といってもただの夕飯なんですけど。
そしてあの方が久しぶりの登場!
八幡side
八幡「そんでよ、何でチビ以外全員集合しちゃってるわけ?」
こんばんは、比企谷八幡です。さて、俺は今同学年の3人に問い詰めているところです。何故かって?だって俺は飯食う約束をこの3人としかしていないのに、何故か俺の部屋にはプラス4名いるわけ。説明聞かずにいられると思う?
虎峰「い、いえ。僕にも分からないのですが……」
兄妹「「趙師兄と同様だよ。(よ。)」
マジでか……こいつら知らないとなると、益々分からんぞ。直接聞くか。
八幡「あー、どうやって知ったんだ?」
セシリー「部屋にいるって聞いたから、久しぶりに八幡のご飯食べようって思ったのー!」
陽乃「私も似たような感じかなー。」
暁彗「……………寮にいると聞いたから、挨拶しに来た。」
冬香「私も陽乃様とセシリーさんと同じくで八幡さんの料理が食べたくなりまして……ご迷惑でしたか?」
八幡「いえ、冬香さんと暁彗はいても良いです。呼ばれなかった2人は回れ右して帰れ。」
セシリー「呼ばれなかった2人ってー?あんたら兄妹?それとも虎峰と陽姐ー?」
陽乃「八幡くん誰の事〜?」
八幡「今すっとぼけてるお前らだ。」
頻度を考えろ頻度を。
陽乃「えー良いじゃん!久しぶりなんだからパパーっとやろうぜっ!」
セシリー「そうだぞー八幡!」
お前らなぁ……
八幡「……はぁ。なぁ虎峰、今日は
虎峰「え?僕は構いませんが、大師兄はどうか……」
暁彗「……………私はもらう立場だ。作ってくれた者に対して文句など言わない。比企谷八幡の自由だ。」
そうですか。心が広くて助かります。
八幡「んじゃ、早速作るから適当に待っててくれ。」
冬香「手伝いますよ、八幡さん。何もせずにいるというのは、居心地が悪いので。」
暁彗「……………私も食後に茶くらいは出そう。」
………ホントよく出来た先輩っ!
虎峰「で、では僕はお皿などを!」
沈雲「ふむ、これ以上は邪魔になりそうだね。僕たちは待っていようか、沈華。」
沈華「そうね沈雲。」
ホントよく出来た同期っ!
セシリー「私は手伝おうにも、八幡が止めてっていったから待ってるねー!頑張って下さーい、大師兄たちー!」
陽乃「頑張ってねー!」
八幡「お前らにはコップ一杯の水と一合の飯しかやらん。」
2人「「作って!!お願いっ!!」」
ホント面倒な同期と先輩だ。
ーーー1時間後ーーー
1時間もすれば回鍋肉くらい簡単に出来る。それに、こんな風景も1月以来だな。星露がいないだけだ。
冬香「……そういえば八幡さん。今回の記者会見の事なのですが、よろしいですか?」
八幡「はい、いいですけど。」
冬香「実際のところ、会見を開いたとしても意味があるとは思えないのですが、八幡さんはどう考えてるんですか?」
八幡「俺も同じ意見です。例え会見が終わったとしても、奴ら絶対に俺たちをマークし続けますよ。今はまだ分かってないですけど、シルヴィの家もバレるのは俺たちの行動や時間の問題でしょうね。」
虎峰「やらないわけにはいかないのですか?」
沈雲「趙師兄、その質問は酷というものです。比企谷くんも有名ですが、相手は世界的なアイドル歌手なのですよ。」
沈華「その状況で何も無しだなんて、虫が良すぎるどころかかえって不気味過ぎますわ。」
最もな返答だな。《鳳凰星武祭》の取材で『カレカノになりました。』って言っておいて、『はいそうですかー。』なんて納得する訳がない。
冬香「八幡さんも会見に参加なさるんですよね?やはり………」
八幡「えぇ、俺も考えてますよ。普通の質問なら答えますが、そうでないものなら、逆にその取材班黙らせてやりますよ。」
この前の会社もそうしてやったし。
陽乃「まぁ八幡くんなら楽勝だろうね〜。でも気をつけてね、思わぬところで揚げ足取られないようにね。」
八幡「分かってますよ。」
暁彗「……………時に比企谷八幡。今日は【戦律の魔女】と一緒に過ごさないのか?前日である今日なら、一緒にいた方が良いと思ったのだが。」
八幡「シルヴィもクインヴェールに戻るって言ってたからな。理事長と打ち合わせでもしてんじゃないか?あいつもアイドルだからな、そういうのはやっておいた方が良いだろうしな。」
セシリー「八幡には何も来てないのー?一応関係者でしょー?」
八幡「当日になりゃ嫌でも会うからな、その時でもいいって思ってるんじゃないのか?」
まぁ、今日連絡が来ないとも限らないけどな。
ガチャッ
???「邪魔するぞえ、八幡。」
ん?この声……
小苑「ん?何じゃ大所帯じゃのう。おぉ、暁彗も数年振りじゃのう。」
虎峰「汪小苑様!!?」
暁彗「……………師。」
セシリー「うひゃー!もしかしてあの2代目【万有天羅】!?こんなに近くで見たの初めてだよー!」
冬香「まさかこのようなところで、またお会いできるなんて……」
小苑「お主らも大袈裟じゃのう。弟子の顔を見に来ただけじゃというのに。………ふむ、お主らしい良い顔になっておるの、八幡。」
八幡「ありがとうございます。でも、見に来たのは顔だけですか?」
小苑「流石八幡じゃ、話が早くて助かるわい。久しぶりにお主の稽古をつけてやろうと思うてな。横浜で過ごすのも良いが、刺激が足りなくなってきたところでのう。」
八幡「刺激不足を弟子で発散しないで下さいよ。貴方の本気はまだまだ見えずにいるんですから。」
小苑「よく言うわい。星露が言うとったぞ、妾の8割くらいの攻撃をいとも簡単に防いだり流してるとな。」
チッ!あのチビめ……
小苑「明日の会見が終わったら、儂と模擬戦でもしようではないか。」
八幡「はぁ……断るなんて出来ないですから、受けるしかないですよね。」
小苑「やはりお主は聞き分けが良くて助かるのう。」
八幡「諦めてるだけですよ。」
小苑「それでも良い。」
陽乃「……なんかあれだね、親子みたいだね。」
冬香「えぇ。性格は似ていなくとも、こうやって見ていると、そう思えますね。」
八幡「………っていうか小苑さん、その為だけに来たんですか?」
小苑「ん?さぁてのう?」
八幡「………」
何だろう、今のこの人は何をするのか全く分からない。
自らの刺激を得るために六花まで来る小苑師匠、中々、いや、凄い人ですね。