テイルズオブノワール ー君を見届けるRPGー   作:ピコラス

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第8話 迷宮塔攻略

↓↓↓↓↓ノワール登場キャラたち

 

【挿絵表示】

 

 

早朝、……広い雪原をガシガシと歩くテトラたち。

凍る風を切り林を抜け、彼らは天高くそびえる塔を見上げた。

 

「……たっ…………かいなぁ~~ディアナの塔!! ココに精霊さんがいるんだ?」

 

朝からテトラは超元気。魔女ニーキスはウン、と無言で頷いた。寒いのはやはりどうも苦手なようだ。

絵に描きたいなぁなどと漏らしつつ、テトラと仲間たちは塔内に突入した……!

 

 

…………『ディアナの迷宮塔』…………

 

 

☉太陽の間

ステンドグラスの天使が陽光を広間の隅々にまで導く。

広間は何かしらの伝説を描いた魔法絵画に覆われている。言うまでもなく画家テトラはエキサイティングだ。なんて神々しい色彩、描写、ワザ、……どうやって描いてんだか全然わかんない!!……らしい。

右奥の階段→ ☿メルクリウスの間へ

左奥の階段→ ♇プルートの間へ

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☿メルクリウスの間

広間の中央には噴水が凍ったのか、あるいは氷の彫刻なのか……「クリスタルの木」のようなものが輝いている。

テトラがしばらくその輝きを見つめていると、何か光のタマみたいなのが奥の方へ飛んでいった…………

 

「今の、見た……? 皆の衆。」

「……オウ。」

「ウム。」

「……なんなの今の……」

「『鬼火』というヤツかもしれない……」

 

対魔士の人がなんか言い出した。対魔士ナラシノさん。

 

「オニビとはまあ、つまり霊魂……ゴーストだ。僕たちを霊界へとイザナっているのかも……」

 

なあんてね。……と濁すより先に、今度は反対側からフシギな「歌声」が聴こえてきた……。その声は人によるものか、妖精の類いか…………

 

「なんかどっちも妖しげなんですケド……」

 

鬼火の方→ ⛢ウラヌスの間へ

歌声の方→ ♀ヴィーナスの間へ

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⛢ウラヌスの間

そこは一見、なんの変哲もない寝室だった……

しかし扉が閉まった途端、テトラたちは星空の中!!

…………天幻空間に飲み込まれた!!…………

 

「何これ?? キレイ?!……なのはイイんだけどッ……」

 

扉も壁も床も見当たらない。ヴェルディ少年はテキトーにナイフを振り回すも空を斬るばかり。

 

「ッ……ニーキス、あんたお得意の幻術じゃないのか?!どうにか出来ないのか……!」

 

「……幻術を解くには、より強い魔力・より高位の幻術をぶつけなきゃイケナイんだが…………ずばり、キビシイ……!!」

 

「そ…そんな……」

 

「案ずるな!!!」

 

危機的な空気を魔導人形レジンキッドの声が撃ち抜く。

 

「目標は既に捉えた。まとめて撃ちのめしてやろう……開放、アウトオブコントロール……...」

 

赤いマントを投げ去ると、レジンは足場の無い空間を駆け出した……高速で宙に作り出した電磁フィールドを蹴り進んでいるのだ……!!

星空を縦横無尽に駆け回るレジンは加速を続け、ついに人の目では追えないスピードに達した……

 

『...攻撃プログラム:ステルスレイダー...』!!!

 

……星のあいだを紛れ飛ぶ無数の鬼火…ウィルオウィスプたちを一撃に思えるほどに一瞬で撃破。星空の幻術が解かれた。

 

『目標消滅...コントロールリカバリー...……

……ウム、倒せたようだな。まあ、ザッとこんなものだ。」

 

部屋の片隅に、塔攻略のキー『聖なる灰』を発見!

……聖なる灰を手に入れた……

← ☿メルクリウスの間へ

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♀ヴィーナスの間

どこか懐かしい歌声の温もりに誘われ、テトラたちはヴィーナスの広間に足を踏み入れた。

いつの間にやら歌声は止み、静寂に迎え入れられる一行。

広間は優美な大理石や平和なイメージの魔法絵画など、ゴージャスが敷き詰めれ、様々な「楽器」が大量に飾られていた。

 

「……さっきの歌声、なんだったんだろ。」

 

……~♪~♪♪~~……

 

なんとなく先程聴こえたメロディを鼻歌で歌うテトラ。

それに合わせ、魔女ニーキスも詞の無い歌を口ずさむ。

 

「……ん……?」

 

……微かに何かが軋む音……

人形レジンはハーモニカを、ヴェルディ少年はボンゴを、対魔士ナラシノは三味線(異国のストリングス)を奏で始めた。

テトラは近くにあったチェンバロ(カッチョいいピアノみたいなやつ)を叩き鳴らす……

 

……~♪~♪~~♪♪~~……

 

徐々に熱が入ってゆく(元)歌姫ニーキス……

彼らのシンフォニーに反応して、大理石の隠しトビラが重々しく御開帳……! ……と同時に扉の中からモンスターが襲来。

 

……バット×6 マンドレイク×6が現れた!……

 

「今イイトコなのにぃ……!」

 

テトラたちは演奏を中断し、歌姫も声を休める。

歌姫はブルージーなフォービートの笑いを洩らす……

 

「……キャアキャアとウルサイけもの共…………黙らせてやる…………ワタシの声を聴いてみろ!!」

 

ニーキスは身体中の魔力を声に乗せ、高音の波動をけもの共に浴びせた……! 浴びた者は皆動きを止める……

その声は中断していたメロディの続きをなぞり、最後まで歌い切ったところでワザを繰り出す!!

 

「……奥義、紫龍幻灯剣!!!……」

 

剣のように鋭い光を帯びたタクトは、ニーキスの声に呼応して紫色の魔力波を放つ……! その波は容赦無くけもの共を震わせ、押し潰し、そして静めた。

 

「……なかなかイイ声、出てたでしょ?」

 

少女と人形は大盛り上がり! 男共も拍手を送った。

隠し部屋にて、塔攻略のキー『ポムポムの種』を発見!

……ポムポムの種を手に入れた……

ボンゴの鳴る方→ ♆ネプチューンの間へ

三味線の鳴る方→ ♂マルスの間へ

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♆ネプチューンの間

 

「……おフロだ?」

 

そこはなんと「浴室」!

カベに描かれた絵画の神々が丸い浴槽をグルリと囲む。半円の天井にも天使や女神の姿が見える。なんとも賑やかな「おフロ」である……

と、ここでニーキスが口を開いた。

 

「外よかマシだが……やっぱり中もサムイ。……フロ、入りたい……入ってイイだろうか?」

 

「どう考えてもワナだが?」

 

「……よし、入ろう。」

 

人形レジンの忠告はスルーされた……。 恐る恐るナラシノさんが尋ねる。

 

「あの、ちなみに僕たちはどうすれば……」

 

「ワルいが外で待っててもらおうかな……ヴェルディ君も。」

 

「マジか。」

 

「レジンさんは、まあ紳士だし……一度ゆっくりと話してみたかったんだ。一緒に入りましょう!」

 

「!??」

 

男二人が外に出るとニーキスは魔術パワーか何かで瞬時にタオル一枚となり、魔導紳士レジンを湯船に無理矢理突っ込んだ。

一方、服を脱ぐ途中だったテトラは重大なことに気付いた……

 

「そういえばレジン、ガッツリ濡れるのはマズイ……!!」

 

……魔導人形レジンキッドは、

……………

……………………

……………………………………水に弱い……!!…………

 

◆◆◆◆

 

テトラ一味は断トツ最高戦力・レジンを失い、精霊契約を果たすことは出来なかった……

その後、テトラたちの行方を知る者は誰もいなかった……

 

GAME OVER…

 

← ……☉太陽の間へ

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♇プルートの間

扉を開けると、左右に真っ白い彫刻がズラリ。中央には妖しく光る黒い石碑……テトラはその石碑に吸い寄せられていく。

 

「待てテトラッ…」

 

何か感づいたヴェルディ少年がテトラの後を追う。

少年少女は石碑のもとに辿り着くとすぐに姿を消した。……落とし穴だ……!

 

◆◆

 

「ゥ……ッン~~…………」

 

……テトラが目を開けると、視界にはまずナイフを構えたヴェルディの後ろ姿。次に魔物(スケルトン、デッドウルフ)の群れが映る。その数は2ケタは優に越えている。テトラとヴェルディは魔物の群れのド真ん中にいるのだ。

そこは洞窟の様な暗く狭い空間で、光源は遥か上空に小さな格子窓みたいなのがヒトツ。先ほど通ってきたであろう「穴」もやっぱり遥か彼方だ。

 

「もしかして、これ……絶対絶命??」

 

「……さて、どうだろうな……」

 

足元には人骨がゴロゴロと転がっている……

ふいに群れの中の一匹がテトラを襲う!……テトラはなんとか回避したが、頬のかすり傷から鮮血が滲み出た……

 

「ッ……!! このままじゃ…………」

 

「この野郎、(テトラにキズを付けやがったな)……仕方ない…………イヌ一匹ホネ一本残らずブッ潰す。」

 

ヴェルディはナイフを地面に突き刺すと、彼が発しているとは思えないような……動物的な叫び声を上げた。すると一瞬で赤黒い毛が全身に燃え広がり、狼の姿を現した!!

 

……鏖殺撃…ジェラスドッグハウル!!!……

 

狼の爪は次々に犬型妖魔の肉を裂き、鋭いキバがガイコツ共を噛み砕く!! 魔物の血は花吹雪のように四散する……

すべてを微塵に散らし終えると、狼は美しい声を響かせて元の人型に戻った……

……起死回生の獣化技『フェンリィブラッド』……

 

「テトラには見られたくなかったんだが…………。」

 

「カッコイイ……カッコイイよヴェルディ!!」

 

◆◆◆◆◆

 

ニーキスの幻槍に助けられ(壁に刺しまくって足場代わり)二人は無事、薄暗闇から抜け出した。

石碑を調べると、塔攻略のキー『ムーンストーン』を発見!

……ムーンストーンを手に入れた……

← ☉太陽の間へ

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♂マルスの間

……から先は次回へつづく…………


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