白い司令塔(仮)   作:0ひじり0

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ひじりです。

はい。
既にお馴染みになってきました裏視点ですね。
てか、夕立を書くの凄くむずい…。
まあ、楽しんでもらえたら幸いです。

では、どーぞ♪


第弐拾話 ~裏・夕立視点~

「ただいま。」

 

「ただいま戻りました。」

 

一週間ぶり提督が帰ってきた!

窓から提督が見えて嬉しくて走り出す。

 

「ああ、おかえり。」

 

「………なのです…。」

 

出迎えかな?

長門さんと電ちゃんが提督とお話してるっぽい。

でも、久しぶりに提督に会える夕立は押さえきれなくて飛び出す。

 

「とりあえず、今日から「夕立っぽい!」…急に出てくるな。」

 

長門さんが渋い顔で注意されてしまうけどしかたないっぽい!

だって嬉しくて仕方ないから。

 

「そうなのか。迷惑をかけるな。」

 

「泥舟に乗った気分でまかせるっぽい♪」

 

「いや、泥舟はダメだろう。」

 

「なのです…。」

 

「あらあら。」

 

夕立は余り頭は良くないけどこれ位は知ってる。

どう?

えらい?えらい?

って、みんな苦笑いしてるっぽい?

多分、間違ってないから胸を張るっぽい!

 

――――――――――

 

「……………で、どうしてこうなったの?」

 

夏用の装備があってそれに着替えていざ、海水浴!

今は夏に入って直ぐだけど今日は熱いし、海の水が冷たくて気持ちいいっぽい♪

提督の水着は真っ黒なパレオ。

なんか鳳翔さんが選んでくれたって言ってた。

いつもは可愛い提督だけど今日はなんだかちょっとセクシーでドキドキしたっぽい♪

 

「…………羨ましい……じゃなくて!!」

 

ついはしゃいじゃったけど提督の声が聞こえて手を振る。

 

「提督ぅー♪」

 

提督は夕立を見つめるだけみたいだから夕立が提督に近付く。

あれ?

なんだか提督…頭を少しだけ上下に動かしてるっぽい?

なんでだろう?

 

「流石に気分が高揚します。」

 

「???」

 

あ、なんだかキリッとした顔してるっぽい

ちょっとかっこいいかも♪

 

「さあ、一緒に楽しみましょ!」

 

折角二人で遊べるんだから一緒に遊んで欲しい夕立は提督の手を掴んで引っ張る。

そう言えば、みんな夕立の事を犬っぽいって言うけどそんな事無いっぽい!

 

あ、あれ?

提督、なんだかあわあわした後に落ち込んだっぽい!?

 

「……ふ…ふふ…。」

 

「?????」

 

力無く笑って落ち込む提督。

何でかな?

訳も分からず首を捻ってしまう。

でもでも!

夕立のワガママ聞いてくれるなんて提督はやっぱり優しいっぽい♪

 

――――――――――

 

一時間前

 

「提督ー夕立疲れたっぽいぃ~。」

 

「ほら、あと少しだから頑張って。」

 

「ぶぅ―…。」

 

難しい漢字がいっぱい並んだ紙の前で夕立は頭の中がぐちゃぐちゃになって力尽きる。

提督はそんな夕立を叱らずに頭を撫でて励ましてくれる。

提督の手で撫でられると胸がほんわかして気持ちいいなー♪

 

「頑張ったら何かご褒美がほしいっぽいー。」

 

「ご褒美?」

 

「うん!」

 

そんな優しい提督についつい甘えてワガママを言っちゃった。

 

「いいよ。無理難題じゃなくて私に出来ることならね。」

 

「本当にいいっぽい!?」

 

提督はダメとは言わずに笑顔でワガママに応えてくれた。

ご褒美が貰えるなら夕立、いっぱい頑張るっぽい!!

 

「う、うん。」

 

「よーし!夕立頑張るっぽい!!」

 

提督は夕立が間違えても叱らずにその度に優しく教えてくれて何とか終わったっぽいぃ。

 

「んん~…はぁ。やっと終わったぽいぃぃ…。」

 

「よしよし。よく頑張ったね♪」

 

だらける夕立の頭を撫でてくれる提督。

ん~…やっぱり提督の手、好き。

 

「んふふ~♪夕立、提督に撫でられるの好きぃ…。」

 

「そう?」

 

「ん~♪」

 

このままでも楽しいけどこんな天気がいい日はやっぱり外で遊ぶのが一番っぽい!

 

「よし!じゃあ、行きましょ!!!」

 

「……え…どこに?」

 

これから提督と遊べるって考えるだけで笑顔になる。

それに今日みたいな日はあそこが一番!

 

「海!!」

 

――――――――――

 

で、提督を引っ張って来た海!

 

「……なんで…海?」

 

「………なんでだろ?」

 

なんで?

理由なんてないっぽい。

 

「まあ、来たものは仕方ないかな。」

 

「やっぱり提督は優しいっぽい!」

 

提督が納得してくれて嬉しくて嬉しくて抱き付いてしまう。

提督が夕立達の提督になってくれて本当に嬉しくて仕方ない。

 

「あ…でも、私…日焼けしやすいから日焼け止め塗らないとダメなんだった…。」

 

「それは大丈夫っぽい!」

 

夕立はここに来る前に鳳翔さんに渡された手提げを提督に見せる。

 

「鳳翔さんが持たせてくれたっぽい!」

 

「………。」

 

提督が中にあった手紙を読んでるっぽい。

夕立も横から手紙を覗く。

 

『樹ちゃんへ

日焼け止めとレジャーシートを入れておきます。

夕立ちゃんにちゃんと満遍なく隅々まで塗ってもらって下さい。

もし、塗り忘れがあって日焼けしたら………うふふ♪

 

追伸

電ちゃんがもの凄く拗ねています。

気を付けてくださいね?』

 

「………oh…。」

 

あ、提督が落ち込んだっぽい。

後、鳳翔さんは怒ると怖いっぽい!

夕立も一回だけ怒られた事があるけど終始笑顔で凄く怖かった。

 

「提督?大丈夫っぽい?」

 

「………大丈夫じゃないっぽい…。」

 

落ち込む提督を元気にしたくて提督がよくしてくれる様に頭を撫でる。

提督の髪はサラサラで指の間を絡まること無く滑ってちょっと気持ちいいっぽい。

 

「夕立…ありがとう。」

 

「これ位お安いご用っぽい!」

 

でも、夕立は鳳翔さんに言われた。

『ちゃんと塗ってあげてね?』って…。

 

「じゃあ、早速塗るっぽい♪」

 

だから提督!ごめんなさいっぽい!

 

「えっと…何を…かな?」

 

「日焼け止め!」

 

提督を裏切りたくは無いけど…夕立は逆らえないっぽい!!

 

「えっと…夕立?」

 

「ん?」

 

「何を…してるのかな?」

 

「何って…提督に塗ってあげるっぽい♪」

 

けっして夕立が塗りたいとかではないっぽい…………多分。

 

ダッ!

 

「三十六計!逃げるにしk「逃がさないっぽい!」へぶっ!?」

 

ザシャアァ!!

 

提督が急に逃げ出すから捕まえる。

逃げられれば鳳翔さんに怒られるのは夕立っぽい!

 

「いや―!!」

 

「観念するっぽい!」

 

提督は軽いから抱っこをしたままレジャーシートに連れていく。

本当にちゃんとご飯食べてるっぽい?

 

「さあ…素敵なパーティー…始めましょ?」

 

「ひいぃ!」

 

提督を仰向けに寝かせて上に跨がる。

ちゃんと抵抗出来ないように手も押さえてるせいか提督が怯えた目で夕立を見上げる。

その顔を見たら夕立の中で何かのスイッチが入った。

 

「えいっ♪」

 

「や、やめっ!!」

 

ぺちゃ。

 

「ひゃっ!」

 

「おおー…提督の肌スベスベで気持ちーっぽい!」

 

提督お腹に両手でオイルを塗る。

スベスベな肌が夕立の手のひらから伝わりなんだか気持ちいいっぽい。

 

「んっ!ゅ…だち…ぁく…く、すぐっ……ひゃう…たぃ…。」

 

顔は真っ赤になってる提督は夕立から顔を背けて必死に堪えている。

その仕草が夕立の中の何かを擽る。

 

「提督…。」

 

「ゅ、だ…ちぃ…。」

 

提督が顔を背けたまま横目で夕立を見つめる。

その目は潤んでて夕立の中の何かをいとも簡単に解き放つ。

 

「その顔…もっと見せて?」

 

「……………え?」

 

きっと今の夕立は悪い子になってるっぽい。

でも、提督が悪いっぽい。

そんな目、そんな声が夕立を悪い子にしたから。

 

提督の隅々までいっぱいオイルを塗った。

塗る度に提督が可愛くて止まれなかったっぽい。

だからいっぱい時間をかけて塗った。

 

「はっ…ひぅ…。」

 

「ふぅー…満足っぽい!」

 

提督のスベスベな肌を堪能して満足っぽい♪

隣で横になってる提督はぴくぴくしてたっぽい。

 

「んふふー…きゃっ!?」

 

提督にいきなり引っ張られて倒れてしまう。

油断してた夕立に提督は夕立がしてた様に跨がる。

 

「ゆ・う・だ・ち・ちゃぁ~ん?」

 

「ぽ…ぽい?」

 

提督から怒った時の鳳翔さん見たいなオーラが見えるっぽい!?

 

「お礼に…私が夕立に日焼け止め…塗ってあげるね?」

 

「ゆ、夕立は…いらないっぽい…。」

 

「ダメだよー。女の子なんだから気を付けないとー♪」

 

『ちゃー…んと、お礼はしないとねぇ…ふふふ♪』

そんな声が聞こえた気がしたっぽいぃ。

 

あまりの雰囲気に体が震える。

て、提督が怖いっぽい…。

 

「ゆ、許して…ぽい…。」

 

「んー?」

 

「て…提督…。」

 

怖くて目に涙が溜まる。

でも、提督はそれを楽しむかの様に笑った。

 

「だーめ♪」

 

「ぽい…ぽいいぃぃぃぃ!!!」

 

夕立も隅々まで塗られたっぽい。

 

夕立の叫び声が海に響いた。

 

――――――――――

 

「うぅ~…。」

 

余りにもくすぐったくて泣いちゃったっぽい…。

恥ずかしくて提督の顔見えないっぽいー!!

 

「夕立ちゃーん?」

 

「…………。」

 

そりゃあ…夕立も悪い子になったけど…それでも提督はひどいっぽい!

 

「ごめんね?つい、楽しくなっちゃって…。」

 

「知らないっぽい!」

 

「もうしないから許して、ね?」

 

提督が夕立の頭をそっと撫でてくれる。

うー!ずるい!ずるいずるいずるいずるい!!ずるいっぽい!!!!

 

「また…遊んでくれたら……許す…っぽい。」

 

そんな事されたら怒れないっぽい…。

だけど何も無しで許すなんてなんか嫌。

 

「もちろん!また、遊ぼう!!」

 

「……♪」

 

だから、いっぱい…いーーー…………っぱい!遊んでもらうっぽい!!

ね?提督♪

 

―続く。




読んでいただきありがとうございました。

自分の中では順調にイチャコラさせれてるつもりでけっこう満足してます(笑)

夕立が終わったら後6人…頑張るZE☆

感想などありましたら嬉しいのです♪

では、次回もお楽しみに!!

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