真・恋姫†無双 魏伝アフター   作:凍傷(ぜろくろ)

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29:蜀/強い自分であるために③

 …………。

 

「はっ……は、はっ……かはっ、~っ……はっ……」

「ふぅ、ふぅっ……ふぅう……!」

 

 俺の氣が底をついてから僅か五分ほど経った今。

 しかし動きっぱなしの五分というのは実に地獄めいたものであり、双方ともに体を庇いながらでは余計だ。

 俺と魏延さんはもはや立っているのがやっとの状態で、けれど自分からは絶対に倒れないという意地を見せ、睨み合っていた。

 

「貴様……っ……はぁっ……それだけ戦えて……なぜ戦では前線に出てこなかった……!」

「戦があった頃……は、はぁっ……てんで、弱かったから、だよ……!」

 

 呉や蜀でも説明したことをもう一度。

 鈴々から別の誰かに伝わるといったことが起こらなかったのか、それとも話されても興味がなかったのか。

 魏延さんは小さく舌打ちをすると、「そんな男に追い詰められているのかワタシは……!」とこぼした。

 追い詰めているだなんて、随分買ってくれているけど……生憎ともう右腕が持ち上がらない。

 じくんじくんと蝕むような痛みに支配されて、そもそも右半身が痺れてきている。向かってこられれば、トンと押されるだけで倒れるだろう。

 だというのに自分から“まいった”とは言いたくないんだから、随分頑固者になったものだ。

 

「───」

「………」

 

 睨み合う。

 魏延さんは余力を残しているだろうが、こっちはカラッポ。

 しかし散々と相手の力を利用した、カウンターめいた反撃ばかりをされたからだろう。

 俺のこの直立不動の体勢が、何かを狙っていると踏んでいるのか踏み込んでこない。

 ……普通に考えて真正面からぶつかって勝つのは無理だよ。

 攻撃が当たっても「効かんっ!」とか言って無理矢理突っ込んでくるし。

 木刀に氣も込められないから、折らないためにも極力避けるしかないし。

 避けることを状況に強要されながら、一定の法則でしか振られない攻撃に合わせて木刀を当てていったんだ。

 結構当たった。相当当たったはずなんだけど……当たり続けた彼女より、当てた自分の方が追い詰められているのはどうしてなんだろうなぁ……。

 

「………」

 

 辛さは顔には出さない。

 むしろ誘うような目つきで魏延さんを睨んで、構えたいけど動けないから直立不動。

 一方の魏延さんといえば、ふぅ……と小さく息を吐いてからギシリと金棒を持ち上げる。

 あわわ……ど、どうやらやる気らしい。さよなら青春、ありがとう絆。友情フォーエバー。

 それはそうか、相手だって負けを認めることを良しとしない猛者だ。

 一年かそこら鍛錬をした相手に負けるなんて、武人としての誇りが許さないと。

 気持ちはわかる……いや、わかるようになったんだけど……

 

(ふっ……く、ぐぅう……!!)

 

 持ち上がらない腕を無理矢理持ち上げる。

 痺れて動かないくせに、固定されたみたいに木刀を離さない右手から木刀を抜き取って。

 最後の瞬間まで諦めない。

 それは誇りのためじゃなく、自分がこれから歩く道を“簡単に諦めてしまうもの”にしないため。

 貫こうって思ったなら、最後まで貫かなきゃウソだから。

 

「魏延さん……行くよ?」

「攻撃を待つのはもうやめたのか?」

「待ちもいいけど、進まなきゃ届かないものだってあるだろうから」

「……そういう考えは嫌いではない。嫌いではないが……叩き潰させてもらう」

「じゃあこっちは、叩き潰した上で友達になってもらう」

「……は?」

 

 一瞬の間。

 ポカンと、何を言われたのかわからないでいる顔で俺を見た魏延さんへ、本当に最後。立っているための余力の全てを注ぎ込んで疾駆。

 すぐに魏延さんもキッと俺を睨み、振りかぶるが───

 

「くあっ!?」

 

 普通の動作で振りかぶるならいい。

 けど、咄嗟の動作っていうのは必要以上に負担をかける。

 それは先ほどから緑と青を混ぜた色に変色してきている彼女脇腹にも、当然の負担をかけた。

 時間にしてみれば僅かな硬直。

 1~3秒程度だろうが、それだけあれば届く距離に居たのなら……この木刀が彼女の喉元に届かないはずもない。

 

「………」

「………」

 

 今度こそ、彼女の喉に木刀を突き付け、寸止めの状態で停止。言い方だけなら格好いいが、そこまでが限界だったのだ。

 足はしっかりと地面に根を下ろしてしまって動かない。まるで大木になった気分だ。

 けれども相手の目を見つめたまま、突き出した左腕もそのままに、俺と魏延さんは睨み合っていた。

 そうした時間が長く続いたのちに、ようやく彼女の口が動いた。

 

「くっ……言い訳はしない。ワタシの負けだ」

 

 ……言ってくれた。

 それは俺にとっての救いの言葉で、もうどっちが負けてるんだよと自分が自分にツッコミたいくらいで。

 緊張が解けると同時に一気に噴き出た汗や安堵の息や疲労やら痛みやらで、本気で倒れそうになる。

 けれどその前に……遣り残したことがあるから、と動こうとして───限界が訪れました。

 

  ぼてっ。

 

「……へ?」

 

 何が起こったのかわからないってくらいの、なんとも間の抜けた声が耳に届く。

 届けられた本人の俺はといえば、受身も取れないまま背中からぶっ倒れていた。

 そんな状態で綺麗な青を見上げながら、さっさと薄れていく意識に対して……まあその、いつも無茶させてごめんなさいと素直に謝ったのだった。

 

……。

 

 目覚めてみれば自室の寝台。

 あれから思春に自室へと運んでもらったような記憶があるようなないような、薄暗い景色の中で目を覚ました俺は、それほどの時間を気絶していた事実に対し、「はぁあ~……」と溜め息を送った。

 ええと、今日は今日でいいんだよな? 一日中気絶していて、実は翌日の夜でしたってことはないよな?

 

「あ」

 

 時間、日付といえばと思い出し、傍らにあるバッグから携帯電話を取り出す。

 ……が、電源オフモードでずぅっと置いておいたのにも関わらず、さすがにバッテリー切れ。

 一応最新型、太陽電池型ではあるのだが、バッグに入れっぱなしでは停止もする。

 今度、人目が無いところで太陽にさらしておこうか。

 今までそうしなかったのは、見つかって破壊されたら困るからってことだったんだが……この世界の住人は、珍しいものにはとりあえず触れてみないと気が済まないからなぁ……。

 

「というか、見れたところで昨日はおろか一週間前の日付すら知らなかった」

 

 意味ないね、うん。

 

「ん、んー……」

 

 右腕を動かしてみる。

 少しぎこちないが、動くには動く。

 またポッキリいってたらどうしようと不安になっていたんだが、これなら安心だ。

 携帯電話を再びバッグに戻して、キシリと痛む体を庇いながら寝台から降りる。

 何をする気なのかといえば、あまり長引いてしまわないうちにやり残したことをする気なのだ。

 魏延さんの気が変わらないうちに、会ってきっちり話をしないと。

 だからと歩くんだが、どうにも寝汗がひどかったのか着替えていないからなのか、着衣がじっとりと汗にまみれていた。というか胴着のままだよ俺。

 これは……着替えなきゃマズイ。こんな汗まみれで会いに行ってみろ、叩き出されるだけじゃ済まないぞ。

 

「えと……こういう場合、制服のほうがいいよな」

 

 フランチェスカの制服をバッグから出す。

 胴着の上を脱いでいざ着替えを……と思ったんだが、困ったことに下着もひどい有様だ。

 あそこまで呼吸を乱したのも久しぶりだったんだ、これだけ汗が出るのも当然……なのかな?

 まあ気にしない気にしないと、バッグから代えのトランクスとシャツを取り出し、

 

(そういえば思春は……)

 

 部屋の中をぐるりと見渡し、きちんと居ないことを確認してから着替えを開始。

 剣道袴を脱ぎ、汗でびっしょりのトランクスを艶かしく(いや、冗談だぞ?)脱ぎ、タオルで軽く体を拭いた───

 

「おい貴様っ! いい加減に起きろ! いつまで眠りこけ───て゜っ……!?」

「マッ……!?」

 

 ───ところで、勢いよく部屋の扉を開け放って中へと入ってきた……魏延さんと再会を果たした。

 ちなみに俺……全裸。薄暗いとはいえ体を拭いていた俺を、その鋭い目が下から上へとじっくりと凝視していき、ある一点に辿り着いた時。

 

「うぅうわぁああああーっ!?」

「キャァアアアアーッ!?」

「うわっ、うわ、うわわわぁああーっ!!」

「キャーッ!? キャーッ!!」

「うわぁあわわわぁああーっ!!」

「キャァアーアアアアアアアッ!!」

 

 もうどっちが男でどっちが女だよってくらいにお互いが叫び合い、だっていうのに全然視線を外さず叫びまくる魏延さんを前に、俺もまた……女みたいな悲鳴で叫び続けたのだった。

 

……。

 

 騒ぎを聞きつけて人が来るのにそう時間はかからなかった。

 とはいえさすがに全裸のままではいられないので、足音にハッと正気に戻った俺は、慌ててトランクスやらシャツやら制服やらと格闘。

 なんとかみんなが辿り着くまでには着替えを終え、息を荒げていた。

 

「で……あの。なんで俺、正座を……」

 

 明りが点いた宛がわれた自室にて、正座をする俺と魏延さん。

 そんな俺達の前に立っているのが桃香と趙雲さん。それが現状である。

 

「いや、なんとなくだが。朱里や雛里に訊くところによるとほれ、北郷殿は呉の連中にもよく正座をさせられていたと」

「好きでしてたんじゃないんだけどっ!?」

「びっくりしたよ~、お兄さんを呼びにいった焔耶ちゃんが急に叫んだり叫ばれたりで。慌てて来てみれば、焔耶ちゃんもお兄さんも顔真っ赤っかで……」

「はっはっは、あの生娘のような悲鳴は心地のよいものだった」

 

 暢気に笑わんでください趙雲さん。って、あれ? 話、逸らした?

 ええと……まあいいや、正座が嫌ってわけじゃあ───うん、ないから……ね?

 

「あの。食事に呼びに来てくれたのは嬉しいけどさ。なんでまた魏延さんが?」

「……? だってほら。お兄さん、焔耶ちゃんと友達になるんでしょ? それならもっともっと仲良くならないと」

 

 貴女の差し金ですか、桃香さん。

 お陰でひどい目に遭ったよ。

 そりゃあ元々そうするつもりで……友達になってくださいって言うつもりでさっさと着替えて、魏延さんの気が変わらないうちに手を伸ばすつもりだったんだけど……

 

「それで焔耶ちゃん。結果的にそのー……お兄さんのこと、のっ、ののの覗くことになっちゃったわけだけど、どうかな」

「う、ぐ…………。き、ききき貴様があんな時に着替えなどするからっ!」

「ええっ!? 俺の所為なの!?」

「これこれ焔耶、そうではないだろう。北郷殿の時も、お主とそう変わらぬ状況だったと桃香さまは言いたいのだ。中で誰が何をやっているのかなど、開けてみるまでは解わからん。まして、“のっく”さえせずに北郷殿の部屋の扉を開け放ったお主では、もはや何を言っても言い訳にもならんだろう」

 

 ……というか、どうしてここに駆けつけてきたのが桃香と趙雲さんだったのか。

 俺はまずそこが気になっているのですが?

 ……あ、なんか黙っていろって趙雲さんに目で語られた。

 それはこの部屋に思春が居ないことも関係しているのだろうか。

 

「立場は違えど、魏からの客人の裸を覗いたのは事実。というか北郷殿、なにも全裸でいることもなかっただろうに」

「………」

 

 黙っていろって目で語ったあとにそれを言いますか?

 

「そうだ貴様が悪い! ワワワタシはっ……!」

「焔耶ちゃん? お兄さんは、ちゃんと私に謝ってくれた上に、華雄さんとも戦ったよ?」

「うむ。ここで認めないのは、散々と罵倒したお主としては格好がつかんと思うのだが?」

「うぐっ……し、しかし桃香さまっ……!」

「焔耶ちゃん、ちゃんと相手を見て? 今重要なのは私とのお話じゃなくて、お兄さんとのお話だよ?」

「相手を……」

 

 チラリと、隣に座っている魏延さんが俺を見る。

 俺はといえば、なんだかこう……親に叱られている友達の傍に居る時のような心境であり、実際近いものもあるんだろうが……なんだろう、うん。ちょっと居心地が悪いかもしれない。

 ほら、あるだろ? たとえば学校で、たとえば家で。

 出来の悪い子と出来の良い子を比べられるようなあの感覚。

 自分は自分の能力を誇ることはしたくないのに、周りが勝手に仲がいいその人と自分を比べたりして、関係が気まずくなる瞬間というか……。

 あ、あの、魏延さんのことそんなに責めないで……? あんな場面で気絶した俺が悪いんだから……と言いたいところだけど、言ったら言ったでややこしくなることを、今までの人生経験が教えてくれた。

 

「ぎ……魏延さん?」

 

 加えて言うなら、そんなややこしさからはきっと逃げられないことも、僕は学んでいたんだと思う。

 桃香に言われたからか、真正直に俺のことを見つめる魏延さん。

 そんな彼女に対しての俺の反応なんて、戸惑い以外に存在しない。

 

「相手を見る……か。おい貴様」

「は、はい?」

 

 見るというより睨んでる彼女に、正座しながら引け腰になるという器用な真似をしつつ、続きを促す言を放つ。

 

「たしかに桃香様の言う通りだ。貴様という存在をよく知りもせず、見ることもせず、一方的に自分の意見ばかりを押し付けるのは褒められたものじゃない。だから……桃香さまの命令だ。ワタシは貴様という人間を知ることにする」

「エ?」

 

 知る、って……俺を? 魏延さんが?

 エ、エ~ト……ナナナンデショウカネ……!!

 既に思春が俺の傍に居る中で、魏延さんまでもが俺を見ていることになると、それはとても背筋が凍って胃がキリキリと痛みそうな……!

 もしこれで魏延さんまで俺と一緒に魏に来る、なんていう事態が……本当に、本当の本当に偶然起こり得たとしたら、俺もう溜め息吐くたびに一緒に吐血出来そうだ。

 だって、魏には桂花が居るし。

 

「ただしあまりにワタシの予想通りで下衆ならば、もはや容赦はしない。誰がなんと言おうとワタシは貴様という存在を認めない」

「………」

 

 深呼吸。

 そうだ、落ち着け。

 なにもそう難しく考える必要はない。

 自分を知ろうとしてくれている人を警戒する必要が何処にあるんだ。

 

「……ん、わかった。じゃあ俺も、魏延さんのことを知っていく。お互いが知ろうとすれば、きっと見える部分も広がるよ」

「へぇっ!? い、いやっ……貴様は知らなくていいっ! ワタシだけが知ればいいことだっ!」

「えぇっ!? いやそれはよくないっ! 俺だけが知られるなんて公平じゃないじゃないか!」

「そんなものは知らん! 大体貴様、なんの権限があってワタシを知ろうなどとほざいて───」

「えへへー、私が許すよー?」

「桃香さま!?」

 

 あっさり許可という名の権限が下された途端、魏延さんは本気で“がーん”って擬音が似合うような顔を見せた。

 それを見た趙雲さんが、顔を逸らしながらふるふると震えている。……ああ、あれ笑ってる。絶対笑ってるよ。

 

「ほらほら、二人とも手を繋いで? これからお友達になるんだから、ひどいこととか言っちゃだめだよ?」

「桃香さまっ! ワタシはこいつを知ると言っただけであって、友になるなど一言もっ……! お、おいっ! 貴様もなにか言えっ!」

「な、なにか? えーと……友達になってください」

「わかった。───って違うだろぉっ!!」

「うんっ、じゃあ焔耶ちゃんも頷いてくれたし、これでお兄さんも私も焔耶ちゃんも友達だねっ♪」

「と、桃香さまの……友達……───い、いえ! ワタシは桃香さまの臣下で在りたいのであって!」

 

 数瞬行動を停止させる魏延さんだったが、すぐに慌てた様子でお友達宣言を否定。

 すると桃香の顔が寂しげに陰りを見せる。

 

「焔耶ちゃんは……あくまで臣下のつもりで、私とは友達になりたくないの……?」

「えぇっ!? い、いえいえいえいえっそんなつもりはっ……! しかしワタシは桃香さまのっ……桃香さまの下に居ることにヨロコビ……もといっ、甲斐を見いだしているわけでっ……!」

「……ぶふっ! ぶっ……くふふふふはははは……っ……!!」

「………」

 

 いろいろと修羅場のようにも見えてきた掛け合いのさなか、俺は笑いをこらえようと必死な趙雲さんを傍観していた。

 ここまで笑っているところを見ると、なにか桃香に入れ知恵でもしたんだろうかと思えてくるわけで。

 結局その話は魏延さんが折れる明朝まで続いた。

 目をこすりながらも友達になれたことを喜ぶ桃香と、戸惑いのままがっくりと項垂(うなだ)れる魏延さん。そして、一人だけさっさと人の寝台で寝ている趙雲さん。

 なんだかんだで“仲間”から“友達”になってくれたことが嬉しいらしく、喜びを表現する桃香が……うん、可愛かった。

 可愛かったんだけど、万歳をした拍子にバランスを崩し、ぽてりと寝台に倒れたら……起き上がらなくなってた。

 いい加減疲労もピークだったに違いない。

 

「魏延さん」

「うくっ……か、勘違いするなよ。これは桃香さまの命令だから頷いただけであって、本来貴様なぞ……!」

「や、そうじゃなくて。俺のことなんてこの際後回しだってどうだっていいからさ。桃香のマッサージ、してあげて」

「なっ……───……言われるまでもないっ!」

 

 乱暴に言い捨てて、正座を解いて立ち上がる。

 だがいい加減痺れも最高潮だったんだろう。完全に麻痺していたであろう足は思うようには動かず、あっさりバランスを崩して倒れた魏延さんは───倒れざまに俺の顔面へと鋭いエルボーをキメてきた。

 それがいいところにキマったものだから、蓄積された眠気も相まって、俺は夢の国へと旅立った。旅立つ前に、大慌てで謝りまくる魏延さんの声が耳に届いて、痛く歯あったものの安心は出来た。

 最後に……なにか温かいことを言われた気がしたんだけど、鮮明には記憶できないままに、やっぱり気絶した。

 ……いい加減普通に寝る日々が続いて欲しいって思っても、いいよな……?


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