皆様、昨日はすみません。
今日は進みますよ!
……といっても紹介と戦いの始まりの合図だけですけど。
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梁瀬『皆様!!長らくお待たせ致しました!!いよいよ今年の《獅鷲星武祭》も大詰め!決勝戦の舞台が整いましたーーー!!!!』
〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
梁瀬『今回の《獅鷲星武祭》は例年に比べて参加チームが極端に少ないにも関わらず、内容の濃い星武祭になっています!!中でも快進撃を続けるのが、今大会を過去2連覇したチーム・ランスロットを撃破した新生チーム!!チーム・戦術での評価はあまり高くはないものの、ガラードワース序列10位【義剣】の異名を持つ葉山選手の動きは今大会の中でもかなりのトップクラスに入っています!!』
柊『彼は剣術もさる事ながら、恐ろしいのは驚異的な反射神経であります。チーム・ランスロットのリーダー、フェアクロフ選手の剣戟を見切って捌くほどでありますから、決勝でも見せてくれるでありましょう!』
梁瀬『だがしかぁ〜し!!それに待ったをかけるチームがいるのもお忘れなく!そのチームこそ、現在進行系で進化中の界龍第七学院から送られた5人の刺客、チーム・帝龍も同様に優勝を狙います!』
柊『このチームは近、中、遠、全ての攻撃に対応出来るバランスの整ったチームでもあります。中でも、チームリーダーの比企谷選手は恐ろしい程の実力を持ち合わせているだけでなく、予選で見せた機転の良さ、防御、そして多彩な攻撃、変幻自在ともいえる動きが目立ちました!この決勝でも、葉山選手同様に見せてくれること間違いなしであります!』
梁瀬『聞けば聞くほど決勝が楽しみになって来ましたね〜!さぁ、それでは選手の紹介から参りましょう!!最初はこちらのチームの紹介から!先輩チームを倒した勢いそのままに優勝を狙う!!輝く光輪は我ら騎士を照らしている!!聖ガラードワース学園、チーム・ジャスティス〜!!!』
歓声はあったものの、決勝の舞台には似合わなさすぎるくらい小さかった。あえて言うなら、普段叫ばない人が無理をして叫んだような、いわば本意ではないような歓声だった。
梁瀬『予選では前衛が4人で葉山選手を守りながら攻めるという戦術でしたが、本戦では打って変わり全員が攻撃に入る戦術に変えてきました。果たして、その戦術はこの決勝の舞台でも輝けるんでしょうか!?』
柊『今大会では1番序列外の多いチームですが、葉山選手の手際の良さでここまで上がってこれました!この決勝でもその強さを発揮出来るのか、注目でありますね!』
梁瀬『はい!!では、次のチームです!!圧倒的なパフォーマンスで他チームに圧勝!チームのパワーバランスは超抜群!!この決勝でも相手チームを圧倒するか!?界龍第七学院、チーム・帝龍〜!!!』
先程とは打って変わって、耳がなんともないのかと疑う程の大歓声。
梁瀬『予選では序列3位の【覇軍星君】の武暁彗が、本戦では【夢幻月影】の比企谷八幡が相手チームを寄せ付けない程の実力差を見せつけ、唯一チームとして戦った予選最終試合でも、連携の良さが目立ちました!今回もどのような戦術でいくのか楽しみですね!』
柊『注目はなんといっても比企谷選手でありますな!この選手だけは注目しておきたいですね!でも、1番活躍しそうなのは序列6位【雷戟千花】のセシリー・ウォン選手だと自分は思うであります!比企谷選手もそうですが、遠距離を主体とした攻撃のレパートリーが多いのは彼女だからであります。彼女にも注目をしても良いと思うであります!!』
そして、両チーム共にステージへと降り立った。
八幡「よし……んじゃ作戦は葉山によって変わるからな。奴が留まっていたら4人で攻めろ。もし猪突猛進できたら、俺が対処する。その時は他の4人の相手を頼む。」
陽乃「………あんまり進まないけど、八幡くんが言うから聞いてあげる。」
セシリー「あの顔面に百連脚・雷撃纏ぶちかましたかったのになー。」
虎峰「ではその手筈で。」
暁彗「………………抜かりはない。」
八幡「ならいい。あと2人はチャンスがなくなったわけじゃないからそんな顔するな。あいつが攻めてこなかったらの話だ。」
実夏「葉山くん、作戦は今日伝えた通りでいいよね?」
葉山「………あぁ、構わないよ。」
エンデル「っしゃあ!!俺たちもやってやろうぜ!」
3人「おぉーー!!」
葉山(君たちじゃあボロ雑巾のようにやられるのがオチさ。まぁ、優勝するのは変わりないから良いけどね。待ってろよ比企谷、今すぐお前に制裁を与えてやる。偽物の力で強くなった事を後悔させてやる!!)
実夏「………」
実夏(多分だけど葉山くん、作戦通りに行くつもりはなさそう。こうなったら………)
梁瀬『さて、両チーム準備が出来たようです!それではお送りします!!《獅鷲星武祭》ファイナル、決勝戦!!』
《Start Of The Duel》
梁瀬『バトルゥ、スタァーーーートォォ!!!』