学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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昨日はすみませんでした!理由はお仕事です。
最近どうも執筆した後に投稿できない事を書くのを忘れてしまうんですよね。


崩壊

 

葉山side

 

 

………何故だ?何故、俺がこんな思いをしなくちゃならない?俺は正しいはずだ。正しい事をしてきたはずだ!なのに、なんで誰も分からないんだ!?奴は……比企谷は俺を六花から追放した極悪人だというのに、なんで誰もその事を咎めない!?

 

ニュースでも俺が悪者扱いだ。

『葉山隼人、ガラートワース始まって以来、最大の汚点!!』

 

『ガラードワースの葉山隼人、神聖な星武祭で違反行為!!』

 

『葉山隼人、違反行為・星武憲章の違反により、聖ガラードワース学園及び、六花から永久追放が決定!!』

 

 

くそっ!!どいつもこいつも違反の事ばかり書きやがって!あいつこそ違反をしているようなものじゃないか!!わけの分からない服を身に纏ったと思ったら急に強くなる、あれのどこが違反じゃないっていうんだ!!

 

 

……まぁいい、この借りは3倍返しにしてやるからな、比企谷ッ!!!待っていろよ………必ずお前をどん底に引き摺り下ろしてやる!!お前は底辺の方がお似合いだ!!

 

 

ピンポーン

 

 

葉山「……どうせマスコミだろうし、ほっとこう。」

 

???『……葉山、誰か分かってる?』

 

葉山「っ!?」

 

 

……ははっ、まさか来てくれるなんてね。

 

俺は玄関に行って扉開けた。

 

 

葉山「久しぶりだね、優美子。」

 

三浦「久しぶりだし。」

 

葉山「まさか来てくれるなんて思わなかったよ。」

 

三浦「あーしも、なんか気になっただけ。」

 

葉山「それでも嬉しいよ。」

 

 

ふっ、どうだ比企谷。これがお前と俺の差だ。俺にはこうやってついてきてくれる奴がいる。お前にはいないだろう?

 

 

三浦「そんで、あんたこれからどーすんの?」

 

葉山「何とかして六花に戻るよ。」

 

三浦「永久追放されてんのに?」

 

葉山「あんなの奴らの妄言だ!確かに俺は違反をした。だが、永久追放だなんておかしいと思わないかい!?たかが星武祭の違反程度で六花追放なんて………全くバカげてる。」

 

 

あぁ……そうだ、そのせいで俺の親は何処かへ消えた。この家も来た時は家具だけだった。貴重品の類は全て持って行った後みたいだった。

 

 

三浦「……あんさー、あーしからも1つ言うけど、あんた何も変わってないんだね。」

 

葉山「……は?」

 

三浦「ヒキオから結衣の事は聞いてた。結衣も成長してないって思ってたけど、あんたもまるで成長してないし。六花に戻ったとして、やる事はヒキオへの復讐ってとこっしょ?」

 

葉山「っ………」

 

三浦「やっぱり。あんたじゃヒキオにはどうやっても勝てないし。」

 

葉山「っ!?なぜそんな事が言える!?」

 

三浦「……ヒキオが2年前の10月に千葉の総武高に戻ってきた時、なんて言ったと思う?あんたには絶対に分からないと思う。」

 

三浦「恨んじゃいない、むしろ感謝してるって。なんでか分かる?」

 

葉山「分かるはずないじゃないか。あんな奴の考えることなんて。」

 

三浦「それが分からないんだったら、あんたはヒキオには絶対に勝てないし、相手にもならないし。あんた、自分がどんだけ偉いって思ってるかは知んないけど、そんなんじゃ生きていけない。」

 

三浦「あーしもヒキオから教わったし。仲良くする奴は選ぶべきだって。おかげであーしも今の大学は充実してる。あいつが尊師って呼ばれてるのも頷けるし。」

 

 

………何故だ、何故あいつを賞賛する!?比企谷は賞賛されるべきじゃない!むしろ陥れるべき存在だ!!

 

 

三浦「言っとくけど、もうあんたの周りに味方なんていないかんね?六花に行くつもりなら自分の力でなんとかするし。最後にもう1つだけ……これは今まであーしたちを騙して来た罰だし。」

 

 

バチィィィィンッ!!

 

 

何が起きたか分からなかった。だが、優美子が思い切り俺の頬にビンタをして来た。それはされた後に理解した。

 

 

優美子「………そんじゃ。」

 

 

そして扉は閉められて、俺は暫く動けなかった。

 

 

葉山sideout

 

三浦side

 

 

あの後、葉山の家は大変な事になってた。マスコミの人が家の前に張り込んでて、出て来たとしても外に出られないような状況だったし。でもその時はもう家の中に誰もいなかったみたいで、すでに離婚もしてたみたいだし。

 

そしてお互いの実家に帰って仕事を手伝ってるか、職探しをしてるって噂だし。あくまで噂だからどうでもいいけど。でも、願うのならまともな職についてくれる事を願うし。

 

 

葉山は未だに何かを企んでるみたい。まぁ、企んでたとしても、それが世間に通じるとは思えないし。

 

 

まっ、あいつの事はどうでもいいし。今あーしは千葉の大学に進学して、1年生。環境にも慣れたし友達も出来た。前にヒキオが言ってた『上っ面の関係』なんてものにはなってないと思う。

 

総武高にいた時よりも充実感あるし。それに、ヒキオがあん時来てくれなかったら、引き摺ったまま卒業してたと思うし。

 

 

まぁ今日は午前中の講義がなかったからあいつの家に行って、しっかり借りを返してやったし!最後床に倒れてんの、すっごい傑作だったし!

 

さて、そろそろ大学行かないと間に合わないからこれで終わりだし!葉山をぶっ叩いた事、皆に自慢してやるし!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ここで皆さんにお知らせです。

これからの7月の下旬と8月の上旬は仕事が忙しいので、執筆ができない日が続きます。更新が遅くなりますが、ご理解して頂けると嬉しいです。

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