娯楽扱いしている母さんには人類を滅ぼす動機なんて微塵もない。寧ろ娯楽が減るというデメリットだらけだろう。

 

 だが、母さんの事だ。突発的にやりたくなったからなんて動機の可能性も十分考えられるので、今のところは何も言えない。母さんは普通の人ならば考え付いてもブレーキを掛けるようなところで、全力でアクセルを踏むような性格をしているからな。

 

 そんな事を考えているとフランチェスカは何やら頬を染めて、あからさまにこちらをチラチラと見ながら身体をくねらせていた。

 

「それはそれとして……こんな素敵なイベントに呼んでくれたお礼はもう身体で払うしかないね!」

 

「うるせぇちんちくりん」

 

「えー…イブちゃん両刀でしょー?」

 

「両刀ではない。イケている魂、即ち"イケ魂"ならば性別関係無く好きなだけだ。そこを間違えるな」

 

 何故かこの前のラマ売りの配達員に非常に良く似た青い着物姿の女性が、勢い良く頷いている光景を幻視したが、たまの電波なので何でもないと切って捨てた。この身体のせいで凄まじくランクダウンしている俺の能力のひとつがたまに意味もなく勝手に起動してこのような電波を拾う事もあるのである。

 

「ねーねー、私は?」

 

「掃き溜めに落とした吐瀉物のような魂だな」

 

「私の魂が良さそうなんてネタにしてもこれっポッチも思ってなかったけど流石に例えがひどい!?」

 

 ひ、ひどすぎるよー! と言いながら俺の対面の席で、机に突っ伏して手足をバタバタさせているフランチェスカ。だが、直ぐに顔を上げると一切食べる手を緩めない人魚さんの方を向いて口を開いた。

 

「それにしても増えたのね。イブちゃんと楽しい仲間達のメンバー。まあ、イブちゃんとか、イブちゃんのお母さんとか見てるから今更増えても驚かないけどさ。次は誰なの? ガタノゾーア辺り?」

 

 何故そこで俺の友達でメル友のガノちゃんが出て来るのかは謎であるが、フランチェスカの話なので適当に聞くぐらいが丁度いいだろう。

 

 そんな事より人魚さんである。俺は待ってましたとばかりに隣の人魚さんの脇腹を掴んで俺の膝に乗せた。人魚さんは乗せた瞬間からフォークを持ったままピタリと食べる手を止めて動かなくなる。

 

「じつはな…」

 

 俺は人魚さんをひと撫でしてから口を開いた。

 

「コイツはなんとあの人魚伝説の人魚なんだよ」

 

「………………え?」

 

 満を持しての俺の発言はフランチェスカの顔をえ?何言ってんのコイツ?とでも言いたげな表情にさせた。うむ、掴みは上々なようだ。

「信じられないのはわかる。でも、人魚さんは確かに人魚なんだ。海で釣り上げたし、特徴も正にそれだ」

 

「えぇ…?」

 

 フランチェスカの視線が何故か残念なモノを見るような目に変わったが、人魚さんはそんなに残念ではないぞ。それを説明しなければな!

 

「人魚伝説を知らないか? 人魚の肉を食べた者は数百年の長きを生きたという。ならばこの人魚さんがもっと生きていても何ら不思議じゃない。それに人魚に似た伝説は世界各地に存在する。その共通存在がそれ相応の超生物でも驚かないだろうさ」

 

「…………本気で言ってるのね…イブちゃん…」

 

 フランチェスカは相変わらず頭のいいバカねーと大変失礼な事を呟いてから小さく溜め息を吐いた。

 

 その行動を見て、俺は人魚さんを抱き寄せる力を強める。

 

「………人魚さんはやらんぞ、俺のだ」

 

「い、いらないよ。その人明らかに神とかその辺りの存在だよね?」

 

 それを聞いた俺は盛大に吹き出した。久々に笑わせてくれるじゃないかフランさんよ。暫く机を叩く程声を圧し殺して笑ってから俺は再び口を開いた。

 

「ぷーくすくす、お前こそ何を言っているんだ。こんな家のエンゲル係数を上げる事しかしないナマモノが、神秘の薄れた現代に当たり前のように存在が可能な地母神クラスに偉大で強大な神様なわけないだろ、常識的に考えて」

 

「君が常識を説くのか……下手に強大な力を持っているせいで変な物差しが出来ちゃてる感じかー……」

 

『………………(かちん)』

 

 何故か膝の上の人魚さんから音が聞こえた気がしたが、気のせいだと割り切り、直ぐにフランチェスカとの話に戻ろうとした。

 

「それでは今から人魚さんの家でのポンコツぶりを…アツゥイ!?」

 

『………………(ぷいっ)』

 

 しかし、人魚さんはテラテラのオリーブ油に浸かった熱々のエスカルゴのオーブン焼きを俺の開いた口に投入すると、俺の膝から離れて席に座り直したっきりそっぽを向いた。

 

「なーかしたー! なーかしたー! イブちゃんがなーかしたー!」

 

「どう見ても人魚さん真顔何ですがそれは…?」

 

「イブちゃんと違っておんなのこは繊細な生き物なんだよー? もーだめだなー」

 

「おい、繊細な女の子から俺を抜いた理由を聞こうじゃないか」

 

 その後、ファミレスでは一切身になるような話はせず、人魚さんが満足するまで食べさせてから家に帰った。

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

「フランチェスカのー!チキチキお宅拝けーん!」

 

『Aaaaa――』

 

 俺の家に帰るなり何か始まったようである。人魚さん、釣られて拍手しなくていいからな。シャイガイも人魚さんの真似して拍手せんでいい。

 

「このコーナーはイブちゃんの家に埋まっている物を発掘して、あわよくばそれを私が貰おうという人類に大いに貢献する企画なんだよー!」

 

「しばき倒すぞクソジジイ」

 

 フランチェスカは腰に手を当て、俺をビシッと指差しながらそん宣言をした。フランチェスカの隣にいる人魚さんは悪影響を受けてしまった為、フランチェスカと同じ格好をしながら無表情で俺を指差している。

 

「ここだ!」

 

「おい、そこは…」

 

 フランチェスカはリビングに隣接している和室の押し入れの戸を開けた。

 

 そこは一見、簡素な収納ケースが大量に積まれただけの空間に見えるが、実際には母さんが思い付きで作ったり、何処かから持ってきたりした遊星からの物体X達の巣窟である。家主の俺でさえそこにあるものの全容は把握しきれていない。

 

 故にとんでもないモノが置いてある可能性があるので非常に危ないのだ。

 

「わー、目覚まし時計が一杯あるね」

 

「母さんの趣味だからな」

 

 フランチェスカが最初に開けた引き出しには沢山の2等身の目覚まし時計がところ畝ましと並んでいた。しかし、その収納ケースに入っているのは、既に俺が一度以上使用して目覚ましには使えないと判断したモノだ。

 

「これはッ!? 水着アルトちゃん目覚ましだと!?」

 

 その中でひとつを手に取り、フランチェスカは驚愕の声を上げる。

 

 確かソイツはお腹が空きましたとか、ご飯はまだですかとか、○○が美味しいですとかしか言わない目覚まし時計である。

 

「………………(スッ)」

 

 何も言わずその目覚まし時計を自分のカバンに入れているところ悪いが、それは設定時刻が来ると、持っている水鉄砲から、寝ている人の顔面に中々の勢いで何処から供給されているのかは不明な水を発射してくる無駄な欠陥機能まで実装済みの目覚まし時計だ。まあ、フランチェスカには言わぬが華だろう。

 

「あ、キャスターのジルもある」

 

 ソイツは特に何が欠点な訳でもないが、COOL!COOL!と煩いので何と無く使わないと判断したモノだな。

 

「あ、お菓子だ! ワッフルだ!」

 

 次にフランチェスカが見付けたのは、可愛らしい袋に包まれた甘い匂いを放つワッフルであった。ほほう…。

 

「それは母さんが作った腐らず、決して品質の変わらないワッフルだな。いつでも美味しく食べれるぞ」

 

「へー、そうなんだ。あーん」

 

「ちなみにスーパーバスターワッフルという味付けがしてあるらしい」

 

「――――――ッ!!!?」

 

 バスターワッフルとは、砂糖をふんだんに使い、蜂蜜と練乳をたっぷり染み込ませたワッフルである。 これだけでも人を選ぶが、比較的甘党な俺はそれでもきっと美味しく食べれた事だろう。ただ、このワッフルの実際には多少異なる製作風景を見ていた俺は知っていた。何せこれはバスターワッフルではく、スーパーバスターワッフルである。

 

 母さんが、このスーパーバスターワッフルを作った日は偶々砂糖を切らしていた為、砂糖の500倍の甘さを誇る化学甘味料のサッカリンを砂糖の代わりにふんだんに使用していた事をな。にも関わらず見てくれと匂いだけは良いのが母さんらしいところである。

 

「甘いなにこれ甘い聞いてない甘い砂糖じゃない甘い舌がヤバい甘い混沌甘い謀ったなぁ!!!?」

 

「ぷーくすくす、ざぁんねんでしたぁ!」

 

 涙目で手をぐるぐるさせながら襲い掛かってくるフランチェスカを頭を掴んで止める。大人と子供程のリーチと身長差の前では全く俺に届かない。

 

 こんな俺であるが母さんから捻り出た女なわけで、悪戯自体は大好きである。勿論、母さんと違って人も場所も時間も選ぶがな。迷惑になるような事はだめだめ。

 

『Aaaaa――♪』

 

 ちなみにこのサッカリンバスターワッフルは、フランチェスカが一口つけたものも、残りも全て人魚さんが美味しそうに食べていた。やはり人魚さんは神様ではなくただの超生物であろう。こんなもん神様にお供えしたら間違いなくぶちギレる。俺も相当キレる。

 

「うへぇ……うへぇ……まだ甘ぃ……次行くよぉ…」

 

「その無駄なガッツを別のところで使えればな」

 

 戦闘続行……とぼやきながら次にフランチェスカが手を掛けた拳程の小さな木箱を見て俺の表情が少し曇った。

 

「なにその反応…? また、ヤバいモノが入ってるの?」

 

「いや、その逆だな。寧ろつまんねーモノだから残念に思っただけだ」

 

「つまんないの……か…………あ?」

 

 俺に言われても木箱の蓋を開けたフランチェスカは中身のモノを見て固まる。それと共に蓋を開けた瞬間から濃厚な魔力が加湿器のように溢れ出ているのを感じた。

 

 そこにあったのは"魔力を放ちきらびやかな装飾が施されたお猪口サイズのコップ"である。

「え…なにこれは……?」

 

「それはただのコップだな」

 

「ただのコップ!? どう見ても超抜級の魔術炉心そのものだよ! 形態も術式も全ッッ然違うけど! これだけで冬木の大聖杯と小聖杯を合わして機能的に大差無いとか御三家にあやまッテ!」

 

「魔術炉心に聖杯だぁ…? 俺どころか人魚さんの魔力の足元にも及ばない量の魔力しかない物体がそんな大層なものなわけないだろ、常識的に考えて」

 

「外なる神の常識は常識じゃないよイブちゃん……イブちゃんの異次元クラスの魔力量と比べたらそれはそうだろうけど! 人間基準なら十分聖杯なの! スッゴいものなの!」

 

「メイドバイ母さんでも?」

 

「………………やだ混沌・悪しか喚べない上に起動したら人類滅びそう…」

 

 なんだか俺のわからない単語でとても酷いことを言われている気がするが、対象が母さんなので何も言えなかった。

 

「うーん……勿体無いねー、使えるのにねー、残念だねー」

 

 コップを両手で持ちながら何やら唸っているフランチェスカ。使うメリットとデメリットを考えているのだろう。つまんないモノではあるが、それ以前に母さんが作ったというだけでお蔵入り必須である。どうせろくでもない欠陥や、最後の最後でとんでもなく傍迷惑な隠し機能が発動するとかがあるに違いないのだ。あの人はどうもデメリットの無い完全なモノはつまらないそうなのでそういうモノしか作らない。

 

『Aaaaa――』

 

 箱に戻す為にフランチェスカの手を取ろうかと考えているとコップを横から何故か人魚さんが覗き込んでいた。

『Aaaaa――Aaaaa――』

 

「人魚さん?」

 

 だが、何やら様子が可笑しい。いつもの5割り増しで人魚さんの綺麗な瞳がきらきらと輝いているように見受けられる。

 

 ん? 待てよこの視線見覚えがあるぞ。えーと……そうだ、宝石やら光り物を見付けた時のドラゴンの瞳にそっくりなんだ。

 

 そう言えば最近はめっきり見掛けなくなったなぁ…等と少しだけしんみりした気分になっていると、人魚さんが動く。

 

『g;e…g;e……gogo…』

 

 人魚さんは俺とフランチェスカが見る中で、フランチェスカからコップを取ると暫くそれを眺め、そして何を思ったのか口に寄せ……。

 

 

 

 

『………………(ぱくっ)』

 

 

 

 

 喰った。

 

 

 

「人魚さんダメ! ぺっ! ぺっしなさい!」

 

『e'(ごくん)』

 

「ノォォォォ!?」

 

「キハ、キハハハハッ! キハハ! ああ、ああ、なにそれもうやだ、最ッッ高だよ! ヤダヤダ、胆管と脾臓がよじれちゃう!」

 

 バシバシと畳を叩いて爆笑しながら転がり回るフランチェスカは放っておき、暫く人魚さんからコップをどうにかして取り出そうとしたが、結局は人魚さんの口に入れた手を噛まれるだけの徒労に終わった。

 

 




ー主人公のマテリアルー

パラメーター:
筋力A+ 耐久A 敏捷B
魔力EX 幸運E 宝具ー

(絆1)
身長/体重:187cm・77kg
出典:クトゥルフ神話
地域:ドリームランド
属性:秩序・悪  性別:女性
かなり大柄な麗人。端然たる姿に似合わず、家事や育児はお手のもの。"忍耐強きもの"、"溺れさすもの"、"魔術師の神"等の異名を持つ。

(絆2)
魔術師の神の異名通り、遥か太古の時代にソトより飛来した魔術神として当時の魔術師達に崇められていた神性であり、その濃厚で莫大魔力と、遥か遠き何処かの魔術は人類には決して至れない頂きにいる。親のナイア・ルトラホテップが"無貌"を司るのなら、子のイブ・ツトゥルは"魔術"を司る。ただし、性格的に同じ土俵に立ってのフェアな勝負を好む為、滅多なことではその魔術を見せない。しかし、魔術競べを持ち掛けると昔を懐かしんで応じてくれる上にバンバン魔術を使ってくれる。チョロい。

忍耐強きものという異名を持つ通り、かなり大らかで、何をされても怒るや、他人に当たるという事をしたがらない。人間に大しては友好的だが、人間と自身の間に線引きをしており、人間との関わりをどこか避けている節がある。しかし、根は属性の秩序が現している通り、曲がった事が嫌いで積極的に小言や行動をしたがる。要はぶっきらぼうなクセにとても世話焼きでお節介焼きな性格をしている可愛らしい邪神(ヒト)である。



~人魚さんの武器~

こんとん聖杯
その昔、ゲーティアにナイア・ルトラホテップが特異点の聖杯の見本として製作した聖杯。実際の7つの特異点の聖杯程の空間における魔力の使用方法を決める法程の力は無いが、それでも特異点聖杯のプロトタイプであり、その力は健在。見本としての役目を終えた後は娘のイブ・ツトゥルに渡されたが、自分の遥か下の魔力量程度しか宿していないただの小さいコップと扱われた為、長年押し入れの肥やしとなっていた。ちなみにナイア・ルトラホテップやゲーティア用に調整したただの聖杯なので、悪属性持ちにしか使用できず、善属性持ちが使うと頭が可笑しくなって死ぬ。それを除けば極々普通の亜種特異点クラスの聖杯である。現在は人魚さんの腹に収まっており、 たまに人魚さんの気分で起動する。
ちなみに人魚さんにとっては封印状態のファム・ファタール時でも保有する魔力量は七つ分の聖杯を上回る超々々級魔力炉心と比較することさえままならないので本当に玩具のようなもの。


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