今回は特に進みません。
ちょっとしたお話会です。内容少し重いのありますけど。
八幡side
暫くの間、俺たちは自分たちの世界について共有し合ったが、やはり別世界。全く聞きなれない単語が出てくる。俺たちが慣れ親しんでる言葉もあっちでは無いみたいだ。
俺たちの使う【星脈世代】【星辰力】【魔術師】【魔女】【星武祭】など結構言ってみたが、何それ?って感じだった。
かく言う俺たち2人も、【幻想郷】【弾幕ごっこ】なんて全く知らないし、想像もつかないけどな。さっきの気持ち悪い【スキマ】ってのも。
葉山「なるほど……取り敢えずは、ここが異世界だというのは事実みたいだ。」
雪乃「そうね。これだけ知らない言葉があるんだもの。信じるしかないわね。」
シルヴィア「私たちも君たちが別世界の人たちっていうのは信じるよ。」
八幡(六花)「信じるしかないだろうな。【弾幕ごっこ】なんて知らんし、ゲーセンにもなさそうな名前だしな。」
酷いネーミングセンスだが、あっちでは普通なんだろうしな。
陽乃「私たちはまだ君たちの世界をよく見てないから分からないけど、結構な技術を持っているところなんじゃないの?この六花ってところは?」
シルヴィア「まぁそうですね。恐らくですけど、そちらより大分進んでるとは思います。」
手をかざすだけで端末が表示されるなんて、普通ならあり得ないからな。
戸塚「チラッと見えたけど、高層ビルが沢山あったよ。此処は住宅街なのかな?」
八幡(六花)「概ねそんな感じだ。」
八幡(東方)「……取り敢えず簡単な街並みとか見せてもらってもいいか?」
八幡(六花)「あぁ、いいぞ。中心部とかだとこんな感じだな。」
俺は端末に六花の中心部や商業エリア、新開発エリア、スタジアムなどを見せた。
雪乃「ここまで技術が違ってくると、驚くよりも呆れてしまうわね。」
陽乃「それよりもここ本当に地球の中?って思えてきちゃうね。」
葉山「まぁ、隕石の影響でこうなってしまったわけだからね、半分宇宙人……かもしれないね。」
八幡(六花)「おい、俺たちを含めた全星脈世代の皆様に謝れ。」
葉山「冗談だよ。でも、不思議だね。」
戸塚「うん。こっちの隕石って特殊能力でもあるのかな?」
………いや、それはないと思う。………俺が言っても全然説得力ないけど。
シルヴィア「ま、まぁ隕石には特殊能力無いけど、隕石の中に含まれている未知の元素の影響で私たち【星脈世代】が生まれたって感じかな。」
戸塚「へぇ〜そんなんだ。」
八幡(六花)「まぁ俺は後天性だけどな。1年前になった。」
陽乃「そんな事もあるの?」
八幡(六花)「あまり聞きませんね。それに、俺の両親自体【星脈世代】かどうかも分かりませんし。実験での後天性なら実例がありますけど。」
何せ、その正体がもう1人の六花最強の魔女であるオーフェリアだからな。
雪乃「人体実験って事?」
シルヴィア「簡単に言えばね。彼らからしてみれば普通の研究だろうけど、私はあんまり賛成出来ないかな。」
八幡(六花)「最近はそんな研究はされてないけどな。こっちには研究特化の学園があって、派閥もある。その1つの派閥がこういう関係の研究に精通している。まぁこれは学園の方針だから、あんま悪くは言わないでくれ。」
八幡(六花)「あくまでも方針だからな。その学園がそうしたわけじゃない。上の方がやった事だからな。」
こんな事していい筈がない。ただの人間を【星脈世代】それも【魔女】に変えるなんて事は。
シルヴィア「八幡くん大丈夫?顔が少し怖くなってきてるよ。」
八幡(六花)「っ!……すまない。」
オーフェリアの事を思うと、辛いところの話じゃないな。………いや、この話はもう止めだ。
八幡(六花)「他に何かあるか?」
葉山「……【魔術師】や【魔女】って言ってたけど、比企谷とシルヴィアさんはそうなのかい?」
八幡(六花)「あぁ。影を操る力と幻を見せる力が、俺の【魔術師】としての能力だ。」
シルヴィア「私のは歌を媒介にして色んな事象に変える事が出来るんだ。回復とかはできないけど。」
戸塚「色んな能力があるんだね!」
八幡(東方)「その辺は俺たちと少し似てるな。」
雪乃「そうね。」
シルヴィア「そっちの方にも能力があるの?」
雪乃「えぇ。貴女たちと違って1つに絞られてはいないけど、使い方によっては充分強力よ。」
陽乃「あっそうだ!ねぇ雪乃ちゃん、八幡くん!この2人を幻想郷に連れてってみようよ!」
………は?
雪乃「……姉さん、そんなの無理に決まってるでしょう。私たちはスキマを使えないのだから。」
陽乃「あぁ〜……そうだった〜。」
八幡(東方)「……どうやら俺たちを送った人はこの事態を見越してたみたいだな。」
八幡(東方)以外「え?」
すると、リビングの入り口の方に、さっき空で見かけた気持ち悪い空間が広がっていた。
スキマである。
葉山「あの人は地獄耳だね。」
陽乃「さっすが紫だね〜!2人とも行こうよ!」
八幡(東方)「陽乃さん落ち着いてください。……それで、どうする?」
シルヴィア「どうする八幡くん?私は八幡くんに従うよ?」
八幡(六花)「………行ってみるか。なんか面白そうだし。」
雪乃「……本当に同じ比企谷くんには思えないわね。こんな事を言うなんて。」
八幡(東方)「うっせ。」
にしても、こん中入るのか……結構抵抗あるな。
陽乃「それじゃ〜幻想郷に行こ〜!」
そして俺たちが入り終わると、入り口は閉じてしまった。
本当はあり得ない話その15
『呼び方 にっ!』
オーフェリア「えへへ〜、パパ〜♪」
八幡「……オーフェリア、頼むから撮影会場でパパ呼びは止めてくれ。視線が痛い。」
オーフェリア「やーだっ!今日1日はパパって呼ぶんだもん!」
八幡「勘弁してくれ……」
スタッフ「比企谷くん……その……」
八幡「違いますからね。俺が呼ばせてるわけじゃないですからね。オーフェリアが呼びたくて呼んでるだけなので、決して俺が言ったわけではないですからね。」
スタッフ「わ、分かったよ。」
シルヴィア「八幡く〜ん、オーフェリアちゃ〜ん!おはよー!」
八幡「よぉ、シルヴィ。」
オーフェリア「おはようございます!シルヴィアさん!」
シルヴィア「ふふふっ♪オーフェリアちゃんは本当に八幡くんにベッタリだね。」
オーフェリア「えへへ〜♪パパは優しいですから!」
シルヴィア「………パパ?八幡くんもしかして……」
八幡「違う。断じて俺が呼んでもらいたくてそうしているわけじゃない。」
オーフェリア「私が呼びたくて呼んでるんです!」
シルヴィア「そ、そっか……。」
シルヴィア「…………」
シルヴィア「ねぇオーフェリアちゃん。八幡くんがパパだとしたらさ、私は何かな?お姉ちゃんかな?」
オーフェリア「ふぇ?シルヴィアさんですか?」
シルヴィア「うん。ちょっと気になるかな。」
オーフェリア「うーん、やっぱり……ママですね!」
シルヴィア「………もう一回言ってもらってもいいかな?」
オーフェリア「ママ〜!」
シルヴィア「八幡くん!この子養子にしようよ!!」
八幡「お前はオーフェリア以上に何言ってんだ!?」
シルヴィア「だってママとパパだよ!?」
八幡「意味分かんねぇし、そんな理由で親子成り立たねぇよ!?」
シルヴィア「大丈夫だよ!一生懸命育てていこうよ!きっと良い子に育つよ!」
八幡「お前は俺たちと同い年の奴に何を求めてるんだよ!?頭冷やせ!」
ワーワー
オーフェリア「パパとママ何してるの?」
スタッフ「………何だろうね?(惚けてみたけど、理由は君だよ!)」
オーフェリア「?」
この前の続きですけど、なんだこれ?