学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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昨日はすみません!1日仕事でしたので投稿出来ませんでした!それから感想書いてくださった方々も返信が遅れてすみません!




家族の食卓

 

八幡side

 

 

ったく、どうなってんだよ。家に着いて母ちゃんと親父と少し話しでもと思ったら、まさかのオーフェリアがいやがるし。しかも両親はテーブルの上で呑気にお茶飲んでやがったし。客人に廊下の掃除なんてさせるなよ。しかも何が『良い()だなぁ〜。』だよ。

 

まぁそれは置いといてだ。一旦オーフェリアの掃除を止めさせて、俺とシルヴィとオーフェリアのお茶を用意して椅子に座りながら話をする事にした。

 

 

八幡「母ちゃん、何でオーフェリアを家に泊めたんだ?あぁ勘違いするなよ?別にダメとかそんな意味じゃないからな?」

 

比企谷母「ライブ会場であんたが金髪の人とモメたでしょう?その時にオーフェリアちゃんがステージに出て行ってあんたとの関係を聞いたら、愛人だって「それは違うからな。」分かってるわよ。知り合いなのは確実だから家に呼んで色々と話を聞こうと思ったのよ。」

 

オーフェリア「………非常に有意義な時間だったわ。」

 

八幡「そうかい。だがよ、俺のベッドを使わなくてもよかったと俺は思うんだが?」

 

比企谷母「この子がどうしてもそこで寝たいっていうから寝かせたのよ。別に断る理由もないし、あんたも凄く偶にしか来ないからいいかなぁって思っただけよ。」

 

八幡「いや、そんな軽いノリで人の部屋に上げないで欲しいんだが………まぁいいか。」

 

 

オーフェリアがここに来る事はもう無いと思うしな。

 

 

比企谷父「そういえば八幡。お前もう結婚は決めたのか?式とかの準備とかも進めてるのか?最近はその手のニュースが多いから少し気になっていたんだ。」

 

八幡「それに関しては俺の師匠が進めてくれたおかげで準備万端だ。後は俺たちが卒業して頃合いが良くなったら開くって感じだな。式には呼ぶから安心してくれ。」

 

比企谷父「そこは別に心配してはいなかったんだが……まぁそれならいい。」

 

比企谷母「開く日が決まったら呼ぶのよ。」

 

八幡「分かってるよ、そのくらいの事。自分の両親を式に呼ばないなんて罰当たりな事はしねぇよ。」

 

 

呼ぶ奴なんてもう殆ど決めてるしな。

 

 

比企谷母「さて、もうこんな時間だし晩ご飯にしましょう。何がいいかしら?」

 

八幡「あぁ、俺が作る。久々に息子の料理の腕を見てくれよ。」

 

シルヴィア「八幡くんがやるなら私もやるよっ!それが未来の妻の役目だもん!」

 

オーフェリア「………私も手伝うわ。此処に停めさせてもらっているのだから謝礼はしたいわ。」

 

 

3人も入るのか………キッチン大丈夫か?

 

 

ーーーキッチンーーー

 

 

八幡「さて、何を作ろうか………」

 

シルヴィア「ねぇ八幡くん、ここは普通の日本料理にしない?ほら、日本人がよく食べてるメニューの!」

 

八幡「シルヴィが言いたいのは白飯にシャケ焼き、卵焼きにほうれん草のおひたしとかの事を言ってるのか?」

 

シルヴィア「うん♪」

 

 

何というか……普通だな。ん?………いや、普通がいいのか。そうだ。拘る必要なんてない。普通の料理を作ってただ普通の家族みたいに食べればいいんだ。

 

 

八幡「……そうだな、そうするか。オーフェリアは和食って出来るか?」

 

オーフェリア「………魚を見るくらいしか出来そうにないわね。」

 

 

要するに出来ないってわけだ。

 

 

八幡「じゃあオーフェリアは焼き魚を頼む。シャケは大体3〜4分くらいを目処に中火で焼いてくれ。後、焼く時は中央じゃなくて端で焼いた方が旨味が残るから。」

 

オーフェリア「………分かったわ。」

 

シルヴィア「じゃあ八幡くん、卵焼きは任せて。八幡くんはお味噌汁とおひたしをお願い♪」

 

八幡「了解だ。」

 

 

さぁて、やるか。

 

 

八幡sideout

 

比企谷母side

 

 

比企谷母「………どう?良い光景だと思わない?」

 

比企谷父「あぁ、そうだな。初めて見るが、八幡もシルヴィアさんも本当に楽しそうにやっている。」

 

 

私は去年と7年前にも見てるけど、やっぱり良いものね。2人(+オーフェリア)で料理をしている姿を見るのは。

 

 

シルヴィア「八幡くんお砂糖ちょうだ〜いっ!」

 

八幡「あいよ〜……ほいシルヴィ。あつ、下にある引き出しから昆布だし取ってくれ。」

 

シルヴィア「はぁ〜い♪」

 

オーフェリア「………シャケ?は任せてちょうだい。」

 

八幡「おう、頼んだ。」

 

 

………本当に楽しそうね。あんな風に笑って料理している姿を見るのが、ちょっとした楽しみになっているわね。それにしても、ついに八幡も結婚だなんてね………いつの間にか歳を取っていたって事なのかしらね。

 

 

比企谷母「………八幡、不味いご飯だったら承知しないわよ?」

 

八幡「安心しろ、そんな風には絶対にならねぇからよ。楽しみに待っててくれ。」

 

シルヴィア「お義母様、心配しなくても大丈夫です!!私が責任を持って八幡くんを監視しますので!」

 

八幡「監視もいいが、ちゃんと料理はしてくれよ?」

 

シルヴィア「分かってるよ♪」

 

オーフェリア「………私も監視してるから大丈夫よ、シルヴィア。」

 

八幡「魚の監視を頼むな?」

 

 

………本当に慕われているのね。シルヴィアちゃんは恋人だから当たり前だけど、オーフェリアちゃんと八幡の関係は本当になんなのかしら?昨日も此処で聞いたら『………私は八幡の物、所有物よ。』って言ってたけど、今の会話でもの扱いしている風には思えなかったし、本当になんなのかしら?

 

 

ーーー20分後ーーー

 

 

八幡「取り敢えずは完成だな。」

 

シルヴィア「イェーイッ♪」

 

オーフェリア「………」

 

比企谷母「本当に美味しそうだわ。」

 

比企谷父「あぁ、美味そうだ。」

 

シルヴィア「じゃあ八幡くん、お願いします。」

 

八幡「親父がやった方がよくないか?」

 

比企谷父「何言ってんだよ。作った本人が言わねぇでどうする?ほら!」

 

八幡「わーったよ。じゃ、いただきます。」

 

「「「「いただきます。」」」」

 

 

………やっぱり良いものね、家族で食べる食事って。

 

 


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