八幡side
朝起きてから朝食を食べて、水着を買ってからプールに行って、遊び終わったらスーパーで買い物して、それぞれ夕飯を作ってから全員で食べて、シャワーを浴び終わって今に至る。
もう全員シャワーを浴び終わっているため、のんびりしている。しかし、オーフェリアの髪を下ろした姿って久しぶりに見たな。《鳳凰星武祭》後のデート以来か………やっぱ髪型だけでも雰囲気違うもんだな。
シルヴィはいつも見てるから慣れてる。最初は少しドキッとしてたが、見ていくうちに慣れた。
オーフェリア「………どうかしたの八幡?さっきから私の方ばかり見てるけど。」
八幡「あぁ、悪い。オーフェリアの髪を下ろした姿を見るの、久しぶりに見るな〜って思ってだだけだ。やっぱ良いな。」
オーフェリア「………ありがとう。」
シルヴィア「髪型かぁ………私はいつもそのままだから変わらないね。八幡くんは見慣れてるよね〜。」
八幡「あぁ。今ふと思ったんだが、シルヴィが髪縛る時ってどんな時なんだ?」
シルヴィの髪縛った姿ってよくよく考えたら、変装のときくらいしか見てない気がする。
シルヴィア「髪を縛るかぁ……そういえば最近は縛ってないなぁ。変装して出かけることもなくなったし、髪を縛る程の事もやってないから、するといえば料理の時とかお風呂の時くらいかな。」
そんなもんか………それじゃメッキリ減ったって感じか。
シルヴィア「オーフェリアさんは?髪長いからやっぱり縛る時って多いんじゃない?」
オーフェリア「………私もシルヴィアと同じくらいね。特に何をするというわけでもないから。私もシルヴィアと同じで料理とお風呂くらいね。」
八幡「オーフェリアが髪を下ろした時の雰囲気は何となく分かったが、シルヴィがイメージつかないな。変装だったからか?」
シルヴィア「そうかもね。試しに私がオーフェリアさんの髪型をやってみようか?」
八幡「………気になるな。頼んでもいいか?」
シルヴィア「オッケー!ちょっと待っててね。」
ーーー3分後ーーー
シルヴィア「お待たせ〜!こんな感じになったよ。」
八幡「ほぅ……なんか大人っぽいな。仕事が出来て部下に優しい美人OLって感じだな。」
オーフェリア「………言い得て妙ね。」
シルヴィア「もうやめてよ恥ずかしいな〜!でも、ポニーテールにしただけだよ?」
八幡「それを言うならオーフェリアも髪を下ろしただけだ。やっぱ髪型だけでもイメージって変わるもんだな。」
オーフェリア「………八幡も伸ばしてみたらどうかしら?」
八幡「俺がか?俺が伸ばしてもあんまり変わらないと思うぞ?」
シルヴィア「そこはほら!伸ばしてみなきゃ分からないよ!八幡くん伸ばしてみない?」
八幡「そう言われてもな……」
伸ばしたくないわけではないが、髪の手入れとか大変そうだ。いや、そこまで長くはならないんだろうけどよ。
シルヴィア「まぁ伸ばしたくなったら伸ばしなよ。それよりも、そろそろ寝ない?私眠くなってきちゃったよ。」
オーフェリア「………そうね、私も眠たくなってきたわ。八幡も寝ましょう?」
八幡「そうだな。じゃあ寝室に行くか。」
ーーー寝室ーーー
八幡「………なぁ、やっぱりさ「ダメだからね?八幡くんは真ん中で寝るべきなの。そうしないとダメなんだからね。」………」
八幡「いや、でもよ「八幡が真ん中で寝てくれないと、私たちは眠れないわ。いえ、寝るという行為そのものが出来ないわ。」………」
この子たち何なの?どうして俺を真ん中にさせたいの?しかも逃げないように両サイドの腕をしっかりと掴んでんだよ。ニコニコ笑顔で。
昨日もそうだったが、どうして俺が真ん中?2人のどちらかでも良くね?
八幡「聞いていいか?」
2人「?」
八幡「どうして俺が真ん中?」
シルヴィア「八幡くんが真ん中じゃないといけないからだよ?だって男1人に女2人だよ?男がどっちかに行ったらバランス悪くなっちゃうよ。」
オーフェリア「だから八幡、貴方は真ん中で寝なくてはならないという義務があるの。」
うん、カッコよく言ってるけど、全然決まってないからね?上目遣い状態だからちっともカッコ良くねぇんだわ。
八幡「はぁ……つまりは、どうしても俺が真ん中でないといけないってわけね?」
シルヴィア「うんっ!!」
オーフェリア「………えぇ。」
この2人は梃子でも動かないだろう。昨日も多少の抵抗はしたが、これはもう聞かないだろう。仕方ないから、この1週間はこれで過ごすか。
八幡「分かったよ、俺が真ん中な。一応言っておくが、どちらかを抱き枕にしたとしても怒るなよ?」
シルヴィア「むしろ大歓迎ですっ!!」
オーフェリア「………come here.」
この2人、マジだな。