学戦都市の“元”ボッチ   作:生焼け肉

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今回は星露とあの方が出てきます。

ではでは!


挨拶と意外な再会

 

八幡side

 

 

ーーー界龍第七学院校門前ーーー

 

 

虎峰「着きました。八幡、小苑様。こちらが界龍第七学院です。」

 

小苑「ほほう、懐かしいのう………昔を思い出すわい。」

 

八幡「……やっぱデケェ。」

 

虎峰「まぁそのうち慣れます。僕も最初そうでしたが、もう慣れました。さぁ、行きましょう。」

 

 

そうして学院に入ろうとしたのだが………

 

 

生徒1「師兄!ここは界龍第七学院学生しか入れません。後ろの方々は許可を貰ってからお入り願いたい。」

 

 

と言ってピンク色の中華服を着た門番2人が棒を斜めに立てて道を塞ぐ。ちゃんと仕事してるなー。偉い偉い。

 

 

虎峰「後ろの男子は特待転入生です。師父より言伝を貰ってませんか?そして無礼ですよ!此方の御方は先代の【万有天羅(ばんゆうてんら)】、汪小苑様です!控えて下さい!」

 

生徒1「っ!!?……ははっ!大変失礼致しました!!」

 

八幡「あー、えと、お気になさらず。」

 

小苑「よいよい、お主は職務を全うしただけじゃろう?ならばそれを咎めるのは筋違いというものじゃ。」

 

虎峰「門の者が失礼を致しました、すみません。では、こちらです。付いて来てください。」

 

 

そう言って虎峰は歩き出した。

 

 

八幡sideout

 

小苑side

 

 

おぉっ!黄辰殿じゃ、ここも懐かしいのう。やはりあの時と変わっておらんのう。

 

 

虎峰「こちらに生徒会長がいます。少々お待ち下さい。」

 

 

恐らくあのチビ助の所じゃろう。それ以外におらんじゃろうしな。

 

 

八幡「あの、小苑さん?」

 

小苑「ん?なんじゃ?」

 

八幡「小苑さんは今の生徒会長にあった事あるんすか?」

 

小苑「む?当たり前じゃろう。それがなんじゃ?」

 

八幡「いや、どんな人なんだろうなって。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうか……八幡はチビ助のことを知らなんだか。ムッ!いい事を思いついたのじゃ!

 

 

小苑「そうじゃのうー、身体が丸太のように大きい奴でな。あんな巨漢が三代目の【万有天羅】とは思わんかったわい。」

 

八幡「そ、そんなに大きいんですか?」

 

小苑「うむ、世にあれを『ごりら』と言うんじゃろ?」

 

八幡「俺に言われても……俺大丈夫ですかね?」

 

小苑「そこは大丈夫じゃ、人間じゃからの。」

 

八幡「……なんか一気に不安になってきた。」

 

虎峰「許可が降りました……どうかしたのですか?」

 

八幡「いや、ちょっと不安になっただけだ。」

 

虎峰「大丈夫ですよ。八幡が考えているより、ずっと子供っぽいですから。」

 

 

八幡(子供っぽい!?ゴリラみたいで子供っぽい!?どんな生徒会長だよ……)

 

 

ふふふっ、楽しみじゃのう。

 

 

小苑sideout

 

八幡side

 

 

あーヤベー……すっげー不安。一体どんな人なんだ?なんか会う前から胃がキリキリする。

 

 

虎峰「師父。比企谷八幡、並びに先代・汪小苑様を連れて参りました。」

 

星露「うむ、通すがよい。」

 

 

声でもう分かる。ガタイよくて声高い奴だ。ここの生徒会長は絶対ワン○ースのピ○カみたいな人だ。

 

 

星露「妾の名は茫星露じゃ、ここの生徒会長をしておる。よろしく頼むぞ。」

 

 

下を俯きながら考えていたから会長の姿は見えなかったが、慌てて自己紹介をした。

 

 

八幡「は、は、初めまして。比企谷八幡と言いましゅ!よ、宜しくお願いすぃます!」

 

 

噛みっかみのガチッガチだった。恥っず!!

 

 

星露「緊張しているのかえ?まぁ、頭を上げい。」

 

 

俺はおそるおそる頭を上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ?

 

 

そこにはゴリラではなく、少女が座っていた。

 

 

八幡「………なぁ、虎峰。」

 

虎峰「はい?なんでしょう?」

 

八幡「生徒会長は?」

 

虎峰「はい?目の前にいるじゃないですか?」

 

八幡「あれ!?あんなちっこいのが!?」

 

星露「ちっこいのとは何じゃ!ちっこいのとは!」

 

八幡「いやだって小苑さんが……小苑さん?」

 

 

ピクピク震えていた。そして………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小苑「ブーー!!アッーーハッハッハッハッ!!アッーヒャッヒャッヒャッヒャ!!ヒーヒー……アッハッハッハ!!」ハラカカエ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………スゲー大爆笑し始めた。

 

 

小苑「クフフフフ………こ、こやつ、ホントに信じおった!ププッククッ!冗談に、決まっておろう!フフフ……」

 

八幡「……え?あれ冗談だったんすか?マジかよ。」

 

星露「……どんな冗談じゃ?」

 

八幡「い、いや、それはいわn「どういう冗談じゃ?妾に正直に言ってみよ。」………丸太のような身体をしたゴリラだと。」メソラシ

 

星露「!!っ〜〜お主!!また妾で遊びおって!!この前といい今回といい、いい加減にせんか!!」

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

小苑「ふぅ〜、やっと落ち着いたのじゃ。今回のはとびきり笑えたのじゃ。いつもすまんの。」

 

星露「妾はお主のおもちゃではないわい!全く、転入生を前にとんだ赤っ恥じゃ。」

 

八幡「あの、俺は別に気にしてないんで………」

 

星露「妾が気にしておるのじゃ……」

 

 

何とも言えない空気になってしまったな……虎峰もポカンとしてる。なんかもう気まずいから終わらせちまおう。

 

 

八幡「まぁ、よろしくお願いします。会長。」

 

星露「うむ、共に切磋琢磨しようぞ……それと星露で良いぞ。」

 

八幡「おい虎峰、もう行こう。これ以上ここにはいられない。なんか色々と可哀想に思えてきた。」

 

虎峰「そ、そうですね。では師父、失礼致しました。」

 

 

そう言って黄辰殿から出た。

 

 

虎峰「…八幡、正直助かりました。僕にはどうしたらいいか分からなくて……」

 

八幡「いや、俺も同じだ。どうしていいか分かなかったから、早く出て行きたかっただけだ。」

 

虎峰「それはそれで酷い気はしますが、今回くらいはいいでしょう。そういえば、汪小苑様はどちらに?」

 

八幡「あぁ、あの人なら『遊びも終わった事じゃし、そろそろ儂は行く。まぁ気ままにやる事じゃな。』だってよ。」

 

虎峰「師父を相手に遊びとは……」

 

 

まぁ確かにそうだが、一応先代の【万有天羅】だからな。遊ばれても不思議じゃないとも言えないが、ちっちゃいからな……あっ、そういえば案内してもらう話だったのに、先帰っちゃったな……仕方ない、1人で探索するか。

 

 

虎峰「そ、それでは気を取り直して、八幡の部屋まで案内します。八幡の部屋は転入という事なので、1人部屋なんですが……」

 

八幡「別に問題ねーよ、気にすんな。」

 

虎峰「そう言って頂けると幸いです。こっちです。」

 

 

付いて行こうとすると、1人の女性が通りかかった。それを見て驚いた。俺も知ってる人物だったからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

陽乃「………比企谷……くん?」

 

 

その人は前の高校の同級生の姉、雪ノ下陽乃だった。

 

 

 

 




何だかいつも以上に頭を使った気がする!
今日の執筆はここまでにします。
修正や感想の返答くらいはしますが、それだけです。
感想待ってまーす!!

それからアンケートをとります!!
今作のヒロインについてです。活動報告欄に載せておきます。

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