学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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食事と久しぶりの感情

 

八幡side

 

 

八幡「あの、なんか……すいません。なんか長い間……///」

 

陽乃「いいよ、気にしないで。このくらいならいつでもしてあげるよ。」

 

 

ああぁぁぁぁぁああ………やっちまった。

 

 

よりにもよってこの人に見られるなんて……ん?でも待てよ?さっきから雪ノ下さんは、いつもの外面をつけてないな。そういやさっきここでは見破られたって言ってたな……

 

なら大丈夫………なのか?

 

 

陽乃「でも、本当にごめんね。私、そうなってるとは全く知らなくて……」

 

八幡「もう謝ってくれたんでいいっスよ。」

 

陽乃「比企谷くんはホントに優しいよね。うん、分かった。もう言わないね。でも、私に出来る事って何かないかな?このままじゃ気が収まらないよ。」

 

八幡「いや、でも、そんな急には浮かばないっスよ。」

 

陽乃「うーん………あっ!じゃあ明日の案内私がやってあげるよ!それならいいでしょ!」

 

八幡「……ま、まぁ、その、お願いします。」

 

陽乃「はーい。それじゃあ、行こっか。」

 

八幡「……え?何処にですか?」

 

陽乃「食堂だよ。お腹減ってるでしょ?もう夕方の6時だぞー。」

 

 

そう思って外を見てみたら、もう夕方だった。ここは日本なんだが、何故か外国に思えてくる。

 

 

八幡「確かにもう夕暮れっスね……じゃあ、案内してもらってもいいっすか?」

 

陽乃「うん、お姉さんに任せなさい!」

 

 

と言って食堂へ向かう。

 

 

ーーー食堂ーーー

 

 

【自助餐馆】

 

 

……おそらくは飯を食う場所だろう、多分。

 

 

陽乃「着いたよ。ここが君の部屋から一番近い食堂だよ。早速入ろっか。」

 

八幡「は、はい。」

 

 

そう言いながら中に入ると………

 

 

星露「今日の青椒肉絲(チンジャオロース)も絶品じゃのう!」

 

虎峰「師父……もう少し他の料理を食べてはいかがですか?」

 

???「ねぇ師父ー、毎日それ食べてて飽きないんですかー?」

 

 

………チビっ子と虎峰ともう1人、自分の髪をいじくりまわしている女子がいた。

 

 

陽乃「おやおや?皆さんお揃いで食事?私達も混ぜてー!」グイグイ

 

八幡「あっ、ちょっ……」

 

 

俺の手を引っ張るが、そんな事は御構いなしだった。まぁこれが雪ノ下さんだからな………

 

 

虎峰「っ!八幡!それに、雪ノ下師姉!」

 

星露「ふぉ(おぉ)ひふぉっふぁか(きおったか)。」モグモグ

 

???「あ、こんにちはー陽姐ー。あれ?後ろの男は誰ー?あたしは、セシリー・ウォン。よろしくねー。」ギュッ!

 

 

と、普通に手を握ってくる。ボッチの俺には結構厳しいな……

 

 

八幡「比企谷八幡です。まぁ、よろしくお願いします、ウォンさん。」

 

セシリー「セシリーでいいよー。それでこの男は誰なのー?、もしかして陽姐の彼氏ー?」

 

陽乃「お、鋭いねーセシリー。」

 

星露「む?ひょーにゃにょきゃえ(そうなのかえ)?」モグモグ

 

虎峰「そ、そうなのですか八幡!?」クワッ!!

 

 

何故こっちを見る?そんなの分かりきった事だろうに。

 

 

八幡「違う、彼女じゃない。考えてもみろ、こんな眼の濁った奴に彼女なんていると思うか?後チビっ子、口に物入れながら喋るのやめろ、行儀悪い。」

 

 

自分で言って、泣きたくなってくる。まさか自分で自分を傷つけることになるとは………

 

 

セシリー「まぁ、そりゃそうだよねー。」

 

虎峰「ビ、ビックリさせないで下さいよ。」

 

星露「んっ!八幡、お主また言いよったなっ!!チビと言うな!!妾の名は茫星露じゃ〜!!」ウガー!!

 

陽乃「ちぇー、本気にしてくれてもいいのになぁ〜。」

 

 

………三者三様ならぬ、四者四様だった。

 

 

陽乃「まぁとにかく、私達も混ぜてよー。」

 

虎峰「僕は構いませんよ。セシリーと師父はいかがですか?」

 

セシリー「私もいーよー。」

 

星露「………まぁよい、許可しようぞ。」ジトォ~

 

陽乃「ありがとー!早速注文して来るねー!ほら、比企谷くんも!注文のやり方教えてあげるからっ!」

 

八幡「あ、はい。」

 

 

 

その後、セシリーが虎峰をからかったり、雪ノ下さんが俺をからかったりと色々な事があったが、久しぶりに楽しい食事が出来た。

 

 

 

 

 


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