ライバルを超えるために幻想入り   作:破壊王子

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この小説はドラゴンボールと東方projectの二次創作です。

ドラゴンボールの世界に美鈴が入ったらどのくらいまで強くなるのか気になりますね。


【第10話】門番の誇り

「いきますッ!」

 

まず攻撃を仕掛けてたのは美鈴だった。次々と連続で攻撃を仕掛けるがベジータには届かない。

 

「どうした?その程度か?」

 

涼しい顔でベジータは躱していく。

 

「まだですッ!《華符「芳華絢爛」》

 

全方向に弾幕が飛んできた。しかしベジータは1つ1つ丁寧に手で弾いていく。

 

「(隙…! ここだ!)」

 

美鈴がベジータの死角から蹴りをくりだす。しかし

 

「フンっ!」

 

「はぁぁぁ!」

 

「くっ!…」

 

ベジータは美鈴の足を掴み、壁に向かって放り投げた。

 

「狙いは良かった。だが肝心のスピードが足りなかったな。キサマの攻撃を簡単に躱す余裕すらあるぞ」

「流石ですね…(まともに戦っていたら勝ち目はない…どうすれば…)

 

美鈴が考えている中、今度はベジータから攻撃を仕掛けてきた。

 

「(パンチも!キックもッ! パワーとスピードが桁違いだ!まともに食らったらやられるッ!)」

 

「くっ…はぁぁぁぁぁ!」

 

「ほう?」

 

美鈴が気を解放した。ベジータの攻撃を避け、一旦距離をとった。

 

「はぁ…はぁ…」

 

美鈴はベジータからのダメージといつも以上の集中力を使っていたため、疲労していた。

 

「キサマ、気を使えるのか。ここのやつらは気を使い方を知ってるやつはいないと思っていたんだがな」

 

「私がたまたま気を使う能力だっただけです。…それにしても強いですねあなた。 戦闘センスも弾幕の威力も桁違いです」

 

「そうか。お前は期待はずれだがな。」

 

「……」

 

「怒ったか?」

 

「…いえ、事実ですので…それより次行きますよッ!」

 

「ああ、さっさとこい」

 

「《彩符「彩雨」》」

 

ベジータが全て躱す。

 

「ま、まだだ!《彩符「極彩颱風」》」

 

「はッ!」

 

ベジータの連続気弾とぶつかり合い、大爆発をおこす。土煙が舞う中、ベジータは違和感を覚えた。

 

「(気を感じない…)」

 

美鈴は気を消し、土煙の中ベジータに攻撃を仕掛けるつもりだろう。

 

「………そこだッ!」

気配を感じたベジータは蹴りをくりだす。その蹴りは美鈴の腹に直撃した。

 

「ッ!残像か!」

 

残像はベジータの蹴りをくらい消えていった。

 

「こっちですッ!はぁぁぁぁぁ!」

 

後ろから美鈴が現れ、渾身の蹴りがベジータの顔に直撃する。…ように見えた。

 

「なっ!… ガッ………!」

 

ベジータのパンチをくらい、美鈴は倒れた。

 

「な、なんで……?」

 

美鈴は訳がわからなかった。

 

「残像を使ってオレの蹴りを躱したのは見事だった。…だが、キサマも自分と同じ手でやられることになるとは思わなかっだろう?」

 

「ざ、残像…ですか…」

 

「期待はずれといったが、なかなか面白かった。お前はまだまだ伸びそうだ。修行を怠るなよ」

 

ベジータはそう言い残して紅魔館の門に手を掛けた。そして開けようとした瞬間…

 

「待てッッッ!!!!!」

 

「…ほう?まだ立つか」

 

「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

美鈴は満身創痍である。とてもまだ戦えるような状態ではない。

 

「まだ…終わっちゃ…いませんッ!」

 

「……」

 

ベジータはあの時の自分を思い出した。悟空のために魔人ブウ相手に時間稼ぎをしていた時のことを。

 

「はぁぁぁ!」

 

ベジータは気を解放した。

 

「…オレは死にかけのやつ相手に手加減できるほど器用じゃないぞ」

 

「はぁ…はぁ…私は…私は紅魔館の門番!紅 美鈴だ!ここでやめるくらいならッ…死んだほうがマシだ!」

 

「紅魔館のため…!お嬢様たちのため…!ここで負けるわけにはいかないッ!」

 

「そうか、じゃあ…いくぞッ!」

「やぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

己の全ての気を拳に込めて、ベジータに向かっていった。

 

「はぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

それに応えるようにベジータも強烈な一撃を放つ。

 

そして決着はついた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……んん…」

 

美鈴は目が覚めた。門のそばで横になっていた。

 

「目が覚めたか。」

 

「私が横になってるということは…私は負けたんですね…」

 

美鈴は潤んだ目でそう言った。

 

「だが最後の一撃は見事だった。 あのタイミングは紙一重だった」

 

「慰めはいいです…私の力が足りなかった。それが全てです…」

 

美鈴は拳を握りしめていた。

 

「お嬢様…申し訳ありません…」

 

「……」

 

「…いくのですか?」

 

「ああ、そのためにオレはここにきた。それに…見てみたいしな」

 

「…えっ?」

 

「キサマをそこまでさせた…この館の主とやらをな…」

 

「…お嬢様は強いですよ。私なんかよりさらに」

 

「…楽しみだ」

 

そう言ってまた門に手を掛けた瞬間…

 

 

 

ドカーーーーーーーン!!!!!

 

 

 

 

紅魔館で爆発が起きた。

 

「! 一体なんだ?」

 

いきなりの出来事にベジータは驚いた。

 

「この気は…妹様!?」




はい、第10話でした。

美鈴みたいなお姉ちゃんが欲しかったです。

今回はここで終わります。お疲れ様でした。

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