今回短いです。
ドカーーーーーン!!!!!
と大きな音が館全体に鳴り響く。
いきなりの爆発音にベジータも美鈴も驚いた。
「一体なんだ?」
「この気は…妹様!」
美鈴はこの気の主の正体をよく知っていた。
「イモウトサマ?なんだそれは」
「この館の主のレミリア・スカーレット様の妹のフランドール・スカーレット様です!とりあえず説明は後にして行かないと!」
そうは言ってるものの美鈴は先ほどのベジータとの戦いですでにフラフラである。よろけた美鈴に仕方なさそうに手を貸したベジータが言った。
「そんな体で何を言っている。…オレが行く。そのイモウトサマってやつを止めればいいんだろう?」
なんてオレはツイているんだ、とベジータは思った。この幻想郷にきて次々と戦う口実が出てきていることに対してである。そしてその嬉しさからか、ベジータから不気味な笑みがこぼれていた。
「妹様はとても危険です!ベジータさんでも舐めてかかると本当に…」
「そんなことはどうでもいい。オレは行くぞ」
美鈴の話を聞こうともしないベジータ。
「ま、待ってください!私も行きます!戦えなくてもなにかお役に立てるかもしれませんし」
「戦えないやつが本当に役に立つと思っているのか?」
「……」
ベジータの正論に対して美鈴は黙り込んでしまった。
「…さっさとしろ」
「は、はい!」
そうしてベジータと美鈴は爆発音の元に向かった。
「あははははははははッ!!!」
ドカーーーーーン!!!
滅茶苦茶に暴れている。紅魔館の主、レミリア・スカーレットの妹のフランドール・スカーレットである。
「い、妹様ッ!落ち着いてください!」
「い、妹様〜〜〜!」
フランを必死に止めようとしてるのはメイド長の十六夜咲夜と、レミリアの友人であるパチュリー・ノーレッジに仕えている小悪魔である。
「 邪魔だよッ!」
「うっ…!」
「きゃあっ!?」
頑張って止めようとはしているもののフランの暴走は止まらないどころか激しくなってきている。このままでは紅魔館自体が吹き飛んでしまう。
「…そこまでよ、フラン」
「お、お嬢様…!」
このままではラチがあかないと思ったレミリアが直々に出てきた。
「あれぇ…?お姉様だぁ…どぉしたの?」
「どうしたはあなたの方よ。勝手に地下から出てきたと思ったらいきなり暴れ出して…なんのつもり?」
「何って…遊んでるだけだよ♪」
「…早く地下に戻りなさい」
レミリアの顔がどんどん本気になっていく。
「いいこと思いついたぁ…」
「何…?」
「今度はお姉様が地下に行ってよ…その方が楽しいかもよ…?」
「…お仕置きが必要のようね」
「じゃあ切り刻まれて血にまみれた方が地下ってことで…ゲームを始めましょうお姉様♪」
「誰がそんな馬鹿げ」
「《禁忌「フォーオブアカインド」》」
「!!」
「「「「いっくよー…お姉様、簡単に消えないでね?」」」」
「この先です!」
ベジータと美鈴は急ぎながら爆発音の元に向かっていた。
「チッ!気味の悪い館だぜ!幻想郷のやつらは趣味が悪い奴が多いみたいだな!」
そうして爆発音に元に着いた。
「「「「あれぇ?美鈴だぁ…」」」」
そこにはボロボロになっていたレミリアがいた。
「お、お嬢様!?」
「あいつがイモウトサマ…」
はい、第11話でした。
半分眠りながらかいていたのでおかしいところや誤字脱字があるかもしれません(いつも通り)
レミリアが一方的にやられてた理由は次の話で説明します。
ではこの辺で、お疲れ様でした。