学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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色々な前準備

 

八幡side

 

 

pipipipipipipiーカチッ!

 

 

八幡「んん……もう時間か。シルヴィ起きろ、晩飯の時間だ。」

 

シルヴィア「うむぅ……後1時間♪」

 

八幡「寝過ぎだ。いいから起きろ、でないと晩飯抜きになるぞ〜。いいのか?」

 

シルヴィア「……やぁ〜。」

 

八幡「なら起きろ。それとも置いて行こうか?」

 

シルヴィア「八幡くんの鬼畜っ!」

 

 

はぁ………やっと起きたか。にしても置いて行こうとしたら鬼畜呼ばわりかよ。酷い言われようだ。

 

 

八幡「置いて行かれたくないのなら早く行くぞ。ほれ、髪を梳かす!身だしなみ整える!そしてレストランへと出発!」

 

シルヴィア「は、はいっ!」

 

 

ーーーレストランーーー

 

 

ーーー10分後ーーー

 

 

ペトラ「……よかったわ。今回はちゃんと間に合ったみたいね。」

 

シルヴィア「八幡くんが目覚まし付けてくれてたから、すぐに起きれましたよ!」

 

八幡「そんな事言って後1時間も眠ろうとしていたのは何処のお嬢さんだろうな?」

 

シルヴィア「睡眠って大事なんだからねっ!」

 

八幡「はいはい、大事だね。でも寝すぎもダメだからな?オーケイ?」

 

シルヴィア「OKです♪」

 

八幡「よろしい。てな訳でペトラさん、もう進めてもいいですよ。」

 

ペトラ「えぇ。まぁそんなに話す事もないから手短にするわね。明日はいよいよシルヴィアの引退ライブが始まるわ。だから今日はしっかりと英気を養って明日に備えなさい。羽目を外すのは明日のライブが終わってからよ。それじゃあ食事にするわ。バイキングだから食べられるだけ食べなさい。」

 

 

スタッフの皆は一列に並び、順に食べたい食べ物を取り皿に運んでいた。飲み物はドリンクバーもあれば、お酒もあった。

 

 

八幡「俺たちは飲み物どうする?」

 

シルヴィア「今日はジュースにしておこうよ。お酒飲んで明日に響いても困るしね。」

 

八幡「それもそうだな。んじゃ俺たちも取りに行こうぜ。胃もたれする程食う気はないが、少し腹が減ってたからな。ちょっと多めに食べたい。」

 

シルヴィア「実は私もなんだ。今日はちょっと多めにしようかな。」

 

 

実のところ、夜にこんなたくさん食べてどうするんだと思うところだが、前の日に出来ることはやっておくって結構重要な事だと思う。星武祭も前の日にはシルヴィには色々させてもらったし、してやってたからな。だから前夜って結構大事だったりするんだよな。

 

 

ペトラ「八幡くん、少しいいかしら?」

 

八幡「?はい、何ですか?」

 

ペトラ「貴方たち、式とかはいつ挙げる予定なの?」

 

八幡「……取り敢えずは卒業してからって感じですね。日とかはまだ未定です。取り敢えずは卒業までは待つって感じでして……」

 

ペトラ「そう……ならいいのだけど、式を挙げるにしても準備とか費用とか掛かるから、何かあれば言ってちょうだいね。色々と協力するわ。」

 

八幡「……分かりました。ありがとうございます。でも、なんでそれを俺だけに言うんです?」

 

ペトラ「シルヴィアに言うと顔に出そうなんだもの。だから貴方にしたってわけよ。」

 

八幡「なるほど……つまりはポーカーフェイスをうまく使えって事ですね?」

 

ペトラ「そうなっちゃうわね。」

 

八幡「確かにシルヴィなら顔を真っ赤にして俺のところに戻ってきそうな内容ですね。取り敢えずは了解です。色々と進めておきます。」

 

ペトラ「えぇ、そうして頂戴。」

 

 

式の準備ねぇ………最近はライブの事ばかりでそんなこと考える暇がなかったな。けど、いざ結婚って言われてもなんかあまりイメージが湧かないな。いつも同じ空間で過ごしてるからかねぇ?もうなんか別々に暮らしている日があまり想像出来なくなってんだよなぁ。

 

 

八幡「夫婦夫婦って世間からは呼ばれてっけど、もしかしたら本当にそう見えていたのか?だとしたら俺たちって鈍感にも程があるな。」

 

シルヴィア「ん?何の話?」

 

八幡「ん?あぁ、ちょっとな。なあシルヴィ、俺たちの普段の過ごし方ってどう思う?やっぱ普通だよな?」

 

シルヴィアを私たちの?うーん……他を知らないからなぁ〜……私は今の八幡くんとの過ごし方が普通だと思うけど?」

 

 

※君たちの普段の過ごし方は、私には甘過ぎます。本当にまだ未婚なの?って思うレベルです。

 

 

八幡「やっぱそうか………でも確かに他を知らないというのはあるな。俺たちは俺たちの過ごし方があるから他人のは真似しようがないからな。」

 

シルヴィア「私たちは私たちのやり方で過ごしていけばいいんだよ。他なんて別に気にしなくてもいいよ。1番は幸せでいられる事なんだから。」

 

八幡「……そうだな。あぁ、その通りだな。よし!なんか急に腹減ってきたな。今日は食うか!」

 

 

その日の夕食はこれまでの人生で1番食べたと言っても過言ではないくらい食べた。料理も美味しかったのも理由にあるが、箸が止まんなかった。

 

そして部屋に帰ったらすぐに横になってた。

 

 

八幡「た、食べ過ぎたみたいだな………ちょっと胃もたれだ。」

 

シルヴィア「もう……胃もたれするほど食べないって言ったのは何処の誰だったっけ?」

 

 

これじゃあシルヴィの事言えないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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