学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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明日の予定と誕生日

 

 

八幡side

 

 

シルヴィも上がってから俺も入り、客人を待たせないように俺も早めに上がった。親父たちはまだ話してるだろうから俺の部屋で暇を潰すのが一番だろう。

 

今俺とシルヴィは、寝る時用のジャージを着ている。(シルヴィは俺の総武高の緑のジャージ)

何でシルヴィが俺のジャージを着てるのかというと、他にパジャマがわりになるものが無かったからだ。何故かシルヴィは嬉しそうだったが。

 

 

八幡「なぁシルヴィ、俺は明日東京の港区にある金刀比羅宮に行こうと思ってるが、シルヴィは他に何処かあるか?」

 

シルヴィア「それは東京でって事?」

 

八幡「いや、千葉でも東京でもどっちでもいいぞ。やりたい事があるだけだからな。」

 

シルヴィア「うーん……来た事はあってもそこまで回れたわけじゃないからそこまでよく知らないんだ。だから八幡くんにお任せかな。」

 

八幡「東京だとしたら……やっぱ渋谷、浅草、秋葉……は違うな。お台場、スカイツリー、色んな所があるな。」

 

シルヴィア「あぁ、浅草と渋谷とスカイツリーは行ってみたいな。スカイツリーは出来れば登ってみたい!浅草はお店とか風景とかを楽しみたいなぁ。渋谷は色んなお店があるんだっけ?」

 

八幡「まぁどれも概ね合ってるが、何処も人がかなり集まる所だぞ?いいのか?」

 

シルヴィア「うん♪だって八幡くんが守ってくれるでしょ?」

 

 

それは当然だな。他の男がシルヴィに寄り付かないためにも。

 

 

八幡「渋谷にはイヤホンとヘッドホンの専門店もあるから、寄って見るか?」

 

シルヴィア「おっ、良い事聞いちゃった♪それじゃあ明日、八幡くんの用事が終わったら行ってみよっか!」

 

八幡「なら俺の選んでくれるか?」

 

シルヴィア「勿論だよ♪」(ニコッ)

 

 

シルヴィは嬉しそうに笑った。俺もそうだが、一緒にいたり、出かけられるのは嬉しいからな。

 

 

八幡「回る順番はどうする?」

 

シルヴィア「じゃあ……八幡くんの寄りたい金刀比羅宮は最初として、多分ヘッドホンを選ぶの長くなっちゃうと思うから先に渋谷でその後に浅草かな。」

 

八幡「分かった。時間が余ったらどっかに寄るか。確か出発は午後4時だったか?」

 

シルヴィア「うん。だから時間はあると思うよ。」

 

八幡「俺が行きたいのは神社だから、実際に家を出るのは8時半くらいになるが……大丈夫か?」

 

シルヴィア「平気だよ。電車では1時間くらいかかるの?」

 

八幡「まぁな。だから時間は有効に使いたい。」

 

シルヴィア「私は早く行く事に問題は無いけど、そんなに早く行って神社は開いてるの?」

 

八幡「あー……俺が行くのは参拝目的じゃないんだ。」

 

 

俺はシルヴィに金刀比羅宮へ行く理由を説明した。もしかしたら強大な力の持ち主がいるかもしれないから行ってみたいと。

 

 

シルヴィア「そうだったんだ。索冥と同じ存在がいるかもしれないんだね?」

 

八幡「まぁそういうわけだ。けど別に無理してついてこなくてもいいからな?」

 

シルヴィア「ついていくもん♪八幡くんと一緒にいたいし、多分だけど、その守護霊?と会話する時は八幡くん冷たい地面に倒れていることになっちゃうから、その時は私が守ってあげるよ。」

 

 

なんて優しい彼女だ。やっぱ俺、シルヴィと付き合えて本当に良かったわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だからこそ、これは必要だよな。

 

 

八幡「シルヴィ、ちょっといいか?」

 

シルヴィア「ん?な〜に?」

 

八幡「1日遅れだが、誕生日おめでとう。昨日は10月1日だろ。」

 

シルヴィア「え………覚えててくれたの?」

 

八幡「当たり前だろ?忘れるわけないだろ。昨日はちょっとそんな雰囲気じゃなかったからな。今日にした。」

 

 

そして俺は細長の包みを出した。

 

 

八幡「これも『フラワーハウス』で作った物だから安物だが、受け取ってくれるか?」

 

シルヴィア「勿論だよ。開けていい?」

 

八幡「あぁ。」

 

 

シルヴィが中を開けると、中からは紫メインのピンクが混ざった結晶が埋め込まれたネックレスが入っていた。

 

 

八幡「花はナデシコとブーゲンビリアの2つを使ってる。花言葉だが、ナデシコが【長く続く愛情】【純愛】【純粋な愛】【いつも愛して】【女性の美】。ブーゲンビリアが【貴方は魅力に満ちている】っていう風になっている。」

 

 

選ぶ時、あの店員がキラキラした目で見ながらついてきてたなぁ………作る時もマジでじーっと見つめるもんだから、やり辛かったな。

 

 

シルヴィア「綺麗……」

 

八幡「気に入ってくれたか?」

 

シルヴィア「勿論だよ。今付けたいけど、明日まで我慢する。」

 

八幡「そうか……」

 

 

まぁ、ジャージ姿で付けてもいいが、そこまで映えないか。

 

 

シルヴィア「ねぇ八幡くん。私今日は何処で寝たらいいかな?」

 

八幡「んー普通に考えて小町の部屋になるが、俺はあまりそうしたくはない。」

 

シルヴィア「ならさ、私は八幡くんと一緒に寝たい。このベッドじゃあ狭いと思うけど、いつも通り一緒に。」

 

 

………まぁ、いつも通りだからな。

 

 

八幡「いいぞ。眠いのか?」

 

シルヴィア「ちょっとだけ。でも1番は君を感じていたいから。」

 

八幡「……そうか。なら一緒に寝るか。」

 

シルヴィア「……うん。」

 

 

俺たちはそのままベッドに入って、向かい合って少し明日の話をして、話を終えたら、シルヴィは俺に寄り添ってきたから、俺はシルヴィの背に手を回して寝た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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