もしアイドル達にオリ兄弟がいたら?   作:雨乃谷 飴人

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まさかの連投です。
ライブが近いせいか筆が乗りました。変わらずの駄文ではありますが。
では、どうぞ。


幽霊が見える子に兄がいたら?

「はぁ……はぁ……はぁ!」ザッザッザ

 

やばい

 

「っく……はぁ!」

 

やばいやばい

 

「あの木の影なら……」

 

ここなら大丈夫。後ろを見てはないから来てるかわからんが全力だった。大丈夫、振り切ってるはず……

 

「なんで、俺がこんな目に……」

 

少し山奥に遊びに来たのに、こんなことになるなんて

 

「やっぱあの噂は……」

 

何でもこの山奥では出る、らしい。

見つかったら最後、訳が分からないまま死ぬらしい。

 

ガサッ

 

「!?き、来たのか!?」

 

まさか後ろにいるとかじゃ……

 

「い、ないか、良かった」

 

気のせい……

そうだよな、いるわけがないんだよ幽霊なんて。

 

 

ミツケタァ……

 

 

「はっ!?」バッ

 

いない……やっぱ気のせいか

少し疲れた体制を戻し……

 

 

 

イッショニイコォ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああああああああああああああ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ小梅?」

 

「?、なぁに?」

 

「お兄ちゃん怖いのダメなんだけど」

 

「知ってるよ……?」

 

「じゃあなんでこんなん見せるの!?小梅膝の上から動かないし!僕の腕ホールドしてるし!!」

 

「だ、だって逃げるでしょ……?」

 

「そりゃね!!」

 

「だぁめ♪」

 

「むりぃ!あ、あ、く、首がぁ!!!血がぁ!」

 

「お兄ちゃん、かわいい♪」

 

こ、ここ、こんにちは。

白坂翼起です……。今僕は愛する妹にホラー映画を見せられています……。怖いのダメなのに。

昔からそうです。妹とはどうやら幽霊が見えるとかなんとかでホラーが大好きなんです。いや、そこも可愛いですけどね?

僕がホラー苦手なのは小梅が要因です。ただそれを小梅喜んでいて、何でもかわいい僕の姿が見れるからいいとの事。

いや、勘弁して。

 

「う、ううぅぅぅぅ……」

 

「大丈夫……?」

 

「む〜り〜」

 

「なんだかののちゃんみたい……」

 

相変わらず膝の上にいる小梅はなんだか機嫌がいい。

 

「……うん。可愛いね……。」

 

今誰と喋った?

 

「もしかしているの?”あの子”」

 

「うん。一緒見てたよ」

 

「あ、そう……」

 

”あの子”とは小梅が昔から言う子のことで、何でもいつもそばにいて見守ってくれているとか。

流石に慣れたよ。昔からいすぎてもう怖くない。

……と、いうか

 

「あの〜小梅さん?」

 

「なぁに?」

 

「映画も終わったことですし、そろそろ膝上から降りていただけませんか?」

 

「……わたしと、くっつくのは……いや?」

 

「嫌じゃございませーん!!むしろよろこんで!」

 

「ふふっ……よか、った。」

 

断れるわけなーい!!

 

「しかし、小梅は他にしたいことないのか?」

 

「……ん」

 

お、考えてる?

基本的に小梅が休みの時はこうして僕と映画を見るか、見ないにしても家でなにかしてるイメージだからねえ。

 

「わ、わたしは……。」

 

「うん」

 

「お兄ちゃん、と、一緒なら、なんでもいいんだよ……?」

 

「がっ!?」

 

か、かわいい……あ、鼻血が(心の)。

 

「お兄ちゃん、は、わたしとはいや?」

 

「嫌じゃございませーん!!もー!ずっといっしょにいますよぉ!」

 

「えへへ……」

 

んもー!!かわいいなーこの子は!!

 

「うん、お兄ちゃん、は、優しいよ」

 

「……」

 

あ、”あの子”と話してるのね。突然虚空を見て話すからびっくりする。

 

「え……?そ、それは、ダメだよ……」

 

「……?」

 

え、何が?なんて言ってるんだ?

 

「ダメ、だって、幽霊にしちゃ、めっ……」

 

「……」

 

誰を?話の流れ的に僕?僕なの?

幽霊にするって、どうやって?

 

「あ、あの、小梅さん?」

 

「大、丈夫……お兄ちゃんは、わたしが守るよ……」

 

「あ、はい」

 

やっぱ”あの子”も怖い。

 

「こ、小梅、そろそろお昼にしようか!」

 

「うん……そうだね」

 

さ、さあ!お昼作らないと!

 

「何食べたい?」

 

「お兄ちゃん、が、作ったものなら何でも美味しい…よ」

 

嬉しいこと言ってくれるなぁ!

そう言われたからには腕によりをかけて作るぞ!

と、言うわけで、今日はこの辺で!またね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おわり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お兄ちゃんがエプロンを付けて台所へ向かいました。

……うん♪お兄ちゃんはなんでも似合うね……。

 

「……?どうしたの?」

 

”あの子”が何か言ってるみたい

 

「……うん、冗談なのはわかってるから……」

 

さっきの幽霊の事だね……

 

「心配、しないで……」

 

優しい子だよね……

 

「あ、でも……」

 

これだけはお願いしないと、ね……。

 

 

 

「わたしが、そばに入れない時は……お兄ちゃんのこと……お願いね?」

 

 

 

なんだか嬉しそう……。

 

 

 

「二人きりが嬉しいの……?顔、赤いよ……?」

 

 

 

 

かわいい……

 

 

 

「小梅ー!皿用意してー!」

 

お兄ちゃんが呼んでる。

 

「さ、行こっか……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おわり?




ありがとうございます。
もしかしたらまたかけるかも知れません。
こういう時に書かないとまた書かなくなりますしね。
では、また。

Twitterはじめました→@Hameln_rain

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