書き上げました!
こんなオーフェリアはどうでしょう!?
まぁ、原作風ですけどね?
八幡side
オーフェリアに連絡を入れてから10分くらい経った。俺はもう指定場所に着いたが、オーフェリアはまだ居なかった。
あいつが今どこに居るのかは分からんが、俺が見た中では、オーフェリアがあんな顔をしたのは今までで初めてだ。不安そうな、そして今にも崩れてしまいそうな程、辛そうな顔をしていた。
やり過ぎ……かもしれなかったが、俺は別に後悔はしていない。
オーフェリア「………八幡。」
すると後ろから、遠慮気味に俺の名前を呼ぶ少女がいた。
オーフェリアだ。
八幡「よぉ。」
オーフェリア「………」
八幡「大丈夫か?」
オーフェリア「………えぇ。」
いや、声的に大丈夫じゃないだろ。
オーフェリア「………八幡、ごめんなさい!私、貴方に嫌われるような事をして。彼女たちの言葉を聞いて本当に腹が立って……」
八幡「………」
オーフェリア「………後先考えないで、貴方の言葉も聞かないで犯罪をするところだった。」
八幡「………そうだな。」
オーフェリア「こんな私、貴方は嫌だと思うわ。でも、私はもう貴方しかいないわ!頼れて安心出来る存在はこの世で貴方しかいない!だから……もう関わらないなんて言わないで……」
オーフェリアは俯きながら俺にそう言った。お願い、懇願しているようにも見える。いや、実際そうなのだろう。
八幡「………俺が居なくなったら困るのか?」
オーフェリア「………」
八幡「どうしてもか?」
オーフェリア「………」
八幡「………はぁ、俺も甘いな。だが、俺の言う事も聞いてくれたしな、今回はよしとする。」
オーフェリア「………許してくれるの?」
八幡「許しちゃいけなかったか?なら別にいいんだが?」
オーフェリア「嫌っ!」
普段よりも大きい声で言うオーフェリア。彼女なりには叫んでいるつもりなのだろう。
八幡「だったらこの話は終わりだ。頭は撫でなくていいか?一応、今日の礼だ。」
するとオーフェリアは一目散に八幡に駆け寄った。許してもらえたのと、頭を撫でてもらえるのが余程嬉しかったのか、八幡の身体に抱き着いて離さなかった。
そして八幡は直ぐそこにあったベンチまでオーフェリアを連れて行き、オーフェリアを隣に座らせてから八幡も座った。
オーフェリア「………本当に良かったわ。もし、許してくれなかったら………想像出来ないくらい落ち込んでたと思うわ。」
八幡「まぁ、俺のためにやってくれたんだからな、それを責めるのはお門違いだろ。けど、本当に気をつけてくれよ。俺も殺人沙汰は御免だからな。」
オーフェリア「………えぇ、肝に命じておくわ。貴方に嫌われたくないもの。」
俺基準なんだな……まぁ、嬉しいけど。
八幡「………そういや、お前の提示してきた条件の事だが、日はどうする?」
オーフェリア「………え?」
八幡「え?」
オーフェリアの予想外な反応に俺はつい手を止めてしまった。だって素っ頓狂な声出すんだぞ?
オーフェリア「………行ってくれるの?私、てっきりもうダメだと諦めてたのに。」
八幡「このくらいで取り消したりしねぇよ。反省してるみたいだしな。」
オーフェリア「………嬉しいわ。」
オーフェリアの顔は、さっきまでの暗さが嘘のような顔をしていた。今の事を話した途端に凄く嬉しそうな顔をしていた。
オーフェリア「………八幡、貴方はやっぱり優しい人ね。」
八幡「大袈裟だな。」
オーフェリア「………そんな事ないわ。貴方は私が出会って来た人の誰よりも優しいわ。」
八幡「………ありがとな。」
オーフェリア「………感謝するのは私の方よ。八幡、本当にありがとう。」
嬉しそうな顔から続く満面の笑顔。おそらく10人中10人が認めてもおかしくない程の華燐さだった。
八幡「あ、あぁ///」
やっぱオーフェリアの笑顔はまだ慣れねぇな。それに今のも初めて見る顔だな。やっぱ笑うと可愛いな。」
オーフェリア「………困るわ八幡///」
八幡「え?何がだ?」
オーフェリア「………可愛いなんて、お世辞でも止めて///貴方には【戦律の魔女】がいるのだから///」
ぬおぉぉぉ!!またかぁ俺は!?
これはもう永遠に治らんのか!?思った事を声に出しちまうのは、もう治らんのか!?ていうかオーフェリア!お前シルヴィと俺の関係知ってたのかよ!?
オーフェリア「………でも嬉しいわ。」
八幡「お、おう。それと、お前の笑顔が可愛いってのは、別にお世辞なんかじゃねぇから。本音だから。」
オーフェリア「っ!………八幡の女たらし///」
まぁ、その反応が普通だよな。俺も何言ってんだって今思った。
その後も八幡はオーフェリアの気が済むまで頭を撫で続け、約束の日を決めてからお互いの学校へと戻って行った。
本当はあり得ない話その14
『呼び方』
オーフェリア「ねぇお兄さん。」
八幡「ん?どした?」
オーフェリア「私っていつもお兄さんって呼ぶけど、お兄さんはどう思う?」
八幡「どうって言われてもな……もうこれが普通になってるからな。」
オーフェリア「私思ったんだけど、少し呼び方変えてみようかなって思ったんだけど、いい?」
八幡「俺は構わんが、あんまり変なのにするなよ?」
オーフェリア「大丈夫!そこら辺は普段と同じにするから!先ずは………八幡♪」
オーフェリア「うーん、なんか違うなぁ。」
八幡「確かに俺も少し違和感あるな。撮影の時はあんな感じだからしっくりくるが、今の感じだと、あんまり合わんな。」
オーフェリア「じゃあ……お兄ちゃん♪………これも何か違う。」
八幡「お兄さんって呼び方が慣れてるからじゃないか?」
オーフェリア「そうかもね。なら大穴で……お父さん?」
八幡「……何で父親だ?」
オーフェリア「なんとなくだよ!でも違うなぁ……父さんも違うし、兄の呼び方もレパートリー無いし……」
八幡「ならもう今まで通りでいいんじゃないか?」
オーフェリア「うーん………パパ?」
八幡「っ!」
オーフェリア「パパ……なんか良いかも♪」
オーフェリア「ねぇお兄さん、これからパパって呼んでもいい?」
八幡「おい、それ流石にダメだ。」
オーフェリア「………どうしても?」
八幡「うっ………まぁ、2人だけの時なら。」
オーフェリア「ありがとう!パパッ!!」
八幡(……くそぉ、何でこんなに可愛いんだよ。)
………すみません、妹の次は娘になっちゃいました。最早おまけのオーフェリアってなんでもありですね。