今回は少し短めです。
ーーーーーー
明日行われるシルヴィア・リューネハイムの引退ライブ。その発表がされた日、全世界から衝撃が放たれた。ある人はまだ早過ぎる、ある人はまだ現役でいて欲しい、ある人は自分の価値が分かってない、っと述べている。しかし、その言葉を聞いたところで彼女の心は揺らぐ事を知らず、前夜まで来た。
彼女の真意は彼女にしか分からない。故に今回は彼女とその彼、比企谷八幡の真意を探るのは次の機会にしよう。今回は2人の近くて遠いような存在の行動を探ることにしてみよう。
ーーーーーー
葉山side
葉山「………」
俺は今、自分の持っているパソコンでとあるサイトを見ていた。そのサイト名は【アンチ比企谷八幡の会】だ。このサイトの連中は本当によく分かっている。奴は本当の力なんて何も持っていない。にも関わらず俺を罪人扱いして六花を永久追放にまで追い込んだ。しかも周りの記者共もうるさいばかりだ。近所迷惑だとは思わないのか?能無しの奴らめ。
まぁいい、一先ずは明日だ。残念だけど俺はスタジアムの中には入れない。チケットは買っていたけど、当選しなかったからね。どうにかして中に入れないものかな?シルヴィアさんの隣はあんな奴がいていい場所じゃない。俺の方が相応しいんだ。あんなイカサマ野郎よりも俺の方が相応しいはずなんだ。
葉山「全く、どいつもこいつも比企谷比企谷って……そんなに奴が偉いのか?しかもあんな奴の何処がいいんだ?界龍の奴らも気が知れないよ。あんな奴の後ろについて行くなんて、考えただけでも鳥肌ものだっていうのに。」
ピコンッ!
ん?新着か?
リーダー?『同志の皆よ!明日はスタジアムに押し掛けて忌まわしき宿敵、比企谷八幡を共に倒そうぞ!!参加してくれる者はおらんか!?』
メンバー1『俺は行くぜ!!』
メンバー2『俺もだ!あのインチキ野郎をぶっ倒してやる!』
メンバー3『わり、俺はチケットねぇから無理だわ。』
メンバー4『俺も無理だわ。』
……俺もチケットがないから無理だな。
葉山『すまない、俺も無理だ。』
リーダー?『皆よ、安心するがいい。俺の知り合いにニンベン師がいて、偽造チケット30枚を用意してもらった。これがあれば中に入る事ができるだろう。』
メンバー4『天才がいた!!なら俺も行く!!』
メンバー3『勇者登場!!俺も参加ねー!!』
へぇ……中々いい仕事をするじゃないか。これは参加しないわけにはいかないね。
葉山『なら俺も参加するよ、比企谷八幡を潰しにいくのを手伝うよ。』
その後はチケットのある者とない者を含めて合計50人くらいが集まって集合場所や打ち合わせなどをした。
待ってろよ比企谷……今すぐそこから引き摺り下ろしてやるからな。
葉山sideout
由比ヶ浜side
あぁーもう!!何処に言ってもシルヴィアさんとヒッキーの話ばっか出て来るからなんかすごい腹が立つし!!何でヒッキーがあんなにチヤホヤされるの!?普通シルヴィアさんじゃん!付き添ってるだけなのに、何でヒッキーにまで注目が集まるし!!訳分かんない!!
なんかもう毎日ヒッキーの名前が出て来るからイライラが収まんない……街に出てもお店の中にはヒッキーのサイン入りの写真があったり、グ…グ…グラウンドスライム?なんかそんな感じの名前の凄いのを達成したからって周りはそれで凄いとか言うし……皆ヒッキーに騙されてるんだよ!でなきゃこんな事にはなってないし!
由比ヶ浜「はぁ……なんかもう疲れてきた。皆ヒッキーの事凄い凄いって言ってるけど、何処が凄いのか私には分かんない。だって星武祭優勝したのだってチームメイトのおかげじゃん。《鳳凰星武祭》では陽乃さん、《獅鷲星武祭》では他の人たち、《王竜星武祭》ではシルヴィアさんが引き分けてくれた。もしくは皆ヒッキーに操られて負けるように指示されていたかしか考えられないし!」
ライブ見に行きたかったけど、私はチケット取れなかったからなぁ……六花にいるしかないや。