学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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お疲れ様でした会

 

 

シルヴィアside

 

 

私が起きた時には既にホテルの中に居た。八幡君が言うには3時間くらい寝ていたみたい。『寝坊助さん』ってからかわれちゃった……あはは。

 

起きたタイミングも良かったのか、後1時間後に夕食の時間になっていた。今日の夕食もバイキング形式だから好きなだけ食べられるね。当然私が座る席には八幡くんがいるけどね。その後の予定は特にないからペトラさん次第だね。

 

でも次の日からは自由にしてもいいってペトラさんが言ってたから、横浜を観光してから比企谷家に行く予定です。まだちゃんとした挨拶もしてないしね。け、結婚のご報告とか/////

 

 

八幡「……?シルヴィ、どうしたんだ?なんかニヤけてる上に顔が赤いぞ?」

 

シルヴィア「うぇ!?う、ううん大丈夫!何でもないよ!大丈夫だから!」

 

八幡「……ならいいんだが、その顔俺やペトラさん以外の前ではするなよ?多分だが、人前では見せちゃいけないような顔になってたと思うから。」

 

シルヴィア「そ、そんなに酷かった?」

 

八幡「あぁ〜…………………ちょっと。」

 

シルヴィア「ちょっと!?それよりも今の間は何!?なんか次の言葉が出てくるまでの時間が長かった気がするんだけど!?」

 

八幡「気にするな、忘れてくれ。」

 

シルヴィア「忘れられないからね!八幡くんが喋らないと、人前でキスするんだから!!」

 

八幡「………一応聞くが、出来るの?」

 

 

………

 

 

 

………………

 

 

 

………………………………

 

 

シルヴィア「ごめんなさい、恥ずかしいです/////」

 

八幡「うん、それならやめよう。因みにだが、今のニヤケ顔はこんな感じだ。」

 

 

※徒然チルドレン1話の皆川さんがニヤけた時の顔

 

 

シルヴィア「こ、こんな顔してたんだ………」

 

八幡「あぁ、気を付けろよ?まだ部屋の中だから良かったものを。」

 

シルヴィア「気をつけます、先生!」

 

八幡「誰が先生だ。」

 

 

ーーー1時間後ーーー

 

 

ペトラ「皆、今日まで本当にご苦労様。今日でシルヴィアは引退するから、チーム・シルヴィアも解散になるけど、いつかはまた、この場所にいるスタッフ全員で集まって飲みにでも行きましょう。それじゃあチーム・シルヴィア、お疲れ様でした、乾杯っ!」

 

スタッフ一同「「「「「乾杯〜っ!!」」」」」

 

 

1時間経って今は夕食タイム。バイキングする場所でこんなに騒いじゃダメでしょって思うかもしれないけど、今日はこのバイキングレストランを貸し切りにしております。だからいくら騒いでもOK!!散らかしたりするのはダメだけどね。

 

 

もう皆凄いよ………食べ物を大量に盛り付ける人、コップじゃなくてジョッキでお酒を飲む人、ジュースとジュースを混ぜてよく分からない飲み物を作っている人、皆凄く弾けちゃってるよ。大人の人がはしゃぐとこうなるんだね。

 

私たちも成人してるけど、あそこまではひどくない。だって私たちは………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シルヴィア「はい八幡くん、あ〜ん♡」

 

八幡「あむっ…………うん、美味い。」

 

シルヴィア「やった!じゃあ次は八幡くんね!」

 

八幡「おう、何がいい?」

 

シルヴィア「じゃあね〜……」

 

 

今見てると分かると思うけど、2人で仲良く食べさせあいっこをしております。うん、やっぱり恋人はこうでなくちゃね!

 

 

ペトラ「相変わらずなのね、貴方たちは。」

 

シルヴィア「あっ、ペトラさん!」

 

ペトラ「相席してもいいかしら?」

 

八幡「俺は大丈夫ですよ、シルヴィはどうだ?」

 

シルヴィア「私も大丈夫!」

 

ペトラ「ありがとう……はぁ、とうとうシルヴィアも引退なのね。シルヴィアが現役でいる頃に誰かが貴女のライバルになる子が現れてくれたらって思ってたのだけど、現れてこなかったわね。」

 

シルヴィア「どうしてそんな事を考えていたんですか?」

 

八幡「モチベーションを上げさせるためだろう。『こいつにだけは負けたくない。』とか『あの歌を超える歌を歌ってみせる。』とかそういう競争心を持たせたかったんじゃないか?」

 

ペトラ「八幡くんが今説明してくれたのが正解ね。流石に貴女のレベルが高過ぎたのね。良くてもウチのルサールカだもの。」

 

八幡「あのチームとシルヴィアを比べるのは少しアレですが、まぁ他に世界的に有名な歌手とかバンドチームは聞きませんからね。」

 

シルヴィア「私はルサールカを充分にライバル視してたんだけどな〜。」

 

八幡「そのライバル視してた奴らは、お前のスキャンダル狙いとか弱みとかを握ろうとしてた奴らだけどな。終いにはシルヴィに返り討ちに遭うバカもいるしな。」

 

シルヴィア「あぁ〜……あのチームは基本的に頭の固い子が多いからね。マシなのはマフレナくらいかな。」

 

八幡「俺は正直に思う。あの子がリーダーで他の子と歌でもやったらウケるんじゃね?」

 

 

ルサールカ解散の提案を持ち掛けないのっ!

 

 

ペトラ「……面白そうね。でも具体的にどんな子をチームにするの?数は?歌のテーマは?」

 

八幡「数は別に何人でも。多すぎるのはダメですけど、取り敢えずはルサールカと同じくらいがいいでしょう。タイプはマフレナと同じような感じの子ですね。後は清純な子ですかね。歌のテーマは………純情・純愛ものとかどうです?」

 

 

八幡くんが割と本気で考えていた!?

 

 

ペトラ「ふぅん………なんだか興味あるわね。ちょっとやってみようかしら?」

 

 

ペトラさんもノリノリ!?

 

 

そんなこんながありながらで、私たちの夕食は続いていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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