学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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前回の最後にあった八幡対10人の組手ですが、【葉問 序章】という映画の葉問と空手家が戦っているシーンを題材にしてます。(ほぼまんまですけど。)

気になる方は、甄子丹:《葉問》 我要打十個!をコピーして、YouTubeで検索すれば出てくると思います。(中身中国語です。)

八幡が最後の10人目を倒した時の技ですが、あれは【葉問2】で、出回ってるかどうか分からないシーンです。

どうしても気になる方は、フルシーンならYouTubeにもありますので、叶问2:宗师传奇をコピーして23分辺りを見て頂ければ分かります。

前書きから長々と失礼しました。


休憩

 

 

八幡side

 

 

八幡「悪かったな。本気ではなかったとはいえ痛かったろ?」

 

「とんでもありません。このくらい星脈世代なら大丈夫ですよ。」

 

「そうですよ。尊師は参加者の方へと行ってきてください。」

 

 

組手をやった奴らの看病に来たつもりだったのだが、どうやら平気そうだ。まぁ『痛いと思ったらそのまま転がってていい』って釘打っといたからな。

 

 

八幡「そんじゃ今日はありがとな。」

 

「「「「お疲れ様でした!」」」」

 

 

ーーー界龍・校門前ーーー

 

 

八幡「………なんだこれ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お願いします!もう一度だけ、もう一度だけ比企谷様に会わせてください!!」

 

「私たちその為に界龍に来て、講習会に参加したりしたんです!」

 

 

 

 

「少しでも良いから会わせてくれよ!」

 

「生の【夢幻月影】と話したりしてぇんだよ!」

 

門番「そ、そう言われましても……尊師は多忙な方ですので……」

 

 

冬香「……流石は八幡さんですね。これ程多くの人に求められるとは。」

 

八幡「その八幡さんが来ましたよ。」

 

冬香「っ!お、驚かさないでください。後、講習会の方お疲れ様でした。」

 

八幡「ありがとうございます。それで、これはどういう状況ですか?」

 

冬香「はい。門前まで出てくれたのはいいのですが、その後に八幡さんに会いたいと仰る方が多数いたので……」

 

 

成る程、つまりは俺に会いたい連中が山程いるというわけか。

 

 

八幡「……あまり行きたくはありませんが、このままじゃ門番たち(あいつら)が可哀想です。少し出てきます。」

 

冬香「えぇ、お願いします。」

 

 

 

 

 

「少しだけでいいから会わせてもらえませんか!?ほんの少しでいいんです!」

 

門番「ですから尊師は「何の騒ぎだ?」っ!!?そ、尊師!?」

 

 

なんか冷や水を打たれたかのように静かになったな。

 

 

八幡「それで?どうしたんだ?」

 

門番「その……尊師に一目会いたいと希望している方が多数おられましたので……」

 

八幡「………そうか。まぁ客人を牽制してくれたのはありがたいが、何故俺に何もないんだ?」

 

門番「今日の尊師はご多忙の身であります。この後にも講習会がございますので、あまり無理をなされてはと思いまして……」

 

八幡「……まぁ事情は分かった。だがせめて一言言ってくれ。後ろにも冬香さんがいるんだ。言い方は悪いが伝令くらいは出来ただろ?」

 

門番「それは……そうですが……」

 

八幡「お前の気持ちは嬉しいが、今日は学園祭最終日で帰る奴だっているかもしれん。出来るだけ客人の意思は叶えてやるものだ。まぁ、俺の都合もあるときはあるけどな。」

 

門番「……すみません尊師。私の配慮不足でした。」

 

八幡「気にするな……さて、俺に会いたいと言っていた者がいるようだが、何方かな?」

 

 

その瞬間に人が雪崩のように押し寄せて来た。待って待って!これじゃ俺が昨日の巻き込み事故みたいに事故っちゃう!

 

 

ーーー1時間後ーーー

 

 

八幡「………ふぅ、やっと終わったか。次は星仙術だったな。それまで休むか。」

 

門番「尊師、多くの方たちへの対応、お疲れ様でした。」

 

八幡「おう、お前もご苦労さん。」

 

 

 

 

 

冬香「流石ライブを2度も経験していれば、他者との距離感を取るのも上手いですね。」

 

八幡「分かります?地味に俺が多方向に目を向けてるの。」

 

冬香「私も体術を嗜んでいるので。八幡さんの動きは大体分かりましたよ。」

 

 

よく見てたんだな……流石だ。俺が来る前は序列4位だったからな。よく見てんだろうな。

 

 

冬香「さ、八幡さん。後3時間すれば次の講習会です。それまでゆっくり体を休めておいてください。」

 

八幡「えぇ、そうします。午後もお願いしますね。」

 

冬香「任せてください、尊師。」

 

 

……いつも通りで呼んでくれませんかね?

 

 

ーーー八幡の部屋ーーー

 

 

八幡「ただいま〜。」

 

シルヴィア「あっ八幡くん、お帰りなさい。お邪魔してるよ。」

 

オーフェリア「………上がらせてもらっているわ。」

 

八幡「オーフェリアも来てたのか……まぁそれはいいが、小苑さんはどうして?嫌というわけではありませんが。」

 

小苑「何じゃ?儂がいたらおかしいかえ?」

 

八幡「おかしくはありませんけど、てっきり星露の所にいると思ってたので。」

 

小苑「何、子と義娘の顔を見ようと思っていただけじゃ。まぁ、思わぬ顔も拝見出来たがのう。」

 

 

オーフェリアの事だろうな。面識はなかったからな。

 

 

オーフェリア「………八幡、貴方ってこの人に弟子入りをしてるの?」

 

八幡「……そういや改めて聞かれると分からんな。どうなんでしょう?」

 

小苑「弟子入りはしとらんが、弟子でもあながち間違ってはおらんのう。じゃが子のように思っておるのも間違いではないぞ。」

 

オーフェリア「………複雑なのね?」

 

八幡「俺が気を失った時に世話になったからな。2週間とはいえ、親のように思ってたのは嘘じゃないからな。」

 

小苑「ほう、嬉しい事を言ってくれるのう。」

 

シルヴィア「お話で盛り上がっているところすみませんが、小苑さん、質問してもいいでしょうか?」

 

小苑「良いぞ、何じゃ?」

 

シルヴィア「小苑さんは、一昨日の午後で六花に起きた事はご存知ですか?」

 

小苑「午後?……あぁ、八幡が殺気を出したことかえ?」

 

シルヴィア「やっぱりご存知だったのですね。」

 

 

この人に限ってあんな分かりやすい殺気、感じ逃すはずねぇもんな。

 

 

小苑「初めてではないが、八幡が感情的になった瞬間じゃな。それもとてつもない程の怒りで。」

 

八幡「………」

 

シルヴィア「それで、私の勘違いかもしれないんですけど、八幡くんが出した殺気が小苑さんに似てる気がして……」

 

小苑「む?儂にか?そんな殺気儂はかれこれ出しておらんぞ?出したといっても、去年の八幡と暁彗くらいの小粒程度のじゃ。」

 

 

あれで小粒なのかよ……

 

 

小苑「じゃがお主の言う通り、八幡の気は儂に近かったのも事実じゃのう。八幡、お主着々と【万有天羅】に近づいておるのう。」

 

八幡「別に目指してるつもりはないんですが?」

 

小苑「そのまま4代目を名乗ればいいものを。あのチビが名乗ったところで星武祭にも出れなければ意味無かろうに。」

 

オーフェリア「………確かに彼女が【万有天羅】なんて大層な2つ名、今飾られていたとしてもお飾りにかならないわね。」

 

シルヴィア「………凄くキツイこと言いますね?オーフェリアさんも。」

 

八幡「だが事実なだけに否定出来ないな。星武祭は13歳以上じゃないと出場出来ないからな。」

 

 

まぁ2つ名はもらう気ないけどな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





自分で何が書きたいのか分からなくなってしまい、こんな事に。

筆を進めてるだけなのに。

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