学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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今回は短めにしてます。あまり思い浮かばなかったもので。


チケットの為に

 

 

シルヴィアside

 

 

今日の練習も疲れたなぁ〜……歌は問題なく順調な感じだね。後はファンサービスだよね。私だって走りながら歌うわけにもいかないし、かといって観客席で歌うわけにもいかないし、うーんどうしようか?

 

八幡くんだったら、きっと分身とか使うんだと思うけど、私そこまで器用じゃないからなぁ〜。分身は作れるけど、その後だよね。それか予めに分身を作っておいて観客席で透明化しながら待機……うーんダメかな、星辰力を使い過ぎちゃう。

 

 

シルヴィア「うぅ〜難しいよぉ〜。」

 

八幡「ん?何に悩んでるんだ?」

 

シルヴィア「ファンサービス。会場も人の数も多いからどんな風にしたらいいかなぁ〜ってずっと考えてるんだけど、あんまりいい方法が思いつかなくて。八幡くんは何か考えてる?」

 

八幡「俺は無しの方向で考えてる。会場がデカすぎるからな。歌も同時にとなると、俺だったら混乱しちまう。流石に70000の数相手に全員にサービスってのは俺には無理だ。」

 

シルヴィア「八幡くんは無しかぁ……やっぱりやめたほうがいいのかな?」

 

 

70000人相手にサービスするだけでもかなりの労力なのに、そこにファンサービスにもなると私たちの疲れも大きくなってくるもんね。

 

 

シルヴィア「……その方がいいね。うん、私も無しで行くことにするよ。」

 

八幡「そうか。」

 

シルヴィア「歌の調子はどう?」

 

八幡「初めて聞いた曲だったが、もう問題ない。カラオケに行って採点もつけてやってるが、一応は90点超えてるからな。まぁいいんじゃないかってところだ。シルヴィはどうだ?」

 

シルヴィア「私も順調♪後は細かい部分を調整すればって感じ。今ファンサービスを考えてたけど、無しで行くから解決っ!」

 

 

よしっ!これで歌だけに集中できる!

 

 

八幡「あっ、シルヴィ。少し相談なんだが、何処でもいいからチケットくれないか?2枚でいいんだが。」

 

シルヴィア「誰か連れて行くの?」

 

八幡「いや、折角だから両親にでもと思ってな。1回でいいから生のシルヴィが歌ってるところを見せてやりたいってだけだ。」

 

シルヴィア「要するに親孝行ってわけだね?」

 

八幡「そんな解釈でいい。」

 

シルヴィア「分かった!ペトラさんに頼んでみるね!頑張ってプレミアを取ってくるよ!」

 

八幡「いや、普通の席でいいからな?うちの親別にそういうのどうでもいいと思うし。」

 

シルヴィア「いい?八幡くん、私の引退ライブにお義母様とお義父様が来るんだから、それ相応のサプライズをしなきゃだよ!」

 

八幡「親父なら飛んで喜びそうだが、母ちゃんはそういうのはどうでもいいと思うぞ。見れればいいって感じだと思う。」

 

シルヴィア「気持ちがこもっていれば良いの!八幡くんも私からの贈り物でも気持ちがこもってないと嫌でしょ?」

 

八幡「それは確かにそうだが、俺はシルヴィからの贈り物なら何でも嬉しい。」

 

シルヴィア「え……あ、う、うん、ありがとう///で、でもやっぱり、気持ちはこもっていた方が嬉しいの!だから私はプレミアをかけて頑張ります!」

 

八幡「そこまでいうのなら止めないが、あまり気負い過ぎるなよ?」

 

シルヴィア「大丈夫!このシルヴィア、お義母様とお義父様のために全力でとって参ります!」

 

八幡「………本気なのか冗談なのか分からん。」

 

 

本気だよ♪

 

 

その翌日、シルヴィアはペトラさんに直談判しに行って、見事にプレミアチケットを2枚手に入れた。

 

 

ペトラ「あの時のシルヴィアは何が何でも手に入れてやるって感じがあって凄かったわ。だからもうすぐにあげることにしたわ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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