予告すると、明日も1日仕事です。
ここからエピローグが始まります。
ではどうぞ!
永遠の愛
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世間では【最強世代】が六花を卒業し、各学園にやっと平穏が訪れた。その【最強世代】は言わずとも分かるだろう。界龍第七学院序列1位、比企谷八幡。クインヴェール女学園序列1位、シルヴィア・リューネハイムを含む今年の3月に各学園から去って行った大学部4年の卒業生の事である。
特に前々回シーズンは比企谷八幡の【三冠制覇】にシルヴィアリューネハイムの【王竜星武祭2連覇】という偉業も成し遂げられており、最高や最巧とも呼ばれている。そんな彼らが去り、もう彼らの事で盛り上がることはないであろうと、世間では思われていた。
だが、その予想は大いに覆された。
その理由とは………
案内人「奥へと詰めてお入り下さい。まだ空きはございます!ゆっくり前にお進みください!」
受付「ご祝儀の品、ありがとうございます。こちら粗品ですが、お受け取り下さい。」
「いやぁ……なんか早いですね。」
ペトラ「そうねぇ……あの子が学園を去ってからまだ半年くらいだけど、本当に早く感じるわね。」
「なんかあの頃を思い出します。でも……漸くですね。」
ペトラ「本当にやっと、って思うわ。漸くシルヴィアと八幡くんが結婚するのね。」
そう……今日は比企谷八幡とシルヴィア・リューネハイムの結婚式だった。
すでに会場内には、2人の関係者たちが集まっていて雑談や学生時代の話をしていた。現役の学生でも参加している人がいて、中には他学園の母体幹部の人までも来場していた。それだけ2人の影響力は大きかったということを物語っているとも言えるだろう。
そして時間は進み………式に入った。
進行役「それでは、新郎新婦の登場です。拍手でお出迎え下さい。」
レッドカーペットが敷かれた扉からは美しい紫色の長髪をなびかせながら白いウエディングドレスを身に纏った世界の歌姫とも呼ばれた新婦のシルヴィア・リューネハイムと、長く伸ばした後頭部の髪を縛って白いタキシードを着ている六花の生きる伝説、比企谷八幡が入場して来た。
2人は恥ずかしがる様子もなく自然と入ってきた。まるでそれが当たり前かのように。
2人が前に進み、神父……ではなく、小苑の前で立ち止まった。
小苑「これより、比企谷八幡とシルヴィア・リューネハイムの夫婦へなる為の契りを行う。尚、この儀式は新郎新婦の希望の為、手短に行うものとする。」
小苑がそう言い、一呼吸置くと………
小苑「汝、シルヴィア・リューネハイムは比企谷八幡を夫とし、喜びの時も、悲しみの時も、健やかなる時も、夫に永遠の愛を捧げる事を誓うか?」
シルヴィア「誓います。」
小苑「汝、比企谷八幡はシルヴィア・リューネハイムを妻とし、喜びの時も、悲しみの時も、健やかなる時も、妻に永遠の愛を捧げる事を誓うか?」
八幡「死んだとしても、永遠にその誓いを破らないことを誓う。」
小苑は満足したように頷くと………
小苑「であれば双方、指輪の交換を。」
隣からは麗蘭が指輪を乗せたトレイを持って来て、2人の側までやって来た。
最初はシルヴィアが、そして後に八幡が指輪をはめた。
小苑「……2人の人生に祝福を。」
参列していた人たち全員は順番に外へと出て行き、最後の1人が出たところで扉が閉まった。
小苑「これでお主らは正式に夫婦じゃ。よかったのう。」
八幡「ありがとうございます。俺も漸くって思いがあります。」
シルヴィア「私も、やっと八幡くんと家族になれたって思うとうれしく思います。」
小苑「……そうか、ならばその輝いた顔を輝いているうちに皆に見せてくるが良い。儂は一足先に見たから満足じゃ。それに、義息子と義娘の顔も見れたのじゃ。これ以上ない幸福じゃ。行くがよい。」
2人「はい。」
2人は偉大な義母に背を向けて扉を開けた。
ーーー2人の我が家ーーー
シルヴィア「やっと家族になれたね。」
八幡「あぁ、これからはずっと一緒だ。」
シルヴィア「……よし、じゃあレストランの開業準備をしなきゃね。やろっか!」
八幡「あぁ。」
こうして2人は結婚を迎え、夫婦となった。
それから10年後………2人には子ができ、飲食店を開業。まだ2人の物語は終わっていない。
終わりみたいな雰囲気ですが、次が本当のラストです。
明日は1日勤務の為、投稿出来ませんが、明後日に今作最後の投稿を致します。