学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

302 / 609
※学園祭 アルルカント編①

 

 

八幡side

 

 

ガゴンッ!ガッ!ガンッ!

 

 

シルヴィア「おぉ〜。」

 

八幡「………」

 

 

朝食を摂った後、俺はシルヴィに演武の予習をしたいと頼み、自身の道場で明日やる予定の動きを見直している。今は木人椿での動きを見ている最中だ。

 

そろそろ時間も良い頃合いだから、ここで終了する予定だ。

 

 

八幡「……ふぅ。」

 

シルヴィア「凄かったよ八幡くん!」

 

八幡「そうか?俺が言うのも変だが、地味だとは思わないのか?」

 

シルヴィア「確かに動きは少ないけど、それがこの拳法の特徴なんでしょ?それに、身体の軸が全くブレてなかったしね。」

 

八幡「そこまで見ていたのか……良い目をしているな。」

 

シルヴィア「私も体術は嗜んでるからね。ねぇ、私もそれやってみてもいい?」

 

八幡「……構わないが、慣れてない奴がやると痛いぞ?」

 

シルヴィア「そうなの?」

 

八幡「やってみそ。」

 

 

身を以て経験するのが一番だ。

 

 

シルヴィア「えーと……確か八幡くんが最初にやっていた動きは……」

 

 

ガッ!

 

 

シルヴィア「いった〜!八幡くんこれ痛いね!よく平気な顔して続けられるね!?」

 

八幡「1年前からずっと続けてるからな。俺も最初は痛かった。でも今は全然だな。慣れないと普通に痛いだけだからな。」

 

 

小苑さんの所で修行していた頃が懐かしいな。あの頃まだ途切れ途切れにしか出来てなかったからなー。

 

 

八幡「いい時間だし、そろそろ行かないか?」

 

シルヴィア「うん!」

 

 

 

 

 

ーーー界龍・廊下ーーー

 

 

「行ってらっしゃいませ!尊師!そして比企谷夫人!」

 

シルヴィア「もぉ〜///まだ結婚してないから比企谷じゃないよ!」

 

八幡「毎回相手にしても無駄だって。絶対楽しんでるだけだから。」

 

シルヴィア「だって身体が反応しちゃうんだもん!」

 

八幡「そうか。さて、アルルカントに向かうか。といっても隣だからすぐに着くけどな。」

 

 

シオンも楽しみにしてるだろうから早く行くか。

 

 

ーーー外縁移住区ーーー

 

 

ここは通り道だからな、それに街並みも少しばかり中華入ってるからか分からんが、なんか安心する。

 

 

「っ!ねぇ、あの2人!」

 

「あら!本物だわ!」

 

「あれは本当だったのね。」

 

 

 

 

「本物だぜ!こんな所で!」

 

「しかも腕組んでる!テレビの事は本当だったんだな!」

 

 

そしてもれなく外野からの熱い視線と、コソコソ話している声が少しだけ聞こえてくる。まぁ別に気にならないけどね。

 

 

シルヴィア「それにしても人の目が多いねぇ。それに此処って外縁移住区だよね?なのに何で観光客が多いのかな?」

 

八幡「さぁな……此処に住みたいって奴らも少なくないと思うぞ。何せ六花だからな。」

 

シルヴィア「私たちの当たり前が、外の世界では当たり前じゃないかもしれないしね。」

 

 

そりゃそうだ。その証拠に六花外は星脈世代が少ないからな。まぁいないわけではないが、珍しい方だ。俺の両親は非星脈世代なのに俺は何故か星脈世代になれた。ホント不思議。

 

 

ーーーアルルカントーーー

 

 

シルヴィア「へぇ〜、此処がアルルカントなんだ〜。思ってたのより普通だなぁ。」

 

八幡「ちなみに聞くが、どんなのを予想してたんだ?」

 

シルヴィア「なんかもうメカメカしいのかなぁって。」

 

八幡「流石にそれは無理あるだろ。昔のガラクタで作った訳じゃあるまいに。」

 

シルヴィア「じゃあ八幡くんはどんなのを想像してたの?」

 

八幡「いや、別に想像した事なんて無いんだが………」

 

シルヴィア「本当にぃ?」

 

八幡「俺はシルヴィに嘘はつかねぇよ。本当だ。」

 

シルヴィア「さすが八幡くん!嬉しい事聞いちゃったよ!」

 

八幡「シルヴィもそうだと嬉しいんだがな。」

 

シルヴィア「勿論そうだよ!私も八幡くんには嘘つかないから!」

 

 

なんか急に抱き締めたくなってきたな。でもこんな人目のつくところではしたくない。ここは我慢だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





新年初のおまけいってみよー!

本当はあり得ない話その29

『このルートで』






オーフェリア「………どうしてもダメかしら?」

シルヴィア「ダメッ!」

オーフェリア「………」

シルヴィア「………」

オーフェリア「………グズッ」

シルヴィア「えっ!?」

オーフェリア「どうしても……ダメなの?お兄さんと一緒にお泊まり……ダメなの?」

シルヴィア「う、うぅ……」

オーフェリア「シルヴィアさん………どうしてもダメ?」

シルヴィア「………どうしても行きたいの?」

オーフェリア「うん!」

シルヴィア「………ふぅ、分かった。じゃあ今回は3人で行こうね。」

オーフェリア「わぁーい!ありがとっ、シルヴィアさん!!お兄さんと一緒にお泊り出来る〜!」

シルヴィア「もう……こんなに喜んでくれるなら、まぁいいかな。」


これもアリっすねぇ。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。