「・・・」もぐっ
「・・・」ムシャァ
「・・・」ゴクッ
(な、なんだべこの空気・・・)
その光景は異常だった、いつも仲がいい3人が飯時なのに全く話さない、それどころかお互いに目を合わせることもなく淡々と朝飯を食べているだけだ
「きょ、今日はいい天気だな!こんな日は買い物かなんかに行きてぇべ!」
「「「あ、それなら俺が(オラが)(僕が)」」」
ギロッ
(な、なんでこうなるんだべぇ〜!!!)
買い物の提案をしたチチの方が焦っている、こうなれば手は1つしかない
「じゃあみんなで買い物に行くべ!そのほうが楽しいし!な?!」
「そ、そうだなチチさん」
「た、確かにその方が楽しそうだなチチィ・・・」
「じゃ、じゃあ準備しなくっちゃ!」
この一言を3人から聞くとチチはホッとする、だがホッとするにはまだ早い、何とかしてこの3人の仲を戻さないといけないのだ
「さ、さぁ!都についたべ!それじゃあ買うもんを決めねぇとな!悟飯ちゃんは何が欲しいべ?」
「トレーニング用品」
(え・・・?トレーニング・・・用品??!!!)
チチは驚きを隠せない、あの悟飯がトレーニング用品を買ってくれというのだ、勉強の方は確かに追いついている、だが本当にそれを買っていいものか・・・
「ダメなら大丈夫だよお母さん、無理なお願いをしてごめんなさい」
「そ、そんな事ねぇべ!ただビックリしただけだ!」
その時、空が暗くなる、この時の暗さは孫一家が全員分かっている暗さだ
「これは神龍?一体誰が・・・」
神龍の暗闇が一瞬で消える、消えた直後に懐かしい気が感じられる
「こ、この気は!!!」
「間違いねぇ!にいちゃんだ!ってことは使ったのはベジータだな?あいつもなかなかいいことすんじゃねぇか!」
ラカノンと悟空のこの喜びよう、そしてチチや悟飯にも聞き覚えがある声が空中からした
「おいおい、3人揃って家族喧嘩か?チチの気持ちにもなった方がいいと俺は思うぜ?」
「叔父さん!」
「ラディッツさん!」
そう、そこには巨漢ナッパに殺された男、服は普通の服で髪は邪魔なのか後ろに纏めている
「全く、3人とも情けないぞ、今の3人なら俺でも勝てる」
「ほーう?」
「にいちゃん言ってくれんじゃねぇか」
「僕達は超サイヤ人になれる、叔父さんはなれないよね?」
「ちょ!待ってほしいだ!喧嘩はやめてくんろ!」
チチが声をあげるがラディッツが近づいてきて耳元でこう囁く
『俺に任せてくれ、仮にもチチの旦那の兄貴だからな』
そう言ってラディッツ達は飛んで行く、残されたチチは事情を話してカプセルコーポレーションに居させてもらった
「さぁ、誰からでもかかってこい!」
「じゃあまずは僕から・・・ハァアアアアアアアア!!!!!」
ラディッツの一声で悟飯が超サイヤ人へと変身する、その時の目はコルドの時のような殺気はなく、ただただ落ち着いている
「地獄から見ていたが凄い気だな、だが俺の勝ちだ」
「そんなのやってみなくちゃ・・・分からないだろッ!!!」
悟飯はラディッツに飛びかかる、それをラディッツは予測したかのように両腕で防ぐ
「ほう、ラディッツの奴強くなってるな」
「あぁ!界王拳も使ってないのにすげぇ気だ!」
「どうしたどうした!超サイヤ人ってのはそんなものか!!!」
「チッ・・・ハァ!!!」
悟飯が気円閃光弾を放つ、それもラディッツは軽々と避ける
「違うな!エネルギー波ってのはこうやって撃つんだよ!ダブルサンデー!!!」
「それだけなら・・・!」
ダブルサンデー自体の速さはそこまででもない、悟飯は横に避けるがそれは甘い判断だった
「横に避けるって分かってんだよ!ブーストコントロール!!!」
ラディッツの一声でダブルサンデーは更に速くなる、だがそれだけじゃない
「ラディッツの野郎、気の扱いを地獄で練習してやがったか!」
「かめはめ波みたいにぐにゃぐにゃに曲がるな!すげぇ!」
「これが俺の新しい必殺技、ブーストコントロールだ!ほらほら!まだまだブーストかけるぜ!!!2ギアだ!」
「グッ・・・なんて速さだ!!」
更にラディッツは3ギア、4ギアとスピードを上げていく、遂には悟飯はそれに当たってしまう
「グアッ!!!」
「まだまだ追撃行くぜ!これも俺の新しい必殺技だ!」
ラディッツの片手に凄まじい程の気が集まる、それは次第に蛇の形に、そこから更に神龍の様な形へと変化する
「喰らえ悟飯!そして目を覚ませ!ドラゴンッサンデーーー!!!」
ダブルサンデーよりも強力な気が悟飯に襲いかかる、悟飯は超サイヤ人が切れ、そのまま気絶してしまった
「さぁ、次は貴様だカカロット!!!」
ラディッツ達がこうして戦っている中、チチ達は・・・
「なんでおらを置いて行くんだべ!うわぁーーーん!!!」
「まぁ落ち着くのだサイヤ人の嫁、ほら、ここにお菓子があるぞ?」
「ここにハンカチがある、涙を拭くのだチチよ」
「異様な光景ね・・・」
それもそうだろう、何故ならチチのことを慰めているのはコルドもクウラなのだから
「なんでおらだけなんだべ!なぁ!」
「いいから落ち着け、カプセルコーポレーションのお菓子は絶品だぞ?」
「クウラはお菓子を進めすぎなのだ、ほら、このハンカチで涙を拭くといい」
「ブルマ、あれはいいのか?」
「まぁ、仕事もしてくれるし高いところのものを取ってくれたりそこに上げてくれたりするから別にいいんだけど・・・」
驚きなことにクウラやコルドはカプセルコーポレーションの仕事をしてくれる、その他にもいろんなことをしてくれるのだ
「だが私達も自分達の家を探さねばな・・・」
「それなら問題ないわ、あんた達私の仕事を手伝ってくれるし家ぐらいなら私が探してあげるわよ」
「恩にきる、そうと決まれば今はチチを慰ねばな」
結局チチが泣き止んだのはラディッツ達が帰ってきてからだったとか・・・そして時は遡るーーー
「今度はオラの番だな!ハァ!!!」
「お前も超サイヤ人か・・・」
「こうなった俺は手加減できねぇぜ?行くぞ兄貴ィ!!!」
ラディッツの戦いはまだ終わらない・・・
よう!ラディッツだ!今回でやっと俺様が復活したぜ!そしてあのバカ3人は俺が仲直りさせてやる!そして驚きなことに地獄での修行はフリーザがつけてくれたんだよ!どうやらクウラ達の話を聞いていたらしくてな、それはいい、次回はカカロット、ラカノンさんと戦うぜ!この2人の目も覚まさせてやる!それでは次回!
勃発する喧嘩!目を覚ましやがれラカノン達!
次回もよろしくな!