学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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今回から八シル劇場第4弾です!

内容は………ライブ編2ndです!




八シル劇場 ライブ編2nd
依頼


 

八幡side

 

 

9月の中旬、まだ俺たちの周りには自分たちの噂が絶えない中、俺は今2日ある休みの内の1日を界龍にある自分の部屋で楽しんでいる。シルヴィの家には行かないのかって?なんか次のライブの打ち合わせがあるらしい。

 

 

八幡「にしても、こうして冬香さんと話をするのも久々な感じがしますね。」

 

冬香「そうですね。《鳳凰星武祭》の期間もありましたし、そんなに暇がありませんでしたからね。」

 

八幡「確かに。俺としても唯一この学院で落ち着いて話の出来る人ですからね。それに日本の話も出来ますから、この時間は俺にとっても有意義と言えますからね。」

 

冬香「ふふふ、ありがとうございます。それにこんな茶菓子まで用意してもらって……」

 

八幡「いいんですよ。これくらい朝飯前ですから。」

 

 

俺が作ったのは、単なるクッキーだ。プレーンとチョコとミックスの3種類作ったから、結構楽しかった。

 

そして飲み物は紅茶だ。

 

 

冬香「朝飯前ですか。流石当校の食堂を一度任されただけはありますね。」

 

八幡「楽しんでやればあっという間ですからね。朝暇だから作っておいて正解でしたね。」

 

冬香「ふふ、私は運が良いのかもしれませんね。八幡さんの手作りクッキーを食べられるなんて。彼女さんが嫉妬しませんか?」

 

八幡「シルヴィはそんな事で嫉妬なんてしませんよ。したとしても宥めますんで。」

 

冬香「なら安心ですね。では久々のお茶会、楽しみましょうか。」

 

 

そして俺たちは、久々に日本の話や界龍の冒頭の十二人の話や料理やお菓子作りの話などをして盛り上がった。

 

 

そしてそれから2時間後………

 

 

八幡「そして、最後はオーブンで焼き終わったのを逆さにして生地が冷えるのを待つだけです。」

 

冬香「成る程……ありがとうございます。勉強になりました。」

 

八幡「いえ、どういたしm「pipipi…pipipi…」あっ……」

 

 

ペトラさん?何で俺に?

 

 

冬香「出ても構いませんよ。」

 

八幡「すみません、失礼します。」

 

 

俺はcallボタンを押して、ペトラさんと通信を開始した。

 

 

ペトラ『こんにちは八幡くん。今少し時間をもらえるかしら?』

 

八幡「いいですけど、何です?」

 

ペトラ『あぁ、ごめんなさいね。言い方が悪かったわね。貴方にお話があるから、今から事務所に来てもらえないかしら?』

 

八幡「今、ですか……」

 

 

どうする?今は冬香さんと一緒にいるからな。

 

 

冬香「八幡さん、行っても構いませんよ。」

 

八幡「冬香さん?」

 

冬香「私は特に貴方の邪魔をしようとは考えていませんので、都合が出来たのならそちらを優先してください。」

 

 

この人、ホント良い人だ。

星露やセシリー、陽乃さんに見せてやりたい!

 

 

八幡「ありがとうございます。すみませんペトラさん。お時間取らせて。事務所でいいんですね?」

 

ペトラ『えぇ、いいかしら?』

 

八幡「分かりました。では後ほど、すぐに向かいます。」

 

 

そして俺は通信を切り、支度をした。

 

 

冬香「では、私もお暇しますね。今日も有意義な時間をありがとうございました。」

 

八幡「いえ、俺も楽しかったです。」

 

 

部屋を出た後、俺は少し急ぎ目にシルヴィの事務所を目指した。移動は伽耶梟を使ったから、そんなに時間はかかってないはずだ。

 

 

ーーー事務所ーーー

 

 

八幡「失礼しまーす。」

 

スタッフ「ん?おぉ、比企谷くんっ!待ってたよ!マネージャーとシルヴィアちゃんはこっちだよ!」

 

 

着いた矢先に部屋まで案内される俺。その際にはスタッフの皆さんから久々の挨拶と交際してる事の祝福の言葉をもらった。

 

此処の人たちも良い人だ……

 

 

スタッフ「此処だよ。ちょっと待っててね。マネージャー、シルヴィアちゃーん、比企谷くん到着しましたー!」

 

 

ペトラ『すぐに入れてちょうだい。』

 

シルヴィア『どうぞ〜!』

 

 

スタッフ「入っていいよ。じゃあね、比企谷くん!」

 

 

スタッフの人に後押しされたような感じになりながらも、俺はドアノブを回してから押して中に入った。

 

 

八幡「すみません。遅くなりました。」

 

ペトラ「いいのよ気にしなくて。私が呼んだのだから。構わず座って。」

 

八幡「では失礼して……」

 

 

俺はシルヴィの隣にある席に座った。というか席がここしか無かったんだけどな。

 

 

シルヴィア「ふふ♪八幡くん2日ぶりだねぇ〜。元気にしてた?」

 

八幡「あぁ。シルヴィも元気そうで何よりだ。」

 

シルヴィア「不満があったとすれば、君に会えなかった事くらいだから大丈夫だよ。」

 

 

いや、それは言ったらキリがないからね?

 

 

八幡「それでペトラさん。俺に話とは何ですか?所属しろなんて話だったらお断りですからね?」

 

ペトラ「そんなのじゃないわ。私しつこくつきまとうのもつきまとわれるのも嫌いだもの。」

 

 

なら安心だ。

 

 

ペトラ「今日呼んだのは他でも無いわ。八幡くん、貴方日本と六花なら私たちのライブに協力してくれるのよね?」

 

八幡「休日重視になりますが、出来る限りはそうするつもりですよ。」

 

ペトラ「そう……じゃあ早速手伝って欲しいのだけど、いいかしら?」

 

八幡「また2人で出ろって事ですか?」

 

ペトラ「えぇ。」

 

八幡「それなら別に構いませんよ。それでシルヴィ、場所は何処なんだ?」

 

シルヴィア「それは私も知らないんだ。」

 

八幡「そうか……ペトラさん、場所って何処なんです?日本……ですか?」

 

ペトラ「八幡くんは勘が良いのね。そうよ、10月の秋休みを利用して日本の千葉県、幕張メッセで開催する予定よ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………なん……だと?

 

 

シルヴィア「え?……千葉?そこって……」

 

 

そう。俺の生まれ故郷であり、俺にとって忌まわしき土地でもある場所だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




まさかの千葉でライブ予定!?
八幡にとって嫌な思い出がたくさんある場所でもある。

次回どうなりますかねぇ?


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