学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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本当に思い浮かばなくなってきました。スランプって奴ですかね?


彼に対する感情

 

陽乃side

 

 

今日で《鳳凰星武祭》4日目、今の時点で界龍が勝ち残ったペアは22組で、残っているのは3組で負けたのは2組。でも仕方ないよね、相手は冒頭の十二人だったから。それでも傷くらいは与えられてるんだから大したものだと言いたいかな。

 

今私たちは、明日に向けての鍛錬をしてるんだけど、八幡くんは何故か式神ちゃんと相手をしている。いつもなら星露と相手をしているのにどうしてだろう?

 

まぁそれも聞いてみればいいだけだよね。

 

 

八幡「………まぁいいだろう。よし、後は木人椿(もくじんしょう)で拳闘をしてろ。拳闘をすれば攻守の動きが洗練されるからな。」

 

シオン「分かった。」

 

 

それにしても本当に強いよねぇ、あの式神ちゃん。絶対に私より強いよ。

 

 

陽乃「八幡くん、どうして今日はあの式神ちゃんと?星露とはやらないの?」

 

八幡「次の対戦相手をあいつがやりたいって言い出しましてね。だからですよ。」

 

陽乃「じゃあ次も八幡くんと一緒に戦えないの!?」

 

八幡「まぁ、そうなりますかね。」

 

陽乃「えぇ〜っ!?」

 

 

完全に不覚だよぉ〜。

 

 

八幡「ま、まぁ本選までのお楽しみでいいじゃないですかね?」

 

陽乃「八幡くんがそう言うならいいけどさ、それでもなんか残念。」

 

八幡「まぁあれはそこらの相手に出す技じゃないですからね。今回はちょうどいいと思ったんですが、シオンに取られちゃいましたね。」

 

 

つまり、お預けって事だよね。

 

あーあ、本当に残念だなぁ。

 

 

陽乃sideout

 

ーーーーーー

 

 

星露「相変わらず良い動きをするのう、八幡は。虎峰、セシリーお主らはあれについてゆけるかえ?」

 

虎峰「ついていけるのは最初だけですよ、師父。僕が何度八幡と手合わせしていると思ってるんです?それでもまだ八幡は本気の速度じゃないんですから。」

 

セシリー「あたしも無理ですねー。八幡ってホントに速いんですよー?あんなの師父や大師兄くらいじゃないとついていけないですよー。」

 

星露「そうかえ?まぁそのうちじゃろうな。川崎はどうじゃ?」

 

沙希「それって皮肉ですか?あたしには何も見えませんよ。それに………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何故、京華を自分の膝の上に座らせているんです?」

 

星露「ん?この娘のことかえ?何、この者がここに来たいと申したから座らせておるだけじゃ。それに愛嬌があって可愛いではないか。」ナデナデ

 

京華「えへへ〜♪ルーおねーちゃーん。」

 

星露「それに妾の事を姉と呼んでくれるのじゃ。今までに無い事じゃから実に良い気分じゃ!」

 

セシリー「確かに師父って今までそんな関係持った人っていませんでしたからねー。さしずめ八幡が兄であたしが姉ってところですかねー?」

 

星露「まぁそうなるじゃろうな。虎峰には悪いじゃろうが、あまり兄という感じはしないからのう。」

 

虎峰「まぁ自分の性格や身なりで分かりますよ。確かに兄と呼ぶには無理がありますからね。その点八幡や川崎さんは雰囲気がありますからね。」

 

川崎「あたしも比企谷も下がいるからね。扱い慣れてるってのもあるかな。」

 

 

八幡たちの鍛錬を見ながら何を話しているかと思うところである。

 

 

虎峰「八幡って下と上の関係はハッキリしてますけど、同年代はどう見てるんでしょうかね?」

 

星露「………確かに気になるのう。」

 

セシリー「この鍛錬が終わったら聞いてみよっかー!」

 

沙希「その必要ある?」

 

セシリー「あれあれー?サキサキちゃんは気にならないのかなー?」

 

沙希「ならないよ、後サキサキ言うな。」

 

京華「ルーおねーちゃーん!もっとナデナデしてー!」

 

星露「おぉ、よしよし。」ナデナデ

 

虎峰「……雰囲気ありますね。」

 

セシリー「サキサキちゃん、これは負けていられないよー?」

 

沙希「だからサキサキ言うな。」

 

 

ーーーーーー

 

雪乃side

 

 

雪乃「忌々しい………何度見てもこの感情が出てくるわ。何なのよこれは。」

 

 

私が今見ている映像は、《鳳凰星武祭》で戦った彼の試合映像。

 

 

雪乃「こんなの嘘に決まってるわ。」

 

 

そうよ。何かしたに違いないわ。そうでもなければ彼がこんな風に相手を圧倒出来るはずがないもの。

 

雪乃「本当に………忌々しいわ。」

 

 

雪乃sideout

 

由比ヶ浜side

 

 

小町「これは絶対何かやってますよ!でなきゃあのゴミィちゃんがこんな動きするなんてあり得ません!」

 

由比ヶ浜「そうだよね!絶対ヒッキー何かやったよ!」

 

 

ヒッキーマジ最低っ!ズルして勝つなんて!これは本当に説明してもらわなきゃ納得出来ないよ!

 

 

小町「小町も協力しますよ!雪乃さんと一緒にゴミィちゃんを問い詰めましょう!」

 

由比ヶ浜「うんっ!」

 

 

由比ヶ浜sideout

 

葉山side

 

 

女子1「葉山くんっ!界龍の序列2位の試合は見た?凄かったよね!」

 

女子2「私全然見えなかったよ!どうやってるんだろうね?」

 

男子1「葉山くんはなんか見えた?」

 

葉山「……いや、俺も見えなかったよ。」

 

 

あれがあいつの実力なワケがない。隣には陽乃さんがいたし、力を借りてたんだろう。序列2位なんてのも嘘に決まってる。

 

 

男子2「にしても、今年の界龍は強いよな!今んところ勝ち残ってんのが27組中22組だしな〜、きっとこの比企谷ってのが関係してるんじゃないか?」

 

女子2「あり得るかもね!その人凄いカリスマなんだろうな〜。」

 

葉山「でも、界龍には【万有天羅】がいるからね。その比企谷が影響してるとは考えにくいんじゃないか?」

 

男子1「でもよ、だからってこんな急激に強くなるか?俺もその比企谷が好影響を促してるんじゃないかって思うぞ?」

 

 

比企谷にカリスマ性?あるわけないじゃないか。奴が持ってるのはどうしようもないくらいの腐りきった性根と性格だけさ。

 

良いところなんてある方がおかしい。陽乃さんも彼に何かされて星武祭に出たんだろうね。いつか必ず恨みを返してやるから、今は精々楽しんでるといいよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パーシヴァル「………会長に1つ報告する事が増えましたね。また新しい紅茶の淹れ方を比企谷さんから教えてもらえるかもしれませんし、楽しみです。」

 

 

 

 

 

 

 

 


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