イコセニ   作:中原 千

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お気に入り登録、評価付与、感想投稿、全てに感動し、嬉しくなり何かニヨニヨしてしまう今日この頃です。
皆様本当にありがとうございます。


第2話

小野寺さんを保健室に届けたら、養護教諭の先生にとても驚かれた。

僕はそんなに非力に見えるのだろうか。

非常に心外である。

心に傷を負った僕であるが、まだ僕には可愛い系の道が残されている。

小野寺さんが起きたら早急に感想を聞かねばなるまい。

その際に予想される心へのダメージは無視する。

聞くは一時の恥聞かぬは何とやらである。意味違う気がするけど。

 

ところで、養護教諭の先生は僕の胸元を見すぎではないだろうか。

異常はないかと確認したがYシャツのボタンを一つ外しているだけでいたって普通の装いである。

あれだろうか、ヤクザ者に対しては服装の取り締まりまで厳しいのだろうか。

おうおう先生まで色眼鏡で見やがって、こちとら好きでヤクザ者なんじゃねーやい(ヤサグレ)

 

しかも、何か先生震えだした。

今日は震える人の多い日である。

そんなに注意するのに勇気が要るならヤクザ者になんて関わらなきゃ良いのに難儀な人である。

このままでは(主に先生のメンタルが)ヤバそうなので何か言われる前に退散する。逃げるが勝ちである。

気配を殺して一瞬で退出する。

 

 

 

 

にしても、家の影響がこんなに急にあらわれるとは。

ヤクザ嘗めてたでござる。

集や宮本さんが今までのように変わらず接してくれることを祈るばかりである。

まあ、宮本さんがちっちゃい姿を一層小さくして震える姿を見てみたくもあるのだが。

さぞ可愛かろう。

 

そんなことを考えているとやっと教室前に着いた。

この学校はやけに廊下が長い一度建築家を問い詰めたくなるような良く分からんデザインだ。

 

 

扉を開けて目的の二人を見つけて話しかけようとすると案の定と言うべきか宮本さんも集もブルブルと震え出した。

ああ、二人までそうなのか。

と嘆いていたら、

 

 

「「己はなんていう格好をしているんだ!!!」」

 

 

と、良くわからないシンクロツッコミをされた。

なんでさ。

詳しく聞いて見るとどうにも要領を得ないが、どうやらボタンのことを言われているらしい。

 

それを言うならお前もだろと集を見るとなぜか今日はYシャツのボタンどころか学生服のホックまで留めたカッチリスタイルである。

正直意味が分からない。

いつの間に我が友人はキャラチェンジしたのだろうか。

カッチリキャラは疲れるだろうから僕はオススメしない。

そしてカッチリキャラなら何故髪色は金のままなんだ。

髪染めてんじゃねーよ。

 

 

なんて思いながら周りを見渡すと何故か他の男子もカッチリスタイルだ。

あと、何故か拝んでる女子がいる。

君は何がしたいんだ。

意味不明過ぎる。

今日は臨時の集会でもあっただろうかとカッチリスタイルについて思案するがどうも無かった気がする。

そして、まだ拝んでいる女子よ。君は本当に意味が分からない。

というか普通にスルーしたけど男子の数少なくない?

インフルでも流行ってんのか。

 

 

とぬか喜びしまい、過去の自分に戻るまいととある可能性を頭の外に必死に追い出そうとしている僕に告げられた決定的とも言える一言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前、男子なんだから気をつけろよな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これってもしかするともしかするんですか?

期待しちゃってもいいんですか?




遂に気付いてしまったオリ主、きっと録なことにならないでしょう。

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