もしも投影品がランクダウンしなかったら   作:プラチナ05

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どうもコメントがちょっと酷いけどもまぁ事実だしいっか、と割り切っている僕です。
今回も遅くなりましたね。すみません。また誤字脱字等あったら報告をお願いします。
あとTwitter始めました。

3/30 ルビが振れてなかったので直しました。


少女の救済

とにかく地下にいたままでは何も出来ない。

 

「は!」

無銘の剣の矢を創り、それを射て天井に穴を開ける。

見事にガラッと音を立てて瓦礫が崩れてきた。開いたようだ。

そこから上によじ登ってでた。出るとそこにはボロボロにされた教会があった。そのすぐ前に目を向けると、そこにはバーサーカーがいた。

 

投影・開始(トレース・オン)

 

次に創るは俺にとっての相棒のような白と黒の双剣。

気づかれないように音を殺して接近を試みる、が、あともう少しの所でこちらを向いた。

いや、今気づいても遅い!足首を斬ろうと前傾姿勢で、斬りかかる。

斬った。確かに斬った、はずだった。俺の手元からガキンッという音が鳴った。

何故?硬すぎないか?どんな防具?いや何も足首には纏ってない...宝具か。

夢では見たことのないサーヴァント。宝具もよく分からない。どうするか。

 

「どうしたのお兄ちゃん、そんな固まっちゃって。来ないなら、今度はこっちから行くわよ!バーサーカー!」

 

「◼◼◼◼◼◼◼!!」

 

バキッ!

バーサーカーの脚力に、地面が悲鳴をあげる。

やばい────!!

 

投影・開始(トレース・オン)ッッッ!!」

 

バーサーカーの斧を振り下ろされる直前に無銘の盾を投影、一撃を何とか防いでくれたが、その盾は役目を終えたかのごとくさらさらと消えていった。

 

「あがいても無駄よ。なんだってうちのバーサーカーはかの大英雄ヘラクレスなんだから!」

な!?なんでさ!?なんでバーサーカーにしちゃったんだ!?

まぁそんな話は置いといて、今は前の敵に集中だ。

そう考えていると言峰が地下から出てきた。ふぅー、落ち着け。取り敢えず周りを見渡して戦況を確認する。

セイバー達は一時休戦して地下室から出てきたようだ。さて、どうするか。

そう考えていた最中、言峰がバーサーカーの前に歩いてでた。

 

「何のようだ、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン?」

 

「見て分からないの?お兄ちゃんがいるから遊びに来たの」

 

俺の存在は知っていたのか。

 

〜~〜~〜〜〜

「士郎ー!私のバック知らない?!」

 

「はぁ!?何言ってんだよ!玄関において置いただろ!」

 

「あ!そうだった!ありがとー!って時間やばー!!いってきまーす!!」

 

「はぁ。全く」

「はは。朝から騒がしいね」

 

「あ、爺さん。おはよ」

 

「ああ、おはよ。士郎」

 

「朝ごはんは今からあっためるからちょっと待っててくれ」

 

「...ねぇ、士郎」

 

「なんだ?」

 

「...もう1人、家族がいたら、士郎にお姉さんがいたら、もっと楽しい生活になっていたのかな」

「...どういうことだよ」

 

「実はね。僕には娘がいたんだ」

 

「.....」

そのとき切嗣は静かに語り始めた。

 

「今どこにいるんだ」

 

「うーん、遠い遠い城の中、かな」

 

「城、にいるのか」

 

「うん。そこは誰も入れない」

 

「なんで城の中にいるんだ?」

 

「その子、イリヤはお姫様なんだよ」

 

「へー!お姫様の弟なんだ。おれ」

 

「まぁそういうことになるね」

 

「会いたい!会えないのか?」

 

「...さっきも言ったよね」

 

「遠いところにいるから会えない?」

 

「必ず僕が連れてくるから

 

 

 

...待っててくれないかい?」

今まで助けようとは何度も思った。何度も思ったんだ。けど切嗣のあの泣き顔が脳裏に浮かぶ。

 

イリヤ、今まで助けに行かなかったのは俺の覚悟が足りなかったせいだ。助けられたらいいな。

セイバーはランサーと戦闘最中のためできない。

ヘラクレスを倒してからの話だと思い、命を賭して戦うことを決意し、創る。

創るのはランサーと戦った時に使った選定の剣。

かのアーサー王、セイバーの折れて無くなってもう取り戻せない剣。

 

「はぁぁ!」

 

これで切りつければ予想ではダメージは入る。

が、

 

「◼◼◼◼◼◼!!!」

ガギンッ!と音を立て、俺とバーサーカーの持っている得物の間で火花が散る。この巨人はそう易々とダメージを入れさせてくれるようなやつではなかった。

 

 

うーん、あまり真名を使いたくないが、やむを得ない。あのヘラクレスは強い、それほどまでに。

それでも、勝てるかどうか。ダメージは通るだろうが、いや倒しきれる。

ただ、1つ問題を解決しないと先には進めない。

その問題は、どうイリヤを助けるか、だ。まずイリヤをあそこから退かさないといけない。

「イリヤ、聞くが、そこ(ヘラクレスの肩)から降りてくれないか?」

 

一応きいてみる。十中八九断るが、もしも頷いてくれたらラッキーだ。

 

「いやよ!降りるわけないじゃない!」

 

うん、まぁそうだよな。分かってた。

じゃあ仕方ない。

 

「ごめんなイリヤ」

「え?」

 

勝利すべき黄金の剣(カリバーン)

 

躊躇なく放つ。

 

「ッッ!?避けて!!バーサーカー!!!」

 

「■■■■■■!! ■■■■ ■■!!」

半ば叫ぶように命令を下すイリヤ。主の言葉に応えようとバーサーカーは体を動かし、避けようと試みる。

が、ノータイムで撃ったそれ(カリバーン)は肩にいるイリヤには当たらず、腹部へと直撃する。

ある程度威力は抑えて、範囲を狭めた。最悪イリヤに当たっても、生きていて救えればいいだろう。死んだら死んだ、だ。

イリヤは別に世界平和には必要ないからな。切嗣への恩を返すために救おうとしているだけなのだから。

「バーサーカー!!」

 

なんだ?もう倒せたのか?バーサーカーが膝をついてボロボロの姿でいる。正直呆気ないとしか言いようがない。

いやそんなはずはないだろう

 

「■■■■■■!!!!」

 

治ってる。いや直っている(・・・・)のか。

 

 

「え?1つストックなくなっちゃった...や、やっちゃえバーサーカー!」

 

「■■■■!!!」

 

雪の少女は戸惑いを隠せず、岩の巨人はただ、少女の命令通りに動いて敵を排除するのみ。ただ、もう勝利すべき黄金の剣(それ)は撃たせないと言わんばかりの走りだった。

もう撃てない。さぁここからどうするか。背中に冷や汗が流れる。大英雄相手にどこまで善戦出来るかどうか。

 

「■■■■■■!!!」

 

ボコォ、と地面がバーサーカーの脚力によって音を立てて凹む。

少し恐怖を覚えるがそんなのは関係ない。

目の前の敵をただ排除するのみ。

 

「おい、衛宮士郎」

 

「なんだよ!言峰!要件があるなら早く!」

 

「私も助太刀する、ということだ」

 

「助太刀!?」

「お前は遠距離の方が得意であろう?」

 

「じゃ、じゃあ任せた」

 

接近は言峰に任せて俺は教会の屋根の上に登り弓を投影した。

 

投影・開始(トレース・オン)




プラチナ05で調べればおそらく出てきます。
暇だったらぜひ調べてみてください。

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