三好春信は『元』勇者である   作:mototwo

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このお話には原作アニメのネタバレ、原作そのままの台詞、おかしな改変が含まれます。



第17回 勇者部合宿!

「夏休みになりました」

「私達勇者部が人類の敵バーテックスを12体ぜ~んぶ倒したご褒美として」

「大赦はなんと合宿先を用意してくれたのです!やったぁ~!」

「そんなわけで私達は今、太陽がイッパイの海にいま~す!」

 

「ふふっ、友奈ちゃん誰に言ってるの?」

 

砂浜を水上用車椅子を押しながら話す友奈。

浮かれすぎて、まるでナレーションのように語っていた。

 

「そしてなんと!」

「今回は勇者部特別顧問として」

「春信くんも参加しているので~す!」

 

「。。。だから誰に説明してるんだ。それは?」

 

「まあまあ、いいじゃない、ただで合宿が出来るもんだから、友奈もはしゃいでんのよ。」

 

カキ氷片手に風も浮かれている。

 

「周りに聞こえるような声でバーテックスとか言ってるけど、いいのかな…」

 

心配顔のようだが、樹もすでにカキ氷を手にしている。

 

「もう戦いはないんだし、いいんじゃない?」

 

「食事も大赦が手配してくれるんだって~。」

「いいのかな?こんなに至れり尽くせりで。」

 

「病院で寝てた分くらいは遊んでもいいんじゃないかしら。」

 

「そうだよね!よぉ~し!進行方向に人影なし!スピード上げるよ~!」

 

「あはははははは」

 

「二人で飛び出しちまったよ。。。」

 

「はしゃぎおるわ、後輩共め。」

「ここで大将が落ち込んでいたら部員の指揮に関わるわ。」

 

カキ氷を食べながら樹の方を向く風。

 

「エンジョイしていかないとね。」

 

樹もカキ氷を頬張りながら答える。

 

「というか、普通に楽しんでるでしょ。」

 

「あや?バレた?」

 

「私も楽しい!」

 

「そっか!」

 

(犬吠埼姉妹も本気で楽しんでるようだし、大赦もたまには良い事するな。)

(もっとも、上層部か、愉快な応援隊か、どっちの提案かは知らないけど。)

 

「俺も海で泳ぐか。」

 

「ふふん、じゃあ競争ね。」

「瀬戸の人魚と云われた私が格の違いを見せて上げるわ。」

 

『サスガニナイトハ格ガ違ッタ』

 

「瀬戸の人魚。。。云われてるのか?」

 

「自称です…」

 

樹に問うと恥ずかしそうに答える。

 

「瀬戸の人魚か。。。」

「任侠と書いて、人魚と読むきん!」

 

「何よ、それ?」

 

「特に意味はない。気にするな。」

 

「アンタの精霊もそうだけど、アンタ自身も時々訳わかんないこと言うわよね…」

 

「格好いいからって真似すんなよ。」

 

髪をかき上げてポーズを取る春信。

 

「いやいや、普通に恥ずかしいから。」

 

「ならば、泳ぎで決着をつけるか!」

 

「何が”ならば”なのか分んないけど…いいわよ!」

「水泳は得意なのよ、幼稚園のとき、5年くらいやってたから!」

 

「5年。。。それはもう幼稚園じゃねぇな。。。」

 

『彼ノソノ瞬間ハモウ過ギ作ッテシマッタ』

 

「さくって…?って熱っ!」

 

パラソルの下から一緒に出ようとした樹が声を上げて波打ち際まで走る。

 

「う~ん、樹は家でも砂浜でも可愛いわねぇ~」

 

「そうだな、妹は可愛いもんだよな。」

 

一気に癒しムードで和む二人。

車椅子ごと駆け回っていた友奈と東郷が戻ってくる。

 

「あ!遂に風先輩と勝負するの?」

 

「得意分野じゃあないが、子供に負けるほど弱くないって事は見せとかないとな!」

 

「なに?得意分野じゃないとか、もう言い訳?」

 

「頑張って!二人とも!」

 

「「まっかせなさ~い!」」

 

その横で準備体操をしている樹に東郷が声をかける。

 

「樹ちゃん、泳げるんだっけ?」

 

「えへへ、ちょっとだけ…」

 

「優秀だね、勇者部の未来は安泰!」

 

「そ、そんな…」

 

照れてかぶりを振る樹。

風は胸元を隠してキョロキョロしている。

 

「。。。なにやってんだ?」

 

「あんまり女子力振りまきすぎると、ナンパとかされそうだから、注意しないと…」

 

「いや、ないから。」

 

「なくはないでしょ~。」

 

今度は胸を張ってポーズをとる。

 

『タマニ良クアルラシイゾ』

 

「そいつはロリコン事案だな。。。」

 

精霊に突っ込む春信を見て風の目がキラリと光る。

 

「隙ありぃっ!」

 

「げぇっ!?」

 

気付いた時には風は水際まで駆け出した後だった。

 

「待ぁてぇ~!」

 

「ほっほっほ~、捕まえてごら~ん!」

 

全力で泳ぎながら声を上げる二人。

 

「よぉ~し、こっちも行こう!」

「すいませ~ん!」

 

友奈が補助員に声をかけ、水上車椅子を押してもらう。

ゆっくりと東條を乗せた車椅子が波間に浮いていった。

砂浜に戻ると友奈と春信の勝負。

二人は真剣な面持ちで向き合っていた。

 

(ふふん、この子にはなんとなく負けっぱなしだからな、ここで借りを返す!)

 

そんな事を考えている春信の目の前で砂山からゴッソリと砂を取る友奈。

棒倒しである。

 

「な。。。そ、そんなに。。。!」

 

「ふっふっふっふ」

 

「友奈ちゃんの棒倒しは、子供達との砂遊びで鍛えられてるから。」

 

にこやかに説明する東郷の手では巨大な砂の高松城が作り上げられていた。

 

「そういうアンタは、どこでこのスキルを鍛えられたの…」

 

「すごすぎです…」

 

「まあ、いろいろと。」

 

呆れたように感心する犬吠埼姉妹に照れながら答えている。

攻めあぐねている春信を前に友奈は語りだす。

 

「砂がね…どれくらいまで取って大丈夫か、語りかけて来るんだよ…」

 

『モテル秘訣ハココニアルノカモ(謙虚)』

 

「う、うるせえ!こんなの。。。集中して少しだけ取れれば。。。」

 

慎重に手を伸ばした春信の指先が触れると同時に崩れる砂山と棒。

 

「ばっ、ばかなぁっ!」

 

「よっしゃ!」

 

「ふふっ、友奈、あんまり春信をいじめちゃ駄目よ。」

 

「自分は泳ぎで負けたクセに…」

 

「うおっ!」

 

妹に突っ込まれて焦る風。

 

「ご、ごほん、楽しみのあまり、睡眠不足でね…」

 

言い訳をする風を尻目に砂山を作る春信と友奈。

 

「もっかい!もっかいだ友奈!」

 

「かかってきんしゃい!」

 

砂山に棒が突き立てられる。

 

「三好さん、凄く楽しそう…」

 

「そうね、初めて出会ったときが懐かしいくらい。」

 

「第一印象、最悪だったもんね、東郷が怒るくらいに。」

 

「やめて下さい、風先輩…」

 

恥ずかしさに頬を染める東郷だった。

日が暮れ、旅館に戻る一同。

部屋に料理が運ばれる。

 

「すっごいご馳走!」

 

「舟盛り…」

 

「こんなに大きなカニが一匹ずつ…」

 

「しかもカニカマじゃないよ、本物だよ!」

「ご無沙汰してます、結城友奈です。」

 

カニのハサミと握手してはしゃぐ友奈。

風はさすがに間違いではないかと仲居さんに聞いている。

 

(やりすぎだろ、大赦。。。中学生の合宿だぞ。)

 

春信が呆れていると、既に友奈に席に着かせてもらった東郷も驚いたように話す。

 

「私達、高待遇みたい。」

 

「ま、まあここは大赦がらみの旅館だからな、お役目を果たしたご褒美って事だろ。。。」

 

「つまり食べちゃってもいいと?」

 

「そーゆーこと、万一間違ってたら俺が領収書切ってもらうさ。」

 

「さっすが大人!」

 

「ひゅーひゅー!」

 

「ぱちぱちぱち」

 

「お前ら。。。こういう時だけ持ち上げんなよ。」

 

『本能的ニ長寿タイプ』

 

「それじゃ!」

 

「「「「いただきま~す」」」」

 

「場所的に私がお母さんをするから、ご飯おかわりしたい人は言ってね。」

 

「お嬢ちゃんが母親か、厳しそうだな。」

 

「門限を破る子は柱にはりつけます。」

 

「うわ~ん、ママ怖~い。」

 

「気持ち悪いわね。」

 

「まさか…ホントに家ではママパパと?」

 

「んなわけないだろ、家では。。。」

「。。。?」

 

「どうしたの?」

 

「ん。。。あれ?ド忘れしちゃったかな?」

「もう何年も両親に会ってないから。」

 

笑いながら言う春信に突っ込む風。

 

「そんなんで忘れるとか、どんだけボケてんのよ、あんたはぁ。」

 

「もうワシもいい年じゃからのう。。。なあ、婆さんや。」

 

「えっ?あっ?そ、そうですねぇ、爺さんや。」

 

いきなり振られて驚きつつ、老婆の真似をする友奈。

 

「友奈ちゃんは旦那さんです、お婆さんじゃありません。」

 

「そんなの当たり前じゃ。。。って旦那ぁ?!」

 

「そうです、ちゃぁんとプロポーズもされたんですから。」

 

「「「ええぇっ!」」」

 

「おやおや、そうなのかい?」

 

驚く3人とまだ婆さんになりきってる友奈。

 

「覚えてるでしょ?友奈ちゃんに初めて牡丹餅を作ってあげたとき。」

「『一生私の為に作って』って。」

 

「「「?!」」」

 

恥ずかしそうに頬を押さえる東郷と更に驚く3人。

 

「あれ?そんな言い方だったっけ?」

「でもまあ、東郷さんなら絶対いいお嫁さんになるよね!」

 

能天気に話す友奈と頬を染める東郷。

 

(((ああ、この二人には大分、解釈の齟齬が生じてるな。)))

 

そう思いつつ、そっと見守る優しさが3人にはあった。

「あら?春信さん、おかわりは?」

 

「え。。。いや」

 

「駄目ですよ、男の子なんですからしっかり食べないと。」

 

「なぁに遠慮してんのよ!」

「居候だって遠慮するのは3杯目からよん。」

 

「お姉ちゃんはもうちょっと遠慮した方が…」

 

「全くだ、溢れる女子力とやらが腹に脂肪を抱えても知らんぞ。」

 

「遠慮するようじゃ、風先輩じゃないですから!」

 

「分かってくれるじゃない!」

「とはいえ、そろそろおかずも少なくなってきたわね…」

 

キョロキョロと部屋を見渡す風。

 

「はっ!」

「確かお供えものって、時間が経てば自分で食べてしまってもいいのよね…」

 

神棚の饅頭に手を伸ばそうとする風。

 

「わわっ!そうですけど、やめましょうよ~!」

 

「はははっ、冗談よ、冗談。」

 

「供え物か。。。」

 

「なぁに、アンタも饅頭欲しくなっちゃったの?」

 

「バカ言え、そんなのに手出すくらいならちゃんと飯食うわ。」

 

「…………」

 

「春信くん!」

 

「え?どうした?大きな声出して。」

 

「聞こえてなかったの?東郷さんが『じゃ、おかわりですね』って手を出してるのに。」

 

「あ?ああ~ほら、風!お前が騒ぐからお嬢ちゃんの声が聞こえなかっただろ!」

 

「何言ってんのよ、そんなに聞こえなくなるほどじゃなかったわよ。」

 

「言い訳すんな!じゃ、頼むわ、嬢ちゃん。」

 

「はい、どうぞ。」

 

カシャン

 

「あぁ~、何やってんのよ、お茶碗落としちゃって~」

 

「う。。。すまねぇ。」

 

「落ち込んでんじゃないわよ、さっきから何うろたえてんの?」

 

(左目と耳が。。。気を抜くとこんなに支障がでるとは)

 

「はっは~ん」

「さ・て・は」

 

風の言葉にドキリとする春信。

 

「あたし達の浴衣姿に見入っちゃってた~?ってた~?」

 

頭と腰に手をやり、(しな)を作る風。

 

「何言ってんだお前。。。」

 

「れ、冷静に突っ込まないでよ、こっちが恥ずかしいじゃない…」

 

「あいにく俺はロリコンじゃあ、ないんでな。」

 

「むっ」

「あ~そうだったわね、アンタは真性のシスコンだもんね!」

 

「か、夏凜ちゃんは関係ないだろ。。。」

 

「そこで顔赤くするなんて、本気じゃないのよ!」

 

「ば、バカ言え、夏凜ちゃんのは家族愛だよ、家族愛!」

「ま、まあ夏凜ちゃんほどの美少女はそうはいないからな」

「疑いたくなる気持ちもわかるが。」

 

「うわぁ、開き直ったよ、コイツ。きもちわり~」

 

「ふふん、女の嫉妬は見苦しいぜ。」

 

「今の話のどこに嫉妬要素があったのよ!」

 

「あっただろう、夏凜ちゃんの美しさに対しての嫉妬が。」

 

「は~、結局そこに行き着くのね。」

「アンタの妹愛にゃ負けるわ。」

 

「当然だ、俺ほど妹を愛する兄などいないからな!」

 

「やっぱシスコンじゃないの!」

 

「家族を愛する事の何がコンプレックスなのか、理解に苦しむな。」

 

「はいはい、もういいわよ。」

「樹、こっち来なさい。」

 

「何?お姉ちゃん。」

 

「あんたは兄という立場上、妹にはこ~んな事やこ~んな事できないでしょうからね~!」

 

樹の顔や胸に頬ずりする風。

 

「くっ、そんなハレンチな事っ!」

 

「はっは~ん!姉と妹ならこんなの、ただのお肌のふれあいよ!」

 

「くそっ、負ける要素なんて何も無い筈なのに、なんだっこの敗北感はっ!?」

 

床に手をついて悔しがる春信と高らかに勝ち誇る風。

巻き込まれた樹はアワアワしている。

 

「な…なんだろね、この状況。」

 

さしもの最強勇者、結城友奈も困惑して東郷に助けを求める。

 

「…」

 

「東郷さん?」

 

「え?あ…ごめんなさい、みんなおかしなテンションになってしまったね。」

 

「?…そうだね。」

「また何か考え事?」

 

「大した事じゃないから。」

 

「なになに?言ってよ。」

 

「さっき落としたご飯、誰が食べるのかな?って。」

 

「そ、それは…」

 

「もちろん、無駄に捨てるなんて意見は聞きませんよ。」

 

友奈の目には、にこやかに笑う東郷の後ろに黒いオーラが見えていた。

 

勇者部合宿の晩餐はまだ収まらない。

(海で遊んで)

(ご馳走食って)

(露天風呂入って)

(寝床でコイバナと怪談か。)

 

ふすま越しに聞こえる少女達の声に苦笑する春信。

 

(合宿ってなんだっけ?)

 

そう思いつつ、少女達が純粋に楽しんでいるのが嬉しかった。

 

(お目付け役の保護者代わりって言われて来たけど。。。)

(来てよかった。)

(彼女達の端末も大赦で引き上げたって聞くし。。。)

(あとは僕が裏方として戦い続ければ万々歳だ。)

 

彼女達には普通の生活が待ってる、その事が嬉しくてたまらない春信だった。

 




また、やっちまいました。
最初の書き出しからなんとなく予感はしてたんですが…
ほとんどTVアニメの7話そのままの台詞のオンパレード。
訴えられたら負けるな、こりゃ…

言い訳になりますが、こういう日常シーンだと
夏凜ちゃんと春信くんの対比みたいになりやすいので
勇者部のみんなはそのままの言動だけど相手が春信だと…
って妄想が膨らんじゃうんですよね。

あと、満開してるのが春信だけで、その事は勇者部の誰も知らない。
だから食事シーンの初めの友奈に気遣う皆と
逆に皆を気遣う友奈ってのもなくならざるをえない。

本編の大事なシーンが設定上カットせざるを得ないってのもなんだか…

あ、前回から後書きに入れてる番外編は
思い付いたけど本文に入れるほどじゃないなってネタです。
特に意味はありません。3は風の台詞聞いたらやりたくなっただけです。

<番外編2>
「そういえば、三好さんの精霊ってまだいるんですね。」

「うん?そうだけど?」

『光属性ノリアルモンク属性ダカラ』

「私達はお役目が終わったから、端末ごと精霊も回収されたんですよ。」

「ちゃんとお別れ、したかったなぁ…」

「なんで春信は端末持ったままなのよ?」

(う。。。そういえば戦いが終わったのに、精霊いるのって不自然だった。。。)
「な、なんでって。。。それは。。。」

「「「「それは?」」」」

「俺、大赦の正式な勇者だし!」
「有事の際に備えなきゃだし!」
「その為には端末持ち続けないと。。。」

じーっ

(う、疑いのまなざしを感じる。。。)
「ゆ、勇者辞めると無職のニートに戻っちゃうし。。。」

「「「「あぁ~、なるほど…」」」」

「なんでアッサリ納得してんだよ!」
「やめろよ!哀れみの目で見るなよ!」
「別にニートだった事だって恥ずかしくないよ!」
「いまちゃんと働いてんだから!」

「ちゃんと…」

「自称、勇者が…」

「仕事ですか…」

「か、かっこいいよね!」

「うわ~ん!もう来ねえよ~!」

砂浜を泣きながらダッシュする大の男の姿がそこにはあった。


<番外編3>
出立の朝

風「海が…騒がしいわね…」

東郷「でも少し…この海凪いでいます…」

樹「急ぎましょう…三好さん」
「どうやら海が街に良くないものを運んできちゃったみたいです…」

春信「急ごう…海が止む前に…」

友奈「待って!」

「「「「!?」」」」

友奈「やばいよ!そこのコンビニ、ポテト半額だって!行こーよ!ねぇ!」

スパーン!(春信がハリセンで友奈を叩く音)

友奈「なんで!?」

「…」

風が春信に問いかける

「ねえ…」

「なんだ?」

「コレ、何の意味があるの?わざわざカンペ渡してまでやらせて…」
「海が止むとか訳わかんないし…」

「相変わらず甘いな、風。。。」

「え…?」

「聞けば物事全てに答えや意味が返ってくると思ったら大間違いだぞ。。。」

「ほっほう…」
「で、実際のとこは?」

「昔見たアニメでやってたから再現したかっただけだ!」

ドガアッ!(風が春信を殴る音)

「なんで!?」

スタスタと車へ向かう風。

「さ、皆帰るわよ。文化祭の話とか考えないと。」

「春信さん、ピクピクしてないでさっさと運転してくださいね。」
(友奈にハリセンが飛んだので怒ってます。)

「でも楽しかったですねぇ。」
(今のやりとり以外は。)

「うん!最後の最後まで面白かったね!」

「「「え?」」」

(さすが結城友奈、やはり最強だった。。。ぜ)ガクッ

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