久しぶりのこのシリーズ。
短い気もしますが…どうでしょう?
ではではどうぞー!
小町ちゃん、一色さん、由比ヶ浜さん。3人には一先ず言うことは言った。最後は…
「さて、最後は雪ノ下さんだね。」
「っ!戸塚くんあなたなんで、なんでこんなことを!?」
え?今さらそんなこと聞くのかな?でも、答えないとわかってくれなさそうだしね。
「なんでってそれは怒っているからだよ?」
「お、怒ってる…?」
「そう…、君たちの八幡に対しての身勝手さをね!」
「っ!」
いや、睨まれても困るんだけど…
「まあ、それは置いとくとして…、雪ノ下さんは八幡に対して頻繁に罵倒というか貶したりしている言葉を言うことがあるけどそれは?」
「あれは、罵倒ではないわ、事実を言っているだけだもの…」
「なるほどね…、じゃあ八幡の苗字をいじって〇〇谷君とかいうのはどういうことなのかな?」
(!?なんでそれを戸塚君が知っているの!?それは彼がいるところで言ったことがないはずなのに!)
「そ、それは…」
「じゃあ、質問を変えるよ。雪ノ下さんは八幡に嫉妬していたんじゃないのかな?だから、罵倒したり貶したりしていたんじゃない?」
「な、なんで私があの男に嫉妬なんかしなきゃいけないのかしら?」
(私が彼に嫉妬?そんなはずあるわけない!私が彼に嫉妬なんてするはずがない!)
「なんで?だって雪ノ下さん…
1つも依頼解決したことないから。」
「え…」
「だって、そうでしょ?雪ノ下さんは依頼を解決したことがなく、全て八幡が解決、あるいは解消しているんだから。」
「な、何を言って…」
さすがに動揺してるね。そんなことを言われたら、でも止める気はない。
「まず、由比ヶ浜さんの依頼、雪ノ下さんは何をしたの?」
「何って、クッキーの作り方を教えたわ。」
「うん、でも雪ノ下さんだけなら解決できなかったはずだよ。由比ヶ浜さんの料理を見たならわかるはずだよね。」
「そして、それを解決したのは八幡。そもそもこれはある人にお礼がしたいという依頼。そこを教えたのが八幡だよ?」
「……」
「次に材木座君の依頼は、雪ノ下さんじゃないけど由比ヶ浜さんがそもそも小説を読んできてないしね。」
「で、葉山君からのチェーンメールの依頼も解消したのは八幡。」
「さらに川崎さんの件も八幡がスカラシップを提案したことで収まった。」
「その上、千葉村での留美ちゃんの環境を危ない方法だったけど実行して行動したのは八幡だよね?」
「…っ」
そう、八幡が、いなかったら解消どころか責任が取れないものもたくさんあった。それを彼女たちは…
「他も色々あるけど動いて行動するのはいつも八幡。雪ノ下さんと由比ヶ浜さんは八幡に任せっきり。解決したことなんてないだよ!」
「そんなことは…」
「うん、それがいつものことになっているから気づかないんだよね。それが君たちにとっては当たり前なんだから。」
「そして、そのことに無意識的に感じてるからこそ嫉妬し、罵倒や貶すことにつながっている。最初会ったときは嫌悪感か何かは知らないけど今はそういうことだよね。」
「…違うわ。」
「でも、実際に八幡が傷ついてる。雪ノ下さんや由比ヶ浜さんとかの言動で。」
「……」
さあ、トドメだ…
「ねぇ、雪ノ下さん。」
「何かしら…」
「どうだった?八幡、いや駒で遊ぶのは。」
「な、何を言って…」
「利用するだけ利用して成功したら自分のことにし、失敗したら責任を押し付ける。」
「そう、君のお姉さんのようにね。」
「私が姉さんと一緒…?」
「そう、同じさ。」
「…違う、違う、私はそんなことは!私は姉さんとは違う!違う!違う!違うのよー!!」
「いや、同じだよね。さすがは姉妹だね!」
「違う!違う!違う!」
「私は姉さんとは違うー!!」
「いやーーーーー!?」
そう言うと雪ノ下さんは叫び出し、頭をテーブルにぶつけながら錯乱した。
壊れたレコーダーのように。