それでも良ければどうぞ!
訂正しておきました。
八幡side
ほぼ全員「「「なんだってー(なんでー)(何故だー)(如何してですかー)!!!?」」」
八幡「っ!!!?」
俺は絶叫される事は想像していたが、ここまで大きな声でやられるとは思わなかった。さっき先生の言った意味がやっと分かった。
木派「何故だ!?何処にも属さないとはどう言う事なのだ!?考え直せ!比企谷八幡!!君は武術の才がある!木派に入るべきだ!!」
水派「君!冗談も大概にしたらどうだ!!比企谷くんには拳よりも、星仙術を使った戦い方が似合っているのが分からないのか!」
木派「またしゃしゃり出て来たな!水派の愚者共め!いつもいつも邪魔をするなと言っているだろ!!」
水派「それはこっちの台詞よ!貴方達の方が邪魔をしてるんじゃない!いつもいつもいい加減にしなさいよ!」
ギャ-ギャ-ワ-ワ-!!
……いつの間にか俺置いてかれてね?なんか勧誘されたと思ったら、勝手に口論し始めたぞ?これ俺転入してないとしても絶対毎日やってるだろ?
虎峰「何故ですか八幡!?一昨日あれ程語り合ったではありませんか!?」
セシリー「確かにどっちにも入らないのは気になるねー。虎峰にはいいから、おねーさんに教えてみなよー比企谷。」ズイッ!
理由か。そんなのは特にないんだが……強いて言えばどっちも上手くなりたいから何だが、それでは駄目だろうか?
虎峰「何を言うのですかセシリー!?僕もその理由は気になります!教えて下さい八幡!!」クワッ!
???「ふむ、確かに気になるね。」
???「是非とも、教えてほしいものですわ、ねぇ?趙師兄、セシリー師姉。」
ん?もしかしてこの2人が双子か?そっくりじゃねぇか……
うっ、今まで気にしてなかったが、ここの女子の制服って結構胸元開いてるよな。目のやり場に困る。
虎峰「沈雲に沈華……」
セシリー「なになにー、あんたらも気になるのー?めずらしいねー。」
沈雲「はい。何故どちらにも入らないのかと、制服の色や種類がなぜ違うのかどうしても気になったもので是非とも教授願えないかと思いまして。」
沈華「それに眼だけではなく、根まで腐っているのかと思うと……」
「「その理由まで腐っているのではと思うと、気になって仕方ないのです!」」
うわぁ……こいつらマジで最悪じゃねぇか。先生は性格捻くれてるって言ってたが、こっちね。俺とは違う捻くれ方してんじゃねぇか。
虎峰「お前達!出てくるなり失礼だぞ!」
セシリー「あんた達、今日も絶好調だねー。まぁ、初対面の人にいきなりそれってのはアレだと思うけどね。」ギロッ
沈雲・沈華「「………」」
おいおい、セシリーが間延びした喋り方を辞めて声が低くなったと思ったら、この双子黙っちゃったよ。もしかしてセシリーって強かったりする?
八幡「いや、気にしなくていい。目に関してはもう諦めてるからな。」
セシリー「比企谷ー、無理しなくていいよー。後でウチの部屋に来なよー。慰めてあげるからさー。」
ちょっと?何言い出しちゃってるの?女の子が簡単にそんな事言っちゃいけません。
虎峰「セ、セシリー!?いい、いきなりななな何を言って!?」
八幡「あーいや、マジで大丈夫だから気にすんな。目が腐ってるなんて言われ慣れてるからな、今更だ。」
虎峰「それはそれで慣れるのもどうかと思うのですが……」
八幡「しょうがねえだろ。ほぼ毎日こんな事言われてりゃ嫌でも慣れるわ。」シレ-
虎峰「ほぼ毎日!?」ギョッ!
セシリー「………ねぇ比企谷、やっぱりさっきのなしでもいい?」
八幡「おう、別にい「今日はあたしの部屋に泊まりに来なよ。」………え?」
え?何言ってるのこの子は?
セシリー「よく頑張ったよ、比企谷は。今日は1日私が慰めてあげるからさ。」ナデナデ
八幡「はっ!?い、いや平気だって!つか頭撫でるのやめろ!おい虎峰どうなってんだ!?なんかセシリーが急に性格変わったぞ!?」
虎峰「えっと……セシリーは人が辛い目に遭ったのを聞くと、凄く同情して慰めようとするんですよ。ちょうど今がそんな感じです。セシリーは普段の性格が大雑把なのに、お姉さんぶる一面もあるので、理不尽な目に遭った人を放っておけないみたいなんですよ。」
沈雲「比企谷くん、君の事も知らずに済まなかったね。」メカクシ
沈華「罵声は少なくして、イタズラ程度にするから……」メカクシ
「「許してくれると嬉しい(わ)」」チラッ
八幡「罵声に関してはなくなってねぇし、イタズラ増えてんぞ!?分かった!許す、許すからセシリー何とかしてくれ!」
虎峰「すみません、八幡。そうなってしまったセシリーを止められるのは誰もいないんです。諦めて下さい。」
八幡「そんな事言うなよ!?頼む!じゃないと部屋に連れてかれちまう!」
セシリー「部屋は嫌?じゃあ、ここでもいいよ。おねーさんに任せなよ。」ナデナデ
おい!なんでそうなる!?誰もそんな事言ってないからね?クラスの奴らも静かになってこっち見てるよ?ほら、俺の事白い目で見てるから!
女子「………グスッ。」
男子「………」ホロリ…
おいー!!なんでそうなってんの皆さん!?大丈夫だよ?何ともないから大丈夫だよ?ハチマンウソツカナイ。
担任「比企谷くん、辛かったんだね……うん、分かった。HRから1時間目は自習にします!」
ご心配なくっ!平気ですから!頼むから人の話聞いてお願い。
セシリー「比企谷、じっとしててね?」ナデナデ
この時間は放課後に至るまで続いた。流石に授業中はしてこなかったが、あれはただの辱めだ。
こうして俺の初めて過ごす学校の1日は、変な始まり方をしたのだった。
ーーーおまけーーー
ーーー食堂ーーー
陽乃「ひっきがーやくーん!一緒にお昼食べよう……って、どうしたの?凄くゲッソリしてるけど?」
八幡「雪ノ下さん…お願いです。聞かないで下さい。」ゲッソリ…
陽乃「えーと……何があったの?」
虎峰「実はセシリーのアレが……」
陽乃「そういう事ね。私は聞いただけだけど、そんなに凄いの?」
沈雲「流石の僕達も今の彼を見ると……」
沈華「貶す気分にはなれませんわ……」
陽乃「そ、そう……」
バーンッ!!
セシリー「比企谷ー、お昼食べさせてあげるよー。」
八幡「い、いやセシリー、俺はもう大丈夫だ。だから飯は1人で……」ゲッソリ…
セシリー「遠慮しなくていいよー。ほら、注文してくるから座って待ってなー。」
八幡「マジか………」ゲッソリ…
4人「……………」
陽乃「なんと言うか……圧倒されるね。」
陽乃「あれってさ、甘やかしてるだけじゃない?」
虎峰「はい、あの状態のセシリーには何を言っても意味がないので。」
沈雲「いたたまれないとはこう言う事を言うんでしょうね……」
沈華「少し同情しますわ……」
陽乃「……さ、私達は私達でお昼を食べようか。比企谷くんには申し訳ないけど。」
3人「はい。」
セシリー「ほら比企谷ー、あーん。」ニコニコ!
八幡「勘弁してくれ………」ゲッソリ…
ホント、なぜこうなった。