それではどーぞ!
八幡side
2週間………短かった感じがする。あの日から今日まで、ずっと身体を鍛えていた。これなら少しはやっていけるだろう。そう思っていると………
小苑「準備は出来ておるか?港に行くぞい。」
八幡「はい、いつでも大丈夫です。」
小苑「お主も成長したものじゃのう。いや、最初からお主はずば抜けておったわ。たった2週間で儂の修行を全部こなしおって。じゃが、友に別れは告げんで良いのか?」
八幡「……俺に友達なんていませんよ。もう手続きは全て終わってるんすか?」
小苑「うむ、もう済ませておる。後は、アスタリスクへ行くだけじゃ。」
八幡「分かりました。」
小苑「では、行くとするかのう………じゃが八幡よ。お主、本当に何も言わずにゆくのか?お主の知り合いや妹、両親にも。」
八幡「………この前も言いましたが、両親はもう俺なんて見てないですよ。妹にも、言ったら言ったでうるさくなりそうなんで。まぁ、知り合いには言うかもです。多分。」
小苑「くえん男よのう、八幡は。まあ良い、ゆくぞ。」
八幡「はい。」
そんな話をしながら、俺達は港に向かった。
八幡sideout
ーーーーーー
戸塚「結局、昨日も八幡見つからなかったな……」
結衣「さいちゃん……やっはろー。」
戸塚「あぁ、由比ヶ浜さん。おはよう。」
結衣「ヒッキー見つからないね……」
戸塚「うん……そうだね……」
沙希「ホントに、アイツ何処行ったんだろう?」
戸塚「川崎さん。」
結衣「川崎さん、やっはろー。」
沙希「おはよ………でもアイツ、2週間経っても現れないってどういう事なの?小町もあんなに心配してたってのに。」
戸塚「でも小町ちゃん、八幡は何も言ってないって事しか言ってなかったし……」
結衣「でも心配だよ〜。今日も捜しに行くよね?」
戸塚「うん!勿論だよ!」
沙希「当たり前だよ、比企谷がいないと京華も寂しがるしね。」
結衣「うん!今日も放課後に奉仕部でね!!」
そして3人が席に戻ろうとすると、話しかけてくる人物がいた。葉山隼人である。
葉山「やぁ、おはよう。何を話していたんだい?」
結衣「え?……ヒッキーの事だけど。」
葉山「あぁ……そういえば、2週間前から不登校だったね。」
戸塚「そうだ。葉山くんは何か知ってる?八幡の事なら何でもいいからさ。」
葉山「いや、俺もその日以来ヒキタニ君の姿は見てないな。力になれなくてすまない。」
戸塚「ううん、ありがとう葉山くん。」
葉山「あぁ、また何かあったら言ってくれ。」
キーンコーンカーンコーン
そう言った所で丁度予鈴が鳴った。
戸塚「それじゃあ、席に戻ろっか。」
その一言で解散した。
雪乃side
今日も奉仕部の部室に彼らが集まる事になっているけれど、正直に言うと私はこの千葉県には彼はいないと思う。おそらくは千葉県外の他県が予測出来るわ。海外は通話にお金がかかるから無いわね。
ガラガラ
結衣「やっはろー、ゆきのん。」
戸塚「こんにちは、雪ノ下さん。」
沙希「邪魔するよ、雪ノ下。」
材木座「たのもーう!!」
雪乃「こんにちは。由比ヶ浜さん、戸塚くん、川崎さん、ざ、ざい、材木くん。」
彼の名前は今の所覚えられていない。何故覚えられないのかしら?まぁいいわ。それよりも早速………
平塚「し、失礼するぞ……」
雪乃「平塚先生、ノックをして下さい。」
平塚「あ、あぁ。すまない……」
何か様子が可笑しいわね、何かあったのかしら?
雪乃「平塚先生。様子が可笑しいですが、何かあったのですか?」
平塚「い、いや、そんなことはないぞ?」
結衣「もしかして……ヒッキーの事ですか?」
平塚「っ………」
結衣「やっぱり!そうなんだ!平塚先生教えてください!ヒッキーは何処にいるんですか!?」
戸塚「僕からもお願いします、平塚先生!八幡は何処ですか!?」
川崎「あたしも比企谷のいる所が知りたいです。先生、教えて下さい。」
材木座「平塚教論!我等は2週間八幡を捜し回ったのだ!もうなりふり構っていられん!教えてくだされ!八幡の居場所を!!」
雪乃「平塚先生。私は別に彼の居場所は期待してませんが、それに繋がる情報ならとても有効になります。ですので、教えて下さい。」
平塚「…………」
平塚「………分かった、言おう。」
全員「「「「「!!」」」」」
平塚「私が知っているのは1つだけだ。比企谷は
部室に沈黙が続く。私も今驚いているのだから。
結衣「せ、先生。嘘ですよね?ヒ、ヒッキーが転校なんて、嘘なんですよね?」
平塚「私だって、嘘だと言いたいさ……だが、4時の職員会議で発表された。信じる他あるまい………」
戸塚「でも何で八幡が転校しなきゃいけないんですか!?八幡が転校する理由なんて無いはずです!」
平塚「雪ノ下、由比ヶ浜……君達なら知っているだろう。私ももう知っている。」
2人「「え?」」
そこには、一冊のノートがあった。
平塚「手掛かりがないか昨日奴の机を調べたら出てきたんだ。中身は文化祭と修学旅行のことが書かれてあった。」
2人「「!!」」
平塚「中に記されている事が本当かどうか私には分からん。君達が見て全て本当ならこの学校の生徒には、本当の事を教えねばなるまい。」
私達はおそるおそるノートを開き、全て確認した。相模さんの依頼、戸部くんの依頼。だが、2つ知らない依頼があった。それは………
海老名さんが、彼に告白を阻止してほしいという依頼と、葉山くんが、比企谷くんに頼んだ依頼だった。私は驚いたけれど、このノートに書かれている事は………
雪乃「全て事実です。間違いありません。文化祭の事については、城廻先輩にも聞いてみて下さい。」
平塚「由比ヶ浜、君もかね?」
結衣「……はい、全部本当です。」
平塚「……分かった、では後日城廻にも聞いておこう。君達はもう帰りたまえ。」
そしてそのまま全員会話もせずに下校した。
ちょっと強引な部分もありますが、勘弁してください!
感想待ってます。