さてやってきました!
今回はペトラさんとシルヴィアの会見です。
八幡は次回に持ち越しです!
では、どうぞ!
八幡side
さて、いよいよだな。さっきまでと違ってカメラが回ってるから、下手な事言ったらこの前の星武祭と同じ目に遭うことになるからな。願わくば、何もない事を祈ろう。
TV局関係者「ではこれより、今回の話題となっている比企谷八幡さんとシルヴィア・リューネハイムさんの交際についての会見を始めます。」
TV局関係者「最初に第三者からの目線での意見を聞きたいと思います。ペトラ・キヴィレフトさん、よろしいですか?」
ペトラ「えぇ、構わないです。」
流石慣れてるだけあるな。全く動じてない。
TV局関係者「結構です。では質疑応答を行います。尚、質問は一社1回とみなします。最後の方にまた機会を設けますので、この時点では1回という事です。では、どうぞ。」
□□社「では。ペトラさんはお2人の交際について賛成ですか?反対ですか?」
ペトラ「私は賛成です。彼のような一途で真面目な人はいないと思ってますので。」
□□社「探せばいると思うのですが?」
ペトラ「いたとしても、彼ほど実力を兼ね備えた人はこの六花に居ないと思います。シルヴィアを守れるのは、シルヴィアと同等かそれ以上の実力を持った人、そして何よりも、本人同士が信頼し合っているかで私は決めます。なので、私は比企谷八幡が彼氏である事に反対はしません。寧ろ賛成の方に推挙します。」
□□社「ありがとうございました。」
◇◇社「この交際についてはどう思われていますか?」
ペトラ「私個人としては、半年前に交際していたので知っていましたが、強いて申し上げるなら、漸く公開してくれたか、と思っています。」
◇◇社「それは……どういう意味でしょう?」
ペトラ「考えてみてください。まだ交際していない頃でさえ、本当に交際しているような雰囲気を出しているのですから。シルヴィアに関しては、彼の顔を見るだけで顔真っ赤でしたから。今になって漸く落ち着いたって感じですね。」
◇◇社「そ、そうでしたか……まぁ、何よりです。」
シルヴィア「/////」
そんな感じだったのか……無意識だったとはいえ、恥ずかしいな///
△△社「シルヴィアちゃんが交際を公開しましたが、今後の活動についてはどうお考えですか?」
ペトラ「今までと変わりなくやっていくつもりです。交際して環境が変わったのは否定しませんが、我々のする事はこれまでと変わりません。」
△△社「ファンが減ると思われますが、その事に関しては?」
ペトラ「それならそれで結構です。刺々しい言い方をしますが、この事で辞めるのなら、その程度でしか彼女を見ていないという事でもあるので。」
△△社「……分かりました。ありがとうございます。」
……ペトラさんでは特に何も無いか。まぁ本命じゃないからな。
○○社「……私からはもう質問する内容がありませんので、下がらせて頂きます。その前に、質問とは関係ない事をお聞きしてもよろしいですか?」
ペトラ「私に答えられる範囲でなら構いません。」
○○社「ペトラさん個人、比企谷さんはどうお思いですか?勿論、お答えして頂かなくても構いません。」
ペトラ「そうですね……比企谷さんはとても魅力的な人だと思います。異性としては見ていませんが、それでも彼は魅力的に見える男性です。」
○○社「不粋な質問に答えて頂き、ありがとうございます。」
TV局関係者「一通りの質疑は終了しましたが、他にお聞きしたい事などはありますか?無ければ、次に進みます。」
………次からだからな。質問したくて堪らないって顔してるな。
TV局関係者「続いて、シルヴィア・リューネハイムさんにお伺いします。さっきと同じように左からお願いします。」
□□社「最初に交際を申し込んだのはどちらからですか?」
シルヴィア「私からです。正直に言うと、私は彼に一目惚れしてしまったので///」
□□社「そ、そうなのですか……(少し返したいのに、何でかあの空気に入りづらい。)」
シルヴィア「……以上ですか?」
□□社「あっ、はい!ありがとうございます。」
□□社(………無理だった。)
◇◇社「シルヴィアさんは交際して今後のアイドル活動をどうお考えですか?」
◇◇社「……あっ、すみません。テーマから外れt「構いませんよ。」……じゃあ、お願いします。」
シルヴィの奴、あの記者を助けたな?気づいたから無しにしたって奴だろ?
シルヴィア「これまでと変わりなく活動するつもりです。聴いてくださる皆様の為にも歌い続けたいと思っています。」
◇◇社「答えて頂いてありがとうございます。」
△△社「シルヴィアちゃんは世間からの意見は気になりますか?」
シルヴィア「気にはなりますけど、そこまでは。」
△△社「本当ですか?」
シルヴィア「そうですが、何故です?」
△△社「いえ、ネット上に比企谷くんを誹謗してる人も少なくないので。」
シルヴィア「悔しいのなら男を磨いて下さいとだけ言っておきます。妬みや悔しさでこんな事する時間があるのなら、自分を磨いて下さい。」
お、おぉ……結構グサッと来るだろうな。
△△社「……ありがとうございます。」
○○社「比企谷くんが言った告白の言葉は覚えてますか?それについてどう思ってますか?」
シルヴィア「とても嬉しかったです。この人に惚れて、惚れられて本当に良かったと思いました。」
○○社「そこまで良かったのですか……少し気になりますが、これ以上は内心部分に触れてしまうので、質問は以上にします。ありがとうございました。」
やっぱあの人良い人だな。
シルヴィア「よろしければ、お教えしますよ?比企谷くんも○○社は信用していたので。きっと許してくれると思います。」
うん、許す。
でも、○○社さん以外はお門違いです。○○社さんだけです。
○○社「よろしいのですか?」
シルヴィア「はい。ですが、この事を記事にしない事が条件です。それと、これを聞くのは○○社さんだけです。」
あからさまにカメラの位置下げやがった。どんだけ聞きたかったんだよ。
そしてシルヴィが○○社さんに近づき、耳打ちをした。
………俺の言った告白聞かれてんのか、少しいたたまれないな。
○○社「………えー、ありがとうございました。比企谷さん、大変素晴らしいお言葉だと思います///」
頬を染めながら言うな!俺だって恥ずかしいんだから!
TV局関係者「他に質問などはありますか?」
□□社「シルヴィアさんは、この交際を機にアイドルの引退は考えていますか?」
シルヴィア「いいえ、考えてません。比企谷さんが応援してくれるので。」
□□社「そ、そうですか……ありがとうございます。(ダメだ……この人の幸せオーラが俺の腹を攻撃してくる!)」
TV局関係者「他にいませんか?」
またも静かになった。
TV局関係者「では最後に比企谷八幡さんの質疑を行います。」
俺か……さて、いっちょやりますか。
八幡sideout
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その頃、比企谷八幡を知る者達の反応は………
「あいつあんな所に!?しかも世界の歌姫と交際!!?」
「………一体あんたに何があったの?」
「ど、どういう事だ!?比企谷が交際だと!?しかも相手は世界の歌姫!!?」
「………やっぱり居たんだ。そこに……六花にいたんだね、比企谷くん。」
「………八幡って付き合ってたんだ。しかもシルヴィア・リューネハイムさんと……凄い。お願いしたらサイン貰えるかな?」
「あ、あり得ない……彼なんかが、あの世界の歌姫と交際だなんて……」
「嘘………なんで?私の方が先に好きになったのに……」
「………え?お兄ちゃんが、シルヴィア・リューネハイムと交際?」
「なっ!?比企谷がシルヴィアさんと交際だって!?……あり得ない、あんな奴が……世界の歌姫と付き合ってるだなんて!!」
様々な感情はあれど、皆同じような反応を示していた。
最後の人達はもう分かりやすいですね。僕ってそこんところ隠すの下手なので。
次回は八幡の会見です!