もしも投影品がランクダウンしなかったら   作:プラチナ05

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やっとこさ投稿です。
忘れられてないといいなー。


改変少しだけしましました。


地下室にて

寝た後は何もなく、起きて教会に向かった。

そうして教会につく。セイバーも後ろに付いてきてくれている。

着いたのは良いんだけど....何故か嫌な予感がする。嫌な予感がする場所がある。ただ今回は登録だ。今度行けたら行こう。ああ今度だ。

「シロウ。どこに行くんですか?そっちは入口じゃありませんよ?」

 

「そうだよな。ごめんセイバー。教会の入口に行こう」

.....だから、今回は行かない。行かないから。.....そっちに行かないから。行かないでくれ。行ったらダメだ。ダメだって、俺。

俺の体はもう歩いて行ってる。真っ直ぐに。嫌な予感がする方へと、向いている。

「ごめんセイバー。こっちに行こう」

 

ああ。もう無理だ。嫌な予感がするというかもう、なんというかダメだ。ここまで来たら行こう。

 

「分かりました。貴方が言うなら」

 

階段を下る。心臓が壊れそうなくらい音を立てる。それこそ痛いくらいに。

地下室は暗く、苔が生えているような所だった。

 

 

地下室、何が───────。

 

 

 

「ッ!」

 

「これはッ!」

 

そこには人間の死体がいっぱいいた。いや、よく見るとまだ生きてる。...もうすぐ生を終えるだろうけど。

死体があるのはおかしい。それ以外にも何か?そうだ、何故か俺は、◾◾士 郎はこの人達に見覚えがある気がする。

俺はこの人たちをどこかで─────。

 

俺の頭の記憶がフラッシュバックする。

 

「助けてくれ!」

「この子だけでも!!お願いっ」

「あついよ、あついよお母さん」

「いたいたいたいいだぃぃぃぃ!!」

 

 

あ────。

 

いた。見つけた。

そうか、この人達はあの時の。

俺は、そう瞬時に理解する。

 

「今、楽にしてあげるからな」

 

「...シロウ」

ならば、この人達にを解放してあげないと。

 

「投影・開始」

一刺しで、殺す。痛みを感じないように。なるべく楽に殺す。思い残さないように殺さないと。

 

「おや、勝手に地下室に入ってくる輩は誰かと思えば子供じゃないか」

 

「おい言峰。このガキが例の奴だ」

 

「そうか」

 

「ランサーと隣にいるのは、誰だ?」

 

「私の名は言峰綺礼だ。そういう少年の名前は?」

 

「....衛宮士郎だ」

 

「衛宮、士郎。衛宮、か。衛宮切嗣を知っているか?」

 

「ああ。俺の親父だ」

 

「!衛宮切嗣は今はどうなったのだ?」

 

「死んだよ」

 

「....そうか。.....死んだか。.....クックックハッハッハ!!」

 

「シロウ!下がって!」

 

「セイバー!今の俺は令呪で弱体化してねぇからな。全力でいくぜ?」

 

「ああ。私はあなたを全力で打ち倒す」

 

「そうかい。じゃあ────いくぜ!!」

 

ランサーが走り出す。ここは狭いからあまり身動きは取りにくいだろう。けどここはセイバーを信じて、俺は───。

サクッという音が地下室に響き渡る。

 

死んだ。殺した。これで楽になれるといいな。

そうして他の人も殺した。

これで俺は殺人者だ。心が重い。

でもあの人達のためだと思うとが楽になれる気がする。

こんなことをする様な奴は───悪だ。

 

「そうかそうか!死んだか!そう言えば泥の呪いを受けていたな」

 

ブツブツ何を言ってる。だがそんなことはどうでもいい!

 

「言峰!!答えろ!!何故こんなことをした!!」

 

「ふむ。殺めてしまったのか。もう気づいているようだな。兄弟のような存在、絆の繋がったものだということを」

 

「うるさい!早く答えろ!!」

 

「それは、魔力を吸い出すのに利用価値があったから、としか言えんな」

 

「─────」

 

だからあんな酷いことになっていたのか。言峰。こいつはダメだ。人類にとって悪となすものだ。よって─────殺す。人類のためだ。それならいくらでも殺せる。正義の味方はそれぐらいじゃないと。

 

「言峰!!お前を殺す!!」

 

「ククッ。そうか。ではやってみるがいい!」

 

「くっ!!」

 

「セイバー!!」

 

「その剣も慣れちまえばどうってことないな」

 

ランサーはやはり強い。しかも前より強い。

 

「大丈夫、です。シロウ」

 

ランサーにやられた傷をセイバーはアヴァロンで癒す。よかった、前々から渡しておいて。

「はぁぁぁぁ!!」

 

「クハッ!いいねぇその強さ!滾るぜ!」

 

「くっ!やはり強いですねッ!」

 

「オラッ!まだまだァ!」

 

ランサーが高速で突きを繰り返し、それをセイバーは受け流す。

下手に手伝いに行っても足でまといになるだけだ。

なら俺はアイツを倒す。

「投影・開始」

 

赤原猟犬。これはアーチャーの記憶から見たもの。対象に食らいつき離さない。

 

「フッ!!」

 

矢は伸びる。言峰を喰らい尽くすために。届け!

言峰は避けた。ただ食らいついてくる。そうしてまた避ける。また避ける

 

「これは、破壊しなくてはいけないようだな、また面倒なものを、衛宮士郎」

 

そういい言峰は不思議な体制を取り、指と指の間から剣を出し、それで重ね合わせて止めた。

なんだ、あれ。まさかあれが止められるとは思わなかった。でも、それでも

 

 

言峰だけは、消す。人類のために。

 




という事で地下室でしたー。
いやーやっちゃった感ありますよ。もう。
誤字脱字、矛盾などございましたら速攻で修正しますんで。

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