忘れられてないといいなー。
改変少しだけしましました。
寝た後は何もなく、起きて教会に向かった。
そうして教会につく。セイバーも後ろに付いてきてくれている。
着いたのは良いんだけど....何故か嫌な予感がする。嫌な予感がする場所がある。ただ今回は登録だ。今度行けたら行こう。ああ今度だ。
「シロウ。どこに行くんですか?そっちは入口じゃありませんよ?」
「そうだよな。ごめんセイバー。教会の入口に行こう」
.....だから、今回は行かない。行かないから。.....そっちに行かないから。行かないでくれ。行ったらダメだ。ダメだって、俺。
俺の体はもう歩いて行ってる。真っ直ぐに。嫌な予感がする方へと、向いている。
「ごめんセイバー。こっちに行こう」
ああ。もう無理だ。嫌な予感がするというかもう、なんというかダメだ。ここまで来たら行こう。
「分かりました。貴方が言うなら」
階段を下る。心臓が壊れそうなくらい音を立てる。それこそ痛いくらいに。
地下室は暗く、苔が生えているような所だった。
地下室、何が───────。
「ッ!」
「これはッ!」
そこには人間の死体がいっぱいいた。いや、よく見るとまだ生きてる。...もうすぐ生を終えるだろうけど。
死体があるのはおかしい。それ以外にも何か?そうだ、何故か俺は、◾◾士 郎はこの人達に見覚えがある気がする。
俺はこの人たちをどこかで─────。
俺の頭の記憶がフラッシュバックする。
「助けてくれ!」
「この子だけでも!!お願いっ」
「あついよ、あついよお母さん」
「いたいたいたいいだぃぃぃぃ!!」
あ────。
いた。見つけた。
そうか、この人達はあの時の。
俺は、そう瞬時に理解する。
「今、楽にしてあげるからな」
「...シロウ」
ならば、この人達にを解放してあげないと。
「投影・開始」
一刺しで、殺す。痛みを感じないように。なるべく楽に殺す。思い残さないように殺さないと。
「おや、勝手に地下室に入ってくる輩は誰かと思えば子供じゃないか」
「おい言峰。このガキが例の奴だ」
「そうか」
「ランサーと隣にいるのは、誰だ?」
「私の名は言峰綺礼だ。そういう少年の名前は?」
「....衛宮士郎だ」
「衛宮、士郎。衛宮、か。衛宮切嗣を知っているか?」
「ああ。俺の親父だ」
「!衛宮切嗣は今はどうなったのだ?」
「死んだよ」
「....そうか。.....死んだか。.....クックックハッハッハ!!」
「シロウ!下がって!」
「セイバー!今の俺は令呪で弱体化してねぇからな。全力でいくぜ?」
「ああ。私はあなたを全力で打ち倒す」
「そうかい。じゃあ────いくぜ!!」
ランサーが走り出す。ここは狭いからあまり身動きは取りにくいだろう。けどここはセイバーを信じて、俺は───。
サクッという音が地下室に響き渡る。
死んだ。殺した。これで楽になれるといいな。
そうして他の人も殺した。
これで俺は殺人者だ。心が重い。
でもあの人達のためだと思うとが楽になれる気がする。
こんなことをする様な奴は───悪だ。
「そうかそうか!死んだか!そう言えば泥の呪いを受けていたな」
ブツブツ何を言ってる。だがそんなことはどうでもいい!
「言峰!!答えろ!!何故こんなことをした!!」
「ふむ。殺めてしまったのか。もう気づいているようだな。兄弟のような存在、絆の繋がったものだということを」
「うるさい!早く答えろ!!」
「それは、魔力を吸い出すのに利用価値があったから、としか言えんな」
「─────」
だからあんな酷いことになっていたのか。言峰。こいつはダメだ。人類にとって悪となすものだ。よって─────殺す。人類のためだ。それならいくらでも殺せる。正義の味方はそれぐらいじゃないと。
「言峰!!お前を殺す!!」
「ククッ。そうか。ではやってみるがいい!」
「くっ!!」
「セイバー!!」
「その剣も慣れちまえばどうってことないな」
ランサーはやはり強い。しかも前より強い。
「大丈夫、です。シロウ」
ランサーにやられた傷をセイバーはアヴァロンで癒す。よかった、前々から渡しておいて。
「はぁぁぁぁ!!」
「クハッ!いいねぇその強さ!滾るぜ!」
「くっ!やはり強いですねッ!」
「オラッ!まだまだァ!」
ランサーが高速で突きを繰り返し、それをセイバーは受け流す。
下手に手伝いに行っても足でまといになるだけだ。
なら俺はアイツを倒す。
「投影・開始」
赤原猟犬。これはアーチャーの記憶から見たもの。対象に食らいつき離さない。
「フッ!!」
矢は伸びる。言峰を喰らい尽くすために。届け!
言峰は避けた。ただ食らいついてくる。そうしてまた避ける。また避ける
「これは、破壊しなくてはいけないようだな、また面倒なものを、衛宮士郎」
そういい言峰は不思議な体制を取り、指と指の間から剣を出し、それで重ね合わせて止めた。
なんだ、あれ。まさかあれが止められるとは思わなかった。でも、それでも
言峰だけは、消す。人類のために。
という事で地下室でしたー。
いやーやっちゃった感ありますよ。もう。
誤字脱字、矛盾などございましたら速攻で修正しますんで。