「ほう、どうやら貴様はわし達に気づくことが出来たようだな」
「チッやはり貴様らが人造人間か!」
「孫悟空はどこだ?隠すと身のためにならないぞ」
人造人間は2人いる、1人目の見た目は皮膚は少し黒くシワシワ、表すとするなら老人だ、2人目は逆にとても白い、少し太く饅頭みたいな見た目だ
「さぁ、孫悟空はどこだ、貴様では私に勝つことは出来ん」
「悟空悟空とうるやい奴らだな!俺は気を高めて悟空達を呼ぶ!クウラは少しこいつらの相手をしててくれないか!」
「なら早く呼べ!こいつらが何をしでかすか分かったもんじゃない!」
ヤムチャは全力で気を高める、それに気づいたZ戦士達が集まるのは遅くはなかった
「お前達が人造人間か・・・確かに気は感じないな」
「貴様はラカノンだな?そしてその隣にいるのが・・・」
「あぁ、オラが孫悟空だ、おめぇ達が人造人間だな?ここじゃ人が多い、場所を変えんぞ」
「その必要はない」
饅頭みたいな人造人間がそう答える、すると人造人間達の目が光始める
「不味いッオラァ!」
人造人間から放たれたアイビームはラカノンの蹴りによって上空へと飛んでいく、ラカノンの咄嗟な判断が街をの人を救ったのだ
「てめぇら何しやがる!」
「なにか不満でもあったかな?人がいない場所を作ってやろうとしたのだが」
「いいからオラ達についてこい!」
そう言って悟空は飛び立つ、それにつられてラカノン達と人造人間達も飛んで行く
「おい悟空、どこらへんで降りるか決めてるのか?俺の判断じゃここあたりがいいと思うが」
「いや、もうちょい先だ、ここら辺は緑が多いから動物が死んじまう」
10分くらいたっただろうか、痺れを切らした老人の方の人造人間が叫ぶ
「いい加減にしろ!貴様らに選択権はない!」
確かにいい加減飛びすぎだ、その分悟空が優しいということもあるのだが
「ここら辺でいいか・・・ここだ!降りろ!」
見た感じは周りは岩場、ラカノンやピッコロが気を探る限り動物もいない
「さぁ、早く戦おうではないか、だが貴様らに勝ち目はない、データを取ってあるからな」
「へぇ、どこまでのデータを取っているんだ?もしやナメック星までも取ってるんじゃなかろうな」
「その心配はない、ベジータ達が来た時点でのデータで足りる」
その言葉にサイヤ人達やフロスト一族はニヤリと口角を上げる
「じゃあおめぇらの負けだ、おめぇらはオラ達には勝てねぇぞ」
「ナメック星までデータを取りに来なかったのは誤算だったな」
「ほう?その誤算とはなんだ?わしのデータに間違いはない」
その言葉を聞くとベジータが前に出る、どうやらベジータが戦うらしい
「貴様らに見せてやろう、こいつが・・・ッ!」
そう言って力を込める、自ずと知れたその変身は誰もが知っている
「超サイヤ人だッ!!!」
「なんだと・・・ッ!」
「データ範囲を超えています、どうしますか20号」
明らかに20号と呼ばれた人造人間が狼狽える、だがすぐに落ち着きを取り戻しこう伝える
「このぐらいなら19号がパワーを85、いや、60%開放すれば勝てるだろう」
「そうか、なら試してみやがれぇ!!!」
ベジータは一気にその距離を詰め、その顔面に拳を叩き込む、饅頭みたいな人造人間、19号が弾き飛ばされ岩の中に埋まる
「貴様の力はそんなものか!もっと俺を楽しませろ!!!」
「舐めるな」
岩場からその巨体が飛び出してくる、ベジータは油断していたためかその巨体に似合わぬスピードで突進してきた頭突きを避けることが出来ない
「ふん!そうこなくては面白くないッ!」
ベジータが殴る、その拳を止めようと腕を顔に持ってくるがその拳はフェイントで横腹に蹴りがめり込む、しかしおかしい、横腹に蹴りが入れば大抵の人間は痛さにもがく、それこそ気の扱いに長けているものに蹴りが入ってもそこに気を集めて防御すればいい、しかし19号は蹴られつつもベジータに殴り返してきた
「なにぃ・・・?」
「あいつらは何故ダメージをくらわん!」
「そうか!あいつらは人造人間!痛みを感じないんだ!」
クリリンの考察は正解だ、それが分かるとコルドは口を動かす
「ベジータ王子!接近戦では部が悪い!気弾を使うのだ!」
「言われなくともそうする!ハァアアアアアア・・・ッ!」
ベジータの腕に紫色の気が溜まる、その技はラカノンと悟空が嫌という程くらった技、ベジータの手に光が放ったと思ったらベジータの体も紫に輝き始める
「こいつがギャリック砲の進化版!スーパーギャリック砲だ!ハァアアア!!!」
ベジータから放たれた特大のギャリック砲、大きさとしては19号を軽く超えている大きさだ、誰もが勝ちを確信している
「・・・ッ!」
「今更押し返そうとしても無駄だ!そのままぶっ壊れちまえぇ!!!」
「ヒャヒャ・・・ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャアアア!!!」
19号が手を伸ばし押し返そうとしたところ、なんとギャリック砲が消えてしまったではないか
「なんだと?!」
「これは素晴らしいパワーだ、存分に使わせてもらうぞ!」
19号が先程と同じように突進してくる、しかしスピードは前とは桁違いなほど速い
「なにーーー」
「ヒャアッ!!!」
気の抜ける掛け替えとともに繰り出されるのは重い拳、やはり先程よりずっと強い
「なぜだ?なぜあいつがあんなに強くなっているんだ・・・?」
「も、もしかして!ベジータさん!気弾も使っちゃダメです!そいつらはきっと気を吸収して自分の力にするんだ!」
「なんだと・・・?!」
「ハッハッハッハ!その通りだ孫悟飯よ!わし達には打撃も気弾も効かぬ!それよりもいいのかベジータよ、"後ろに19号がいるぞ?"」
ベジータは油断したために背後を19号に取られてしまう、本来のベジータならこれを振りほどくにはわけないだろうが様子がおかしい
「は、はなしやがれぇ・・・!」
「ベジータの気がどんどん落ちている・・・気を吸収されているのか!」
「ベジータ王子!早く離れるのだ」
しまいには気を吸収され尽くされベジータは地上に叩き落ちる、超サイヤ人も切れておりまさに絶体絶命と言うべきだろう
「これで1人片付いた、次は誰だ?この私に勝てるといいな」
19号はベジータに勝ってしまった、そして超サイヤ人の力を吸収した19号は先ほどよりも強い
「ふむ、ならこの俺が行こう、貴様らを見つけた時からその薄ら笑いをズタズタに引き裂いてやりたかったところだ・・・ッ!」
次の相手はクウラだ、この2年間で何が変わったのだろうか、それを知るには次の戦いで分かるだろう・・・
よお!ラカノンだ!マジか!まさかベジータがやられるとはなぁ、あいつ油断したな?油断するからあんな膨れ饅頭に負けるんだよ・・・それより次回だ!次は19号vsクウラだ!あいつも2年間でだいぶ強くなってるぞ!その実力を見せてもらおうか!それじゃあ次回!
圧倒的な帝王!俺様がクウラ様だ!
次回も絶対見てくれよな!