~SIDEクロト~
悪魔であるダンタリオン家に転生して9年が経った頃、ダンタリオン家秘蔵の書物を読み漁ることで多種多様な知識を得た僕は、領地経営に参加することになり、ダンタリオン家の領地を栄えさせることに成功した。
普通は10歳の子供がすることじゃないけど、僕の両親は中々のスパルタ気質で何事も経験を積んでおくべきだということで、任されたんだけどね。
まぁともかく、その功績を魔王様に認められた僕は普通よりも早く悪魔の駒を与えられた。
そして、僕は地上に眷属探しの旅に出ると、後に『四魔将』と呼ばれることになる4人の眷属を得ることができた。
そして僕は、領地内に僕と僕の眷属の住居を兼ねた研究施設を建設し、眷属となった科学者と共にプロトガシャットとゲーマドライバーの開発した。
そしてそれからさらに6年が経った現在、僕は魔王の一人、サーゼクス・ルシファー様に呼び出され、秘書の女性、狩野アスナと共にグレモリー家を訪れていた。
「お久しぶりです、ルシファー様。」
僕はグレモリー邸にある応接室に入ると、既にソファーに腰かけていたサーゼクス様とその背後に佇むサーゼクス様の妻であり、『女王』、そしてグレモリー家に使えるメイドであるグレイフィア・ルキフグス様にお辞儀をした。
「堅苦しい挨拶はいい、普段通りにして構わないよ、クロト君。」
「分かりました、サーゼクス様。」
そう言うと僕はサーゼクス様と対面する位置にあるソファーに腰かけた。
「最近は如何だい、人間界で忙しくしているらしいじゃないか。」
「えぇ、事業の方も順調ですよ。」
僕は6年前にプロトガシャットを完成させた後、眷属の一人を表向きの社長にして、ゲームを製作・販売するゲーム制作会社幻夢コーポレーションを起業し、『エグゼイド』に出てくるマイティアクションXやタドルクエストなどの10種のゲームを製造・販売している。
『エグゼイド』に登場するゲーム以外にも『デジモン』や『ポケモン』等のゲームの開発もしており、それらのゲームが世界中で大ヒットしていた。
「そうかそれを良かった。ウチのミリキャスも幻夢の『マイティアクションX』が好きでね。
・・・ウチは、1日ゲームは1時間という規則を設けてるんだが、ミリキャスはこっそり何時間も
遊んでいてね。グレイフィアが頭を悩ましているよ。」
ハハハ、とサーゼクス様は笑っているものの、その背後にいるグレイフィア様の目は笑っていなかった。
「そうですか、ミリキャス様がそこまで我が社のゲームを気に入ってくれているとは。ぜひとも、
ミリキャス様にはウチのゲームのテストプレイヤーをお願いしたいものです。」
「ハッハッハ。ソレは良い。ミリキャスも喜ぶよ。」
「サーゼクス様。」
「あぁ分かっているよグレイフィア。」
僕がサーゼクス様としばらく談笑していると、グレイフィア様がサーゼクス様に声をかけた、するとサーゼクス様の表情がプライベートの優しい顔から公務の真面目な顔に表情が切り替わった。
「そろそろ本題に入らせてもらうよ。」
「はい。」
「実はリアスの事なんだが。」
「何でしょうか?サーゼクス様に以前頼まれた通り、グレモリー嬢とソーナのフォローとして我が
『騎士』を正体を隠し風紀委員長として潜り込ませていますが?まぁ、面識のあるソーナは気づ
いていますが。」
「いや、それには満足しているよ。」
「ではなんでしょうか?」
「実は君に駒王学園に通って欲しいんだ。」
「は?」
「実は最近、駒王町のはぐれ悪魔の出現率が高くてね。あそこは日本神話から借り受けている土地
の一つだからね。これ以上はぐれ悪魔による被害を出すのは好ましくない。」
「つまり、僕に表舞台に出て、はぐれ悪魔を狩るためにグレモリー嬢のサポートに回れと?」
「行ってくれるかい?」
「分かりました。サーゼクス様の頼みとあれば。」
「そうか、ありがとう。とりあえず、この後に顔見せとして駒王学園に行ってほしいんだ。今からちょうど、
グレイフィアがリアスのところに行くんだ。だから、そのついでにね。」
「分かりました。」
「では頼むよ。」
しばらくして、僕とアスナが魔法陣を使って駒王学園に転移し追えたとき、最初に目にしたのは。
リアス・グレモリー
ではなく、
「ふぅ、人間界は久しぶりだな。・・・愛しのリアス、会いに来たぜぇ。」
ガラの悪そうな金髪ホストだった。
なんでだろう。
書いてる途中でミリキャスがエグゼイドに変身してる姿が浮かんだ......。
ライザー攻略法は浮かんだ!
○○○○でライザーの□□□□を△△△してやればっ!