見てくれると有難いです。てか嬉しいです(笑)
「はぁ、はぁ、__っ!」
息が切れる。まだ少しだけガタつく体にムチを打って走る。
さっき遠坂が俺を助けてくれたおかげで今の俺がいる。あそこでそのまま死んでしまってもしかたないだろう。と言うより死ぬのが普通のような状態であったのだ。ラッキーと言うかなんというか。まぁ優しくて良かった。遠坂は魔術師なのか?実力はよく分からないけど心は確実に甘かった。
まぁ過ぎたことは取り敢えず置いておいて。とにかく家の召喚陣の所へ向かわなければ、殺される。
自分が殺した相手が生きている、なんて知ったら殺しにくるだろう。それに俺はランサーの宝具を見てしまったから尚更。
もうすぐだ。遠坂と話しすぎた。
「おい坊主」
不意に後ろから話しかけられる。
ちっ、もうきずいたのか。やばい。もう1度なんかランサーの相手できないぞ!?
あと少しで召喚陣まで行けるのに!!
「うおぉぉぉぉぉぉお!!!」
「ちっ、逃がすかッ!」
走る。俺より早いランサーから走って逃げる。すぐに追いつかれるだろう。だけどこんな所で終わりたくない!終わらせたくない!
「おい!テメェ!どこ行きやがる!」
ランサーの声を無視して走る。
見えた!!もうすぐだ!!
「────がッ!」
「残念だったな、坊主。何をするか少し気になったがマスターから殺せと命じられるもんでな」
まだ、だ。もう少しなんだ!もう少しで!
「俺はこんな所で終わらない!!終われない!!だから答えてくれ!!おれのサーヴァント!!」
召喚陣が光る。
「な!お前が7人目のマスターだってのかよ!」
一瞬召喚陣の上に人影が見えたが、すぐにランサーに攻撃をしに行った。
そのサーヴァントは攻撃をしたあとこちらに目線を移し振り向いた。そのサーヴァントを見ると、その容姿は金髪の美しい少女だった。
「サーヴァントセイバー。召喚に応じ参上した」
「あ、あぁ」
「問おう」
それは魔法のような言葉。どこかで聞いた懐かしい言葉。
「貴方が私のマスターか。」
「────あぁ。俺がマスターだ。だからランサーを!」
「はい。了解しました。マスター」
俺のサーヴァントは多分、いや確実にアーサー王だろう。あの夢で見た、アーサー王伝説のアーサーだろう。
「けっ!ここで召喚する奴がいるかよ。おもしれぇ。やってやるよ
くそ、あんな召喚の仕方じゃ魔力があまり入ってない!ステータスが低いままだ!
そう言えばアレがあれば行けるんじゃないか?あの宝具をランサーにうたれるときついが、よし。
「───投影・開始」
「おい、小僧!またなんか作るのかよ!ちっ、タダでさえ見えない武器がめんどくさいってのに、よッ!」
「ランサー、喋る暇があるのか!」
今ならセイバーが相手してくれている。なら!
「はぁぁぁぁ!!────よし、おい!セイバー!これを!」
「なっ!?これは!どこで!」
「良いからこれを!」
そう言ってセイバーにアヴァロンを渡した。
ちかれた