学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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今日は講習会まで持ち込めませんでしたが、何となく良い出来だとは思います。

それと、明日は1日中仕事の日なので投稿はお休みします。

では、どうぞ!




開門!

 

 

冬香side

 

 

学園祭開始の合図が六花中に響き渡り、お客様方が少しざわつき始めましたね。今開けても問題はありませんが、昨日はそれで巻き込みがありましたからね。それに今日は八幡さんの講習会ですので、昨日よりも激しくなるでしょう。

 

 

冬香「皆さん、受付は6人で回します。もう開催する場所の項目は公開してあるので、その付近で受付に回ってください。青竜、白虎、朱雀、玄武の入り口に4人、外の模擬戦場に1人、娯楽施設の入り口に1人お願いします。私はこのまま八天門場の受付をします。くれぐれも記入ミスのないようにお願いします。そして、四神の間の定員が各60、模擬戦場が80、娯楽施設が60、そして私の受け持つ八天門場は120とします。定員になりましたら知らせて下さい。」

 

「「「「「「はっ!」」」」」」

 

冬香「頼みましたよ。では配置につき次第、門を開きます。では……散っ!」

 

 

流石は木派の方々ですね。言った瞬間から各持ち場に向かって飛んで行きました。

 

 

『赤は着きました!』

 

『白も同じく!』

 

『青も着きました!』

 

『黒も到着しました!』

 

『外も今着きました!』

 

『最後、娯も着きました!』

 

冬香『分かりました。それでは皆さん、よろしくお願います。』

 

 

冬香「開門、お願いします!」

 

門番「はい!」

 

 

さて、ここから大変ですね。八幡さん、暇がありましたら、またケーキを作ってくださいね?

 

 

門番「では、門を開きます!昨日は後列のお客様による巻き込み事故がありました。前の方もそうですが、後ろの方も押さないようにお願いします!」

 

 

冬香sideout

 

ーーーーーー

 

 

界龍はあっという間に人で溢れていた。界龍の序列2位による講習会が行われるのだ、当然だろう。

 

 

「ねぇ、比企谷先輩何処にいるかな!?」

 

「6つもあるからね!何処だろう?」

 

「あぁ〜やっと来たよこの日が!」

 

 

 

「何処の道場行く?」

 

「やっぱ青竜だろ!」

 

「マジ?俺は白虎!」

 

「なら俺は朱雀だな!」

 

「おい、じゃあ俺は玄武じゃねぇかよ!まぁ別いいけどよ!」

 

4人「wwwww」

 

 

 

案内人「比企谷尊師の講習会を受ける方はこちらへどうぞ!また、非星脈世代の方は模擬戦場と娯楽施設で受付をしていますので、非星脈世代の方は間違えて他の道場に受付しないように気をつけてください!」

 

 

ーーー1時間後ーーー

 

 

『報告します!青、赤、黒、白の4つ全て定員になりました!』

 

『外も同じく満員です!』

 

『娯はまだ定員にはなっていませんが、間も無く定員になる勢いの人です!』

 

『了解!青、赤、黒、白、外は人を入れても良し!間取りを考えて並ばせるように!娯は定員になり次第、門を開けて並ばせるように!」

 

『『『『『『はっ!』』』』』』

 

 

(冬香殿にご報告をしたいところだが、まだ列が出来ている。報告は八天門場(此処)の受付が終わったらでいいな。)

 

 

冬香「お次の方どう……おや、これは意外お方が来ましたね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エ、【孤毒の魔女】!?貴様何をしに「お待ち下さい。」ふ、冬香殿?」

 

オーフェリア「………八幡の講習会を受けたいのだけど、いいかしら?」

 

冬香「不用意に毒の瘴気を撒き散らさないのであれば構いません。参加料として500円程頂きますが、よろしいですか?」

 

オーフェリア「………八幡のやる講習会でそんな事しないわ。どうぞ。」

 

冬香「(なぜ名前呼びなのでしょう?八幡さんとお知り合いなのでしょうか?)では、前の方にお進み下さい。前列は押さないようにお願いします。」

 

オーフェリア「………分かったわ。」

 

 

オーフェリアは受付を済ませると、八天門場の方へと歩いて行った。

 

 

「……驚きましたね。まさかレヴォルフの【孤毒の魔女】までもが尊師の講習会に参加するなんて。」

 

冬香「えぇ。一応警戒対象に入れておいてください。」

 

「はっ!」

 

 

冬香「すみません、大変お待たせ致しました。お次の方、どうぞ。」

 

 

ーーー10分後ーーー

 

 

冬香『報告します。八の方も定員になりました。娯の方はどうですか?』

 

『こちら娯。すでに定員になっていましたので、お客様を並ばせていました。』

 

冬香『分かりました。それではこちらも今からお客様を並ばせにかかります。準備が出来ましたらまた連絡します。』

 

『承知しました。』

 

 

冬香「後列の皆様。大変申し訳ございませんが、比企谷八幡尊師の武術講習会は定員になりましたので、ここで締め切らせてもらいます!尚、今講習会に参加出来なかった方は午後にある星仙術の方に参加出来ますので、そちらの方をよろしくお願いします!」

 

 

参加しようと思っていた人々は落胆の声を上げていたが、冬香のフォローによりまた元気を取り戻した。

 

 

冬香「では、武術講習会に参加する皆様。只今から開門致します。先程も申し上げましたが、後列の方は前列の方を押さないよう、お願い申し上げます。開門!」

 

「「はっ!!」」

 

 

そして冬香は思っていた。

 

 

(何故【孤毒の魔女】が先頭になっていたのか気になりますが、恐らく彼女に恐れをなして道を開けたのでしょう。)

 

 

そして門が開かれ、オーフェリアから順番に前の方へと詰めて行った。

 

そして入った人たちは驚いていた。それもそのはず、中にはシルヴィア・リューネハイムが最前列の真ん中に位置していたのだから。

 

 

シルヴィア(ふふふっ、驚いてる驚いてる。まさかオーフェリアさんも来るなんてね。ビックリだけど納得は出来るね。)

 

オーフェリア(………【戦律の魔女】は当然ね。それよりも八幡は何処かしら?まだ此処にはいないのかしら?早く会いたいわ。)

 

柚陽(シルヴィアさんは当たり前ですよね。それにしても比企谷さんの講習会、楽しみです。体力の余りない私でも使えるといいのですが……)

 

綾斗(比企谷さんの武術は鳳凰星武祭でも見てるけど、本当に洗練された動きをしている。もしかしたら天霧辰明流に取り入れられるかもしれないね。)

 

綺凛(綾斗先輩について来て良かったです。刀藤流に格闘術はありませんが、比企谷さんは武術の歩法を剣術に併合している様でしたし、参加しても無駄にはなりませんよね。)

 

 

ーーー青竜の間ーーー

 

 

アーネスト(コロッセオが中止になってしまったのは残念だけど、折角の機会だから界龍の強さの根源を知るのも良いと思ってたけど、予想以上の人だね。)

 

美奈兎(凄い人だね〜!これが最近噂されている夢幻月影の人気かぁ……流石シルヴィアさんの恋人だけはあるね〜!)

 

 

ーーー朱雀の間ーーー

 

 

イレーネ(武術には興味ねぇけど、覇潰の血鎌(グラヴィシーズ)がなくなった以上、それ以外でプリシラを守んなきゃならねぇからな。利用させてもらうぜ。)

 

プリシラ(お姉ちゃんに守ってばかりじゃダメだから、自分で自分を守れるくらいには成長しなきゃ!)

 

 

ーーー白虎の間ーーー

 

 

戸塚(楽しみだなぁ。八幡は普段どんな練習をしているんだろう?でも、一番は体験する事だよね!)

 

 

ーーー模擬戦場ーーー

 

 

戸部(星脈世代でなくても講習出来るってマジパネーわー!流石比企谷くんっしょー!)

 

海老名(愚腐腐、いやぁ素晴らしいねぇ。女の人たちは兎も角、男同士が肌と肌を重ね合いながら教え合う……キマシタワー!!)

 

 

ーーー玄武の間ーーー

 

 

雪ノ下(何とか潜り込めたわね。まさか最後だとは思わなかったけれど、これで比企谷くんの秘密を暴けるわね。)

 

由比ヶ浜(ズルは良くないんだからねヒッキー?だから私とゆきのんでお仕置きしてあげる。そしたらまた戻ってくるよね?)

 

葉山(詰めが甘かったな比企谷。お前があの席をキープしていれば証拠が残っていたのに。けどそれも終わった事だ。君は《獅鷲星武祭》で徹底的に潰してやるよ。)

 

パーシヴァル(尾行して正解でした。まさかあれだけの殺気を浴びていながら此処へ来るなんて。命知らずなんでしょうか?それとも余程の考えなしなのでしょうか?)

 

 

ーーー娯楽施設ーーー

 

 

小町(………お兄ちゃん。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー八天門場ーーー

 

 

冬香「八幡さん、お客様の案内全て終了しました。いつでも行けます。」

 

八幡「ありがとうございます。では、行ってきます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





焦らしてるつもりはないんですよ?こういうのも大切かなぁって。

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