あの俺の黒歴史の日から1週間が経ちついに文化祭となった。いやぁ、1週間全員で仕事すれば遅れてた仕事もすぐに終わるんだなぁ...俺たちの苦労はいかに...
という訳で今日は2日目だ。昨日は色々と見てまわってたわ。んで今日は、一応副会長補佐ということもあり学校内の見回り中だ。
八幡「見回りとは言ったものの暇だな...。」
穂乃果「ハチくーん。お疲れ様〜。」
そこに穂乃果たち3人がやって来た。
海未「仕事は午後からは無いんですよね?」
八幡「ああ、一応午後はオフになってるぞ?」
ことり「じゃあ私たちと文化祭まわろ?」
まぁまわる友達もいないしいいか
八幡「OKだ。じゃあ午後になったらクラスに戻るから待っててくれ。」
3人「「「わかった(わかりました)」」」
そう言って3人はまた店をまわりに行った。ってかアイツら生徒会なのになんもしねぇのな...
はぁ、やっと午後か。やっと自由だ...
そして俺はクラスに戻り3人と合流した。
穂乃果「どこから行く?」
八幡「腹減ったから飯食いたい。」
海未「私も同じ意見です。」
ことり「意義なーし♪」
穂乃果「じゃあ真姫ちゃん達のクラスの喫茶店に行こう!!」
そしてやって来ました1-C。ここは花陽と凛、真姫のクラスだったな。
さてと早速入るか。俺たちはドアを開けた。
真姫「お、お帰りなさいませ、ご、ご主人様ってヴェェェェ!?」
...ドアを開けたら...メイド服の真姫がいました。
真姫「...こちらへどうぞ」
八幡「真姫、似合ってるから気にすんなって」
穂乃果「そうだよ!真姫ちゃんすごく似合ってるよー!」
ことり「うんうん♪可愛い♪」
海未「そうですね、真姫、似合ってますよ。」
そう言うと真姫の顔が赤くなった。
真姫「う、うるさいわね!は、恥ずかしいのよ!うぅ、寄りにもよって八幡に見られるなんて...」
あれ?俺が見たからこうなってんの?
八幡「な、なんかゴメンな?」
真姫「もういいわよ!...んで?ご注文は?」
穂乃果「サンドイッチとアイスティー!」
海未「では、私も同じでお願いします。」
ことり「私はパンケーキとミルクティー」
八幡「サンドイッチとマッ缶で」
真姫「わかった。ちょっと待ってて。」
そう言って厨房に戻って行った。
真姫にはなんか悪いことしたな...今度なんか奢ってあげよう。
それから真姫が注文した品を持ってきたためそれを食べて真姫達のクラスを後にした。いやぁ美味しかった。
そして俺らは次はどこに行くか話し合っていると
「あ、八幡君」
「ほんとだ。八幡くーん。」
と後ろから声をかけられた。
八幡「おお、三上と綾辻か。お前ら風紀委員はいいのか?」
綾辻「うん、委員長の氷川さんにはしっかりと休憩貰ったし」
八幡「そうか。」
三上「それよりも後ろにいるのは高坂さん達だよね?」
綾辻「八幡くんは知り合いだったんだ」
そう言って俺の後ろにいる穂乃果たちをみた。
八幡「ああ、穂乃果たちは幼馴染なんだよ。」
綾辻「へー、幼馴染かー。いーなー。」
何がいいのかわからんが...
穂乃果「ハチ君は綾辻さんと三上さんとはどこで知り合ったの?」
綾辻「八幡くんは、私たちを助けてくれたの。」
海未「助けた?」
三上「私たち2人で夏祭りに行ってる途中でナンパにあって、その時に八幡くんがナンパしてきた男の人たちから私たちを助けてくれたんだ。」
綾辻「それからよく話をするようになったの。」
ことり「夏祭りって...私達と行った?」
八幡「ああ、お前らと集合する前に見かけてな、無理やり連れていこうとしてたから止めに入ったんだよ。」
あの時はほんとにびっくりしたわ。目の前で美少女2人が男に連れていかれそうになってんのに誰も止めねぇんだもん...
穂乃果「ハチ君はやっぱりハチ君だね!」
八幡「どういう事だ?」
海未「お人好しってことですよ。」
俺はそこまでお人好しではないと思うんだが...
綾辻「八幡くんはいつもこんなことをしてるの?」
ことり「うん、困っている人がいたら助けちゃうような人だから...」
いや、そんな事は...あるかもしれない
三上「優しいんだね、八幡くんは。」
穂乃果「優しすぎるけどね」
それから俺らは綾辻と三上も一緒にまわるということで6人で行動していた。
穂乃果「それにしても、最近ハチ君のまわりに女の子多くない?」
海未「私も同じ意見です。」
ことり「ハチ君、知らないところで女の子と仲良くなってるんだもん。」
えっ?そんな事は...あるな。うん、なんか最近知り合いが女子ばっかりの気がするのは俺も思ってた...
綾辻「そんなにいるの?」
穂乃果「うん、えっと大体...13人くらい?」
三上「そんなに!?」
...言えない、それは穂乃果があったことがある人だけだって。まだ穂乃果と会ったことない人で女子の知り合いがいるなんて言えない。
穂乃果「ハチ君はハーレムでも作るの?」
八幡「...はっ?いやいやいやいや、俺がハーレムなんて無理だろ?だって俺だもん...」
俺がそう言うと全員がため息をついた。
えっ?なんで?
綾辻「あはは、八幡くんって鈍感なんだね...」
八幡「いやいや、俺は敏感な方だと思うけど...」
そう言うとまた全員がため息をついた。
なんでだろう...
穂乃果「まぁいいや、それよりも!そろそろ私たちは生徒会として文化祭最後のエンディングセレモニーがあるから体育館に先に行くね?」
八幡「おう」
綾辻「頑張って!」
三上「行ってらっしゃい!」
そして3人は体育館へ向かった。
八幡「俺も一応実行委員だから体育館に向かうわ。」
綾辻「うん、わかった。」
三上「じゃあ、また後で」
八幡「おう...おう?」
綾辻「じゃあね」
三上「じゃあねー」
八幡「いや、ちょっと待って!?ってもういねぇし...また後でってなんでだ?」
そこが疑問で仕方がなかった八幡だった。
八幡「うーす」
俺はそう言って体育館の舞台裏に入る。
「あっ!副委員長補佐!」
そう言ってなんか慌てた感じで実行委員が駆け寄ってきた。
八幡「ん?なんかあったのか?」
「そ、それが...」
八幡「はぁ!?委員長の戸山と副委員長の山吹が見当たらない!?どういう事だ!」
内容は戸山と山吹がどこを探してもいないということだった。
いや、まぁ戸山がいないだけならまだ分かる。だが山吹までいないとなると話は別だ。これはちょっとまずいな...
と、そこに
穂乃果「ハチ君?どうしたの?」
と、生徒会の仕事をおわらせたらしい穂乃果が立っていた。
八幡「穂乃果!ちょうど良かった。戸山と山吹が見当たらないらしい。もしかしたら...」
穂乃果「!?...相模さん達かも」
八幡「やっぱりか実行委員の時あいつ戸山のことめちゃくちゃ睨んでたからな」
穂乃果「うん、相模さんともう1人の相川さんは去年の文化祭実行委員の委員長と副委員長だったの。ただ、今年みたいにクラス優先で仕事していたら全然文化祭の仕事が捗ってなくて文化祭は中止、相模さん達は学校中の嫌われ者になったの。もしかしたら相模さん達は、自分たちは失敗したのに香澄ちゃん達が成功したのが気に入らなくて...」
なるほどな、大体わかったぜ。相模達の逆恨みというわけか。ほんとにクソ野郎だな...
八幡「穂乃果、スマンがここに2年B組の牛込と花園、2年C組の市ヶ谷、それと雪ノ下と風紀委員長の氷川を呼んでもらえるか?」
穂乃果「えっ?うん、わかった。」
そして5分が経過した。
氷川「比企谷さん、こんにちは。それで?私たちを呼んだ理由をお教え願います。」
八幡「氷川、今ここにRoseliaのみんなはいるか?」
氷川「?体育館にはいると思いますがなぜです?」
それを聞いた俺はすぐに頭を下げて
八幡「頼む!今、これから演奏を願いたい!」
といった。
氷川「!?頭をあげてください比企谷さん。理由を話してもらえますか?」
俺は氷川に事情を話す。
氷川「...分かりました。そういうことなら引き受けましょう。今から湊さん達を呼んできます。」
そう言って出ていった。
市ヶ谷「あのー、私たちは...」
八幡「市ヶ谷達にも演奏をお願いしたい。今の話を聞けばわかると思うが戸山と山吹を探しているあいだだけでいい。即席で悪いが雪ノ下にこの3人のボーカルを頼みたい。」
雪ノ下「...はぁ、わかったわ。その代わり15分よ。2つのチームが演奏してもそれくらいしか時間は稼げないわ。」
八幡「わかった。ありがとう。市ヶ谷達も頼む。」
市ヶ谷「わかりました。よろしくお願いします雪ノ下先輩。それと比企谷先輩、香澄と沙綾をお願いします。」
そう言って市ヶ谷達も準備を始めた。
よし、俺も行くか。多分アイツらは屋上。体育館裏は文化祭で結構盛り上がってて人通りがまだあるはずだから今人が来ないところと言ったらそこしかない。
俺はダッシュで屋上へと向かった。