学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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準決勝の幕開け ②

 

 

八幡side

 

 

シルヴィは無事に勝ったか……にしても驚いたな。まさか俺の鏡花水月を模倣していたとはな……もしかしたら、他の技も模倣しているか、アレンジしているかもしれないな。こりゃ決勝は気が抜けないな。だが、シルヴィのことを気にする前に【舞神(ハトール)】との試合だな。

 

彼女がどんな技を使うのかは知らないが、前々回の《王竜星武祭》でも見て分かるが、踊りを駆使して相手を惑わせる戦術みたいだな。相手のペースに持っていかれたらそこで終わりだな。見た所、【舞神】は接近戦しかしないようだな。攻めるとしたら遠距離からの斬撃や広範囲の攻撃だな。俺の得意な武術や剣術を使えば相手の思う壺って訳だ。

 

 

八幡「しかし、遠距離からの攻撃か……陰陽術に憑霊、影との合わせ技、星仙術……まぁまぁ手数はあるな。あっ、そうだ。あれを出すのもいいな……もう随分と久々だしな。」

 

 

うし、戦いが始まったらやってみるか。

 

 

八幡sideout

 

ネイトネフェルside

 

 

……本当に勝つなんて。それもあの【神羅武双】の技を真似したって事は、彼の技も多少は使えるってことなのかしら?でも、これはありがたいわ。シルヴィアのおかげで【神羅武双】の戦い方の1つが分かったわ。もしかしたら自身の姿を消して戦うスタイルかもしれないわね。でも彼は色んな戦い方をしてくるから、どんな攻め方をするのかまだ分からない……厄介な相手だわ。

 

 

ネイトネフェル「戦術の幅が広い人の相手がこうも厄介だとは思わなかったわ。こんなふうに頭を使うことになるなんてね……」

 

 

シルヴィアは勝ったというのに控え室に戻ってこないし、色々聞きたかったのに………いえ、彼女は彼にご執心だものね、必ずしも聞けるとは限らないわね。むしろ聞けないことを前提に聞いたほうがいいのかもしれないわね。それももう遅いのだけど。

 

 

ネイトネフェル「もう時間なのね。できればもう少し欲しいのだけど、それは無駄みたいね。」

 

 

さて、会場に向かいましょう。

 

 

ネイトネフェルsideout

 

ーーーーーー

 

 

クリスティ『さて皆様!!先ほどに引き続きまして、《王竜星武祭》の準決勝第2回戦です!!この2回戦の出場者もかなりの実力者同士が互いの拳を交えながら決勝へと目指して熾烈な戦いを繰り広げようとしています!!』

 

護藤『どちらの選手も気合いは充分あると思いますので、先程と同様に見所満載の準決勝になると思います。今から楽しみですね。』

 

クリスティ『では、選手のご紹介から行きましょう!!この六花にいる人間なら誰もが知っている人物!その実力、技術、パフォーマンス、教えの上手さ、歌の上手さ、男は憧れ、女も憧れる存在!!4代目【万有天羅】にして初の男の【万有天羅】!!界龍第七学院、比企谷八幡〜!!!』

 

護藤『(もう突っ込むのも疲れたな。)ブロック戦では難なく勝利を収めた彼。ですが、ブロック戦の動きを見るからに、まだまだ何かを隠しているような感じがありますね。ここでそれを出してくれるのか、期待が高まりますね。』

 

 

八幡「なんか途中関係ない事まで言ってたが……別に試合に影響する訳でもないからいいか。」

 

 

クリスティ『続きましてはこの選手!!その舞踊は誰もが魅了する程の腕前!今回は伏兵として星武祭の優勝を狙うぞっ!!そして何よりも……スタイル抜群!!褐色黒髪!!クインヴェール女学園、ネイトネフェル〜!!!』

 

 

八幡(これで確信した、あの実況絶対ふざけてんだろ。あれが素の状態だったら色々ヤバい。)

 

 

護藤『前々回の《王竜星武祭》ではレヴォルフ黒学院の【孤毒の魔女】に敗北しましたが、今回はシード権で準決勝からスタートになりました。さて、これが吉と出るか凶と出るのかも楽しみです。』

 

 

そして八幡とネイトネフェルはステージへと飛び降りて、戦闘の準備をしていた。

 

 

ネイトヘフェル「貴方がシルヴィアの愛してやまない人物なのね。確かに良い顔をしているわね。」

 

八幡「そうか?俺は別に普通だと思うが?」

 

ネイトネフェル「一般から見ればレベルは高い方よ、あなたのルックスは。」

 

八幡「クインヴェールの生徒が言うんだ、あながち嘘でもないんだろうな。素直に受け取っておこう。」

 

 

クリスティ『さぁでは、両者準備が完了したようなので早速参りましょう!!《王竜星武祭》準決勝第2試合!!』

 

 

『Start of the duel』

 

 

クリスティ『バトル・スタート!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





シルヴィア「ねぇ八幡くん、アレって何?」

八幡「ん?あぁ、次回のお楽しみ。」

シルヴィア「えぇ〜教えてよ〜!」

八幡「教えたらつまんねぇだろ?明日まで待て。」

シルヴィア「ぶー(ㆀ˘・з・˘)」

八幡「そんな顔するな。可愛い顔が台無しだ。」



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