戸塚のテニス練習事件から早3ヶ月が経とうとしていた。もう夏と言ってもいいほど暑く夏休みも間近だ。だがその前にある俺にとっては難関ではないが穂乃果にとっての難関が待ち受けている。その名も『期末テスト』!
八幡「そう言えば穂乃果は期末の勉強してんの?」
俺がそう聞くと穂乃果は俺から目をそらした。
穂乃果「き、期末?あ、あ〜そんなのもあったね。うん、まぁ頑張ってるかなー」
・・・・・・こいつやってねぇだろ。
八幡「はぁ、穂乃果今週の土日は勉強な?海未とことり、凛に花陽に真姫を入れてみっちりと。」
穂乃果「えぇ!?そんなーハチ君1人なら良いけど海未ちゃんはダメだよー。穂乃果死んじゃうよ?」
勉強なのに死ぬってどういう事だよ・・・
八幡「大丈夫大丈夫、流石に死なねぇだろ。」
穂乃果「ハチ君は海未ちゃんがどれだけ鬼か分かんないからそんなこと言えるんだよ!」
海未はそんなに鬼・・・・・・穂乃果土日の前にここで死ぬな。
穂乃果「大体海未ちゃんは「穂乃果ぁ〜・・・」・・・」
穂乃果は機械かと思わせるくらいゆっくりと振り返った。
穂乃果「あ、あれ?海未ちゃん?さっき先生に呼ばれたんじゃ・・・」
うわぁ・・・海未の顔が般若みたいな顔してるわ。ってかことりはニコニコしてないで止めてやれよ。
海未「ふふ、穂乃果?土日は私が付きっきりで指導しますね?」
穂乃果「海未ちゃんそれだけは!」
海未「問答無用!」
うん、ご愁傷さまだわ。まじで。
穂乃果「ハチくーん」上目遣いウルウル
うぐっ、そんな顔するなよ・・・
八幡「・・・はぁ、穂乃果今回のテストで全教科70点以上取ったらなんか1つお願いを聞いてやるよ。」
穂乃果ならこれに乗ってくるはず。
穂乃果「ほんと!?」
やっぱりか。これで穂乃果はテスト勉強はするはず。
そして遂にやってきた土日。
この日は俺の家なら恭子さんしかいないから大丈夫かときかれて俺はすぐに恭子さんに許可をとって片付けをした。
恭子「八幡君。私は今日は夜までいないので夕食を作っててもらってもいいですか?」
八幡「はい、了解しました。」
そうして恭子さんは出ていった。
さてと午後までに掃除に洗濯とかを終わらせないとな、
そして午後
穂乃果「こんにちは〜!」
来たか。
八幡「おう、全員来たな。さてと始めるか」
凛「凛は八幡先輩に教えてもらいたいにゃ。英語とか国語とか」
ふむ、凛は文系の方が苦手か穂乃果の真逆だな。
八幡「わかった、んじゃあ凛は俺が教えるわ。真姫と花陽はどうする?」
真姫「私は大丈夫よ」
花陽「私は分からないところがあったら聞きに行きます」
八幡「OK、了解」
さてと始めるかね
穂乃果「ちょっと待って!凛ちゃんずるい!私もハチ君に「穂乃果、あなたはこっちですよ・・・」ひぃ!?わ、分かったよ海未ちゃん、ちゃんとやるから」
うわぁ・・・怖っ!もう口元は笑ってたのに目が笑ってなかったし
それよりもことりは・・・
ことり「ふんふふーん」カリカリカリ
スゲェ・・・めっちゃ速い
ま、まぁいいかさてと気を取り直して始めるか