学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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それぞれの卒業式

 

 

ーーーーーー

 

 

界龍第七学院は無事に卒業式を終える事ができた。六花の歴史に新たな伝説を作った男、比企谷八幡の物語もこれで終止符を打った。しかし、他学園の卒業式を見ていないだろう。今回は他学園の卒業式後の様子を覗いてみることにしよう。

 

 

ーーー星導館学園ーーー

 

 

戸塚「これで僕たちも卒業かぁ……なんだか此処に来てからは時間が経つのがあっという間に感じるよ。」

 

海老名「そうだね。まだ高等部2年だと思っていたのが、今じゃあもう大学部4年の卒業&就職シーズンになってたからね。」

 

戸塚「時間が経つのって早いよね。」

 

戸部「確かにそれは感じるっしょ。でもこれからはそんな事感じないくらい忙しくなるべ。戸塚くんは治療院、海老名さんは大手の編集企業、俺は商業エリアの煌式武装専門店、何するかは分かんねーけど、忙しくなるべ。」

 

戸塚「そうだね。」

 

雪乃「皆、卒業おめでとう。」

 

小町「ご卒業おめでとうございます!」

 

 

割って入ってきたのは雪ノ下雪乃と比企谷小町だった。

 

 

戸塚「雪ノ下さん、小町ちゃんも!雪ノ下さんも卒業おめでとう!」

 

海老名/戸部「おめでとう!」

 

雪乃「ありがとう、2人共。」

 

海老名「雪ノ下さんはどこに就職するんだっけ?」

 

雪乃「母が社長をしている会社よ。建設会社の事務局に決まったわ。雪ノ下建設っていうのだけど、知ってるかしら?」

 

戸部「知ってるも何も界龍に融合してる大企業っしょ!さすが雪ノ下さんだべ!」

 

雪乃「就職先が決まった以上は何処までも噛みつきに行くわ。《王竜星武祭》優勝は伊達ではないっていうのを見せてあげるつもりよ。」

 

戸塚「カッコいいなぁ……うん、僕もそのくらいの気持ちで行かないとね!小町ちゃんも後2年頑張ってね。」

 

小町「はい!」

 

海老名「じゃあさ、休みの日が重なったら、皆で食事でも行こうよ。」

 

戸部「それはあるっしょ!」

 

雪乃「えぇ、そうしましょう。」

 

戸塚「うん、そうしよう!」

 

 

その後も会話を続けて、キリが良くなったところで解散した。

 

因みに、由比ヶ浜結衣は卒業式には出たものの、卒業式後に4人の目に映ることはなかった。

 

ーーーレヴォルフ黒学院ーーー

 

 

材木座「卒業式のない学院なんて、世界で1つだけではないか?」

 

プリシラ「……もしかしたら探せばあるかもしれませんよ?かもですが。」

 

イレーネ「いいじゃねぇか別に。楽に終われんだ、それに越したことはねぇだろ。」

 

材木座「うぅむ、まぁそうであるが……」

 

ころな「材木座さんはあった方が良かったんですか?」

 

材木座「日本はあるのが普通であったからな。何もない1日が卒業式というのはこの学院くらいであろう。校風を考えれば当たり前かも知れんが……」

 

オーフェリア「………卒業式を行なったとしても、生徒が参加するとは思えないもの。ならする必要もないわ。」

 

イレーネ「あんたがやるって言ったら全員大急ぎで集まりそうだけどな。」

 

プリシラ「……だね。」

 

ころな「そうですね。」

 

オーフェリア「………皆して私をイジメるのね。」

 

材木座「……何のことであるか?」

 

イレーネ「女の事情に首を突っ込むもんじゃねーぜ。男なら引っ込んでな。」

 

材木座「男よりも男らしい人に言われたくないのであるが……」

 

イレーネ「おい、聞こえてっからな?」

 

材木座「すみませんでした。殴るのだけはやめてください。」

 

イレーネ「殴らねぇよ。そしたらあたしがムショ行きだろうが。」

 

オーフェリア「………私たちは卒業だけど、生徒会はプリシラところながちゃんとやってくれるって信じてるわ。お願いするわ。」

 

プリシラ/ころな「はい!」

 

 

レヴォルフの生徒会+材木座の談話もひと段落ついたところで解散した。

 

この時、材木座は知らなかった。何気にハーレムだったことを。

 

 

ーーークインヴェール女学園ーーー

 

 

「シルヴィアさん、卒業おめでとうございます!」

 

「私、シルヴィアさんみたいになれるように頑張ります!」

 

「お幸せになってください!」

 

「比企谷様と末永くお幸せに!!」

 

シルヴィア「ふふっ、皆ありがとう。」

 

ネイトネフェル「相変わらずね、貴女も。」

 

シルヴィア「そうかな?ネイトネフェルはアイドル続けるんでしょ?」

 

ネイトネフェル「えぇ、貴女は引退したから楽になったものね。」

 

シルヴィア「ちょっとトゲのある言い方だね。まぁその通りでもあるんだけどさ。そういえば知ってる?ルサールカもバンド続けるんだって。会社からオファーが来てそこの専属になるんだって。」

 

ネイトネフェル「えぇ、知ってるわ。でも張り合いがないんじゃないかしら。最強のライバルがいなくなったんだもの。」

 

シルヴィア「大丈夫だと思うけどね。」

 

 

皆気になっているとは思うが、ルサールカは現在クインヴェールにいない。海外でバンド活動をしている為、卒業式には参加出来なかったのだ。

 

 

ネイトネフェル「貴女はこの後彼氏のところでしょう?早く行って来なさい。愛想つかされたらどうするの?」

 

シルヴィア「八幡くんは待たせただけで愛想を尽かすような薄情な人じゃないから大丈夫。じゃあねネイトネフェル、アイドル活動頑張ってね。」

 

ネイトネフェル「えぇ、貴女も頑張りなさい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





ガラードワースとアルルカントは八幡とあまり関わりのある人物がいないため、書きませんでした。(ガラードワースはアーネストがいないから。)

次はエピローグを書きます。残り………2〜5くらいだと思います。


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