白い司令塔(仮)   作:0ひじり0

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どもっ!ひじりです。

えっと…いきなりですがコラボが決まりました!!
お相手様は【女装提督の受難】のバンバニッシュF様です!!
自分みたいな者とコラボしていただき感謝感激です!!

ですが、バンバニッシュF様の子達が出れるのはまだ暫く先になりますので気長に待って頂けると嬉しいです。

では、この場をお借りして改めましてお礼を言わせて下さい。

この度は本当にありがとうございました♪

では、本編をどうぞ。


第弐拾弐話 ~中休憩~

「工事の方はどうですか?」

 

「今の所は順調ですよ。」

 

今は帽子ではなくてヘルメットを被って工事中の寮の中を視察している。

中はまだほとんどの部分がコンクリートか鉄骨で無骨な感じがし、やはりまだ工事中なのもあり埃っぽくて息苦しかった。

 

「提督さんからの要望通りにテレビにネット回線、娯楽施設もちゃんと設計内に組み込まれていますよ。」

 

「ありがとうございます。本当に色々と無理を聞いて貰ってすみません。」

 

「いえ、貴女に僕達はお世話になりました。ですからこの位何でもありませんよ。」

 

「あはは…皆さんには私の事は色々とバレてるから気取ってもしかたないなぁ…。」

 

電と鳳翔の二人以外の艦娘には言わなかったがここで工事している人間の半分以上は私の地元である徳島の建設業の人達なのだ。

理由はもちろん着工を始める前に決めた条約の為に人が集まらなかった。

他人の為に自分の命を掛けれるのはいつの時代も少数派なのに少し嫌気が差す。

 

「でも、話したと思うけど艦娘の皆には私が女であることも秘密だから迂闊に話さないでね?」

 

「わかってるよ。ほんと耳にタコが出来ちゃいますよ。」

 

そう言って笑う男性は私の前に務めていた基地の近くに事務所を構える社長さんだ。

因みに5代目だと聞いた。

 

「さて、折角だから色々見て行って下さい。」

 

「もちろん見させて貰うよ。エスコートお願い出来ますか?」

 

「はい。畏まりました。」

 

そう言って二人で笑い合って視察を続けた。

 

――――――――――

 

樹が視察をしている時に今となっては使われていない倉庫に立つ三人の影がそこにはあった。

 

「……由々しき事態ですね…。」

 

「うん。」

 

「なのです。」

 

それは電、鳳翔、大和だった。

電と鳳翔はまだいいとして大和がなぜ居るかと言うと彼女から立ち上るオーラと鋭い眼光だけで深海棲艦を倒せるのではないかと思う出で立ちで大元帥に半ば強引に休日をもぎ取りここに馳せ参じていた。

流石の大元帥も最強と吟われる彼女には勝てずに許可を出したのだが樹が絡んでいることなど容易に想像が出来て心の中で樹に謝った。

 

「お母さん。」

 

「なんですか?」

 

「嫌な予感がしたから来たんだけど…最近……お姉ちゃんが男と仲良さげって…………本当?」

 

「ええ。」

 

大和の眼光もさることながら鳳翔の笑みから覗く目はどす黒く渦巻き、大和のそれさえも凌駕する程の威圧感が漏れていた。

 

「電ちゃん…あれを。」

 

「はいなのです。」

 

返事をした電が3人が囲む机に何かをばらまく。

それは写真だった。

樹と工事業者の男達と楽しそうに話をしているものばかりだった。

 

「……こいつが要注意人物なのです。」

 

「なるほどね…一目でわかったよ。」

 

大和が1枚の写真を取り上げるとそこには先程樹の視察をサポートしていた社長が樹とツーショットで写っていた。

 

「こいつの目…お姉ちゃんに色目を使ってるよね…。」

 

「そうですね…私達の可愛い樹ちゃんを目で汚しています。」

 

そこで3人が黙ってしまう。

空気は鉛のように重たくて心臓の弱い人ならこの場に居ただけで倒れてしまうであろう程の緊迫感が場を支配する。

 

「…判決は?」

 

「有罪ね。」

 

「有罪なのです。」

 

3人は頷く。

そして今からどうやって彼を樹の前から消し去るか計画を練ろうとする。

 

バァン!!

 

「こらぁぁ!!」

 

しかし、計画は練る前に破綻する。

こうなってしまった彼女達を止められる唯一の存在である樹本人の手によって。

樹は倉庫の扉を大きな音を鳴らしながら荒々しく開け放つとこれまた大きな声で怒鳴る。

 

「樹ちゃん!?」

 

「はわっ!?」

 

「お、お姉ちゃん!!」

 

もちろんバレる訳がないと思っていた3人はいきなりの本人の登場に驚愕する。

樹は視察の途中のはずなのに此処に居る訳は30分程前に遡る。

 

――――――――――

 

ピリリリリ。

 

「あ、すみません。」

 

「いえ。構いませんよ。」

 

彼に工事中の寮を視察していたが樹の携帯(機械が苦手な為にスマホを扱えない)が鳴り響いて少し彼から離れて電話を受ける。

 

「もしもし。樹です。」

 

『儂だ。』

 

電話に出ると相手は大元帥の源だった。

因みに大元帥は高齢なのにスマートフォンを使いこなしている。

 

「おじ様。どうかなされましたか?」

 

『先に謝らせてくれ。すまない。』

 

「え?どうかしたんですか?」

 

『大和が…な。』

 

嫌な予感が樹の頭の中に過る。

大和…過酷な時期があったせいか少し過激になることがある彼女はこれまでにも色々とやらかしてるのだ。

 

「………因みに…どんな感じでした。」

 

『ふむ…こうは言いたくないのだが…………殺されるかと思ったな。』

 

「失礼します!」

 

大元帥にそこまで言わせると言うことは本気でヤバい。

電話を切って社長に声をかける。

 

「すみません!急用が出来ましたので失礼します!!」

 

「あ、はい。」

 

言葉を言い終わる前に走り出す。

走ったままで携帯のボタンを押す。

すると画面に地図が表れて電と鳳翔と大和と書かれたポイントが表示された。

おじ様に頼んでボタン一つで3人の居場所がわかるようにしてもらった特注品だ。

 

「やっぱり3人集まってるし!」

 

場所は倉庫みたいだ。

そしてその場所に着いて扉を開ける。

 

バァン!!

 

「こらぁぁ!!」

 

――――――――――

 

大和視点

 

なぜここにお姉ちゃんが!?

ここには電ちゃんとお母さんの手引きで密かに来たはずだ。

 

「はぁ…はぁ…。」

 

走って来たお姉ちゃんは息を荒くしてこちらを睨んでいる。

その目は怒っているのが一目でわかる。

 

「お、お姉ちゃん?」

 

「お仕置き。」

 

「「「へ?」」」

 

お姉ちゃんがゆらりとこちらに歩いてくる。

疲れているのかその足取りは少しふらついているが一歩一歩が重い。

そして…。

 

パァン!パァン!

 

「ひぐぅ!はうっ!?」

 

「今度は!何をしようとしてたの!!?」

 

こうなってしまったお姉ちゃんに敵うものは居らず、お尻を思いっきり叩かれる。

1番手に私。

その次は電で最後はお母さんの順番だと言われた。

私達は逃げない…否、逃げられない。

 

パァン!パァン!パァン!

 

「ごめんなさいは!?」

 

「ごめっ、ひうっ!なさぁぁい!!」

 

「もうしたらダメだからね?」

 

「うぅ…はぁい。」

 

やっと離して貰えたがお尻がヒリヒリして未だに痛い。

 

パァン!パァン!

 

「痛っ!?痛いのですぅ!!」

 

「痛いのは当たり前だよ!ごめんなさいは!?」

 

2番手の電が思いっきり叩かれていた。

うわぁ…私もされたけど痛そぉ…。

お姉ちゃんのお尻ペンペンはお母さん直伝だから容赦がなくてかなりいたいのだ。

そして、お姉ちゃんにそれを教えた本人…お母さんの番が回って来た。

 

――――――――――

 

鳳翔視点

 

「い、樹ちゃん?」

 

「お母さん。早く。」

 

「で、でも…。」

 

樹ちゃんが本気で怒っています。

過去に何度か樹ちゃんを狙うやろ…殿方を陥れてそれがバレて怒られたことはありますが今回は本気で怒ってるみたいです。

…どうしましょう。

娘達の前で娘にお尻ペンペンなんて恥ずかしくて死んでしまいます。

なんとか抵抗したいです。

 

「は!や!く!」

 

「……はい。」

 

出来ませんでした。

ここまで怒るなんて思ってもいなくて後悔してしまいます。

ですが、悪いのは私達ですから致し方ありません。

 

パァン!

 

「ひゃう!?」

 

樹ちゃんの掌が私のお尻を叩きます。

もの凄く痛いです。

 

パァン!パァン!

 

「お母さんは!止めないとダメでしょ!」

 

「ひうっ!はひぃ!」

 

樹ちゃんの叩く力は弱まる事は無く、それどころか強さを増していく。

 

パァン!パァン!パァン!

 

「ごめん!なさい!は!?」

 

「ひぐぅ!ごめんなさい!ごめんなさぁい!!」

 

やっと樹ちゃんのお仕置きが終わりました。

お尻が痛くて熱いです。

そして、3人の前に立つ樹ちゃんが私達を見つめていました。

 

――――――――――

 

電視点

 

電なのです。

お尻がいたいのです。

 

「もう…今回は何してたの?」

 

そして、今は樹ちゃんが尋問中なのです。

もうさっき程は怒ってないけど嘘や黙秘は許さないとわかるのです。

 

「だって…お姉ちゃんが男と仲良さげだったから…。」

 

樹ちゃんを守り隊のメンバーで多分精神年齢は電と変わらないと思う大和ちゃんが答えるのです。

 

「はあ…またそれかぁ…。」

 

樹ちゃんが大きなため息を吐いて呆れてるのです。

 

「提督にここの改善。雷の救出にお姉ちゃんの捜索。」

 

指折り数えて樹ちゃんがしてることを数えていく。

 

「こんなにすることがあるのに悠長に恋愛をしてる暇なんてないよ。」

 

少しむくれてそう答えてるのです。

かわいいのです。

 

「電?聞いてる?」

 

「は、はいなのです!」

 

そんなことを考えてたら怒られちゃったのです。

反省なのです。

 

「もう…3人とも…変な心配は要らないから。」

 

「「「…はい。」」」

 

樹ちゃんが電達を抱き締めるのです。

 

「私はどこも行かないからみんなと居るから、ね?」

 

そんな優しいことを言われたら嬉しくて泣いてしまうのです。

ずるいのです。

もっともっと樹ちゃんを好きになっちゃうのです。

 

「さ…今日は四人で外食でもしよっか?」

 

「はい。」

 

「うん!」

 

「なのです♪」

 

この後、皆でご飯を食べに行ったのです。

ファミレスなのです。

ハンバーグなのです♪

凄く美味しかったのです♪

 

―続く。




この度は読んで頂きありがとうございました。

なにも言わないでください!
わかってます…わかってるんです!
今回の話はコラボ告知の為だけに書いたんでメチャクチャなのはわかってるんですよぉぉぉ!!!(泣)
うぅ…本当にすみませんでしたぁ…。

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