もしアイドル達にオリ兄弟がいたら?   作:雨乃谷 飴人

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こんにちは。雨乃谷です。
総選挙、終わりましたね。皆さんは誰に投票しましたか?
最後に少しお知らせがあります。
ではどうぞ。


存在証明する子に兄がいたら?

自分は何故この世界に存在しているのか?そんなことを考えたことはあるだろうか。俺はある。思い出すのもつらいが本気で考え、世界のあらゆるものに対して疑問だき、それを言葉にしてきた。自分の存在はこの世界とって意味はあるのか、どんな意味を持って生まれてきたのかなど……。痛かった。ただ、ただ痛かった。

……?結論だって?それは後で語ろう。結局何が言いたいかと言うと……。

 

「ふっ……。雨は好きになれないね。あらゆるものを洗い流してくれるが、その先に見えるものは自分とって必ずしもいいものとは限らないから……。」

 

「ずぶ濡れで何言ってるんだ。」

 

……。妹に伝染っちゃった(´>∀<`)ゝ

予想はしてた。家庭で歳の近い兄があんなこと言い続けていればそれが伝染してしまうことくらいは分かってたんだ。

だからって……。

 

「ただいま兄さん。やはりボクは君の元へと無意識のうちに、足を運んでいたらしい。これが性ってものなのかもしれないね。」

 

「プロダクションから徒歩8分だからな。家に帰るより近い。」

 

「それもまた君の元へやってくる理由の…へくちっ!」

 

「あーあー、ちょっと待ってろ。タオルもってくるから。」

 

「……ありがとう。」

 

今はタオルが最優先だな……。

タオルと後着替えも……。

 

「いつもすまないね。」

 

「それは別に構わないけど、傘はどうした?予報では100パーだぞ?」

 

「この世界に絶対はあるのか、それを試したかったのさ。」

 

「……最初からうちに来るつもりだったな?」

 

「結果といてそうなっただけさ。あくまでボクは僅かな可能性を見出したく……へくちっ!」

 

「まあ、いいや。シャワー浴びてこい。」

 

「では失礼して……覗かないでくれよ?」

 

「はっ!5年早いわ。」

 

「やはり年上好きか……。」

 

バタン。

 

「やはり?俺言ったことあったっけ?」

 

それはさておき、ココアでも作っておくかー。あいつ苦いの飲めないし。コーヒーがいいとか言う割にはいつも顔しかめてるからなー。

 

「あっ」

 

やべ、着替え出したはいいけど渡してなかった。

……仕方ない。

 

「おーい、着替え渡すの……」

 

「えっ」

 

「あっ」

 

あらー……。どうしよう。

 

「あ……え……」

 

みるみる顔が赤く染まって、いやピンクか。エクステと同じ色だ。どうやら服を脱ぐのに苦戦していたらしい。現在飛鳥は半裸だ。下はショーツのみ。……赤か。しかもワインレッドとか言うやつ。……最近の中学生は進んでんなー。

 

「ほい、着替え」

 

スルーしよう。

 

「あ、ありがとう……?」

 

「早く入れよー」

 

「あ、うん……。」

 

よし、自然に……。

 

「待て。」

 

ダメらしい。

 

「ん?」

 

「ん?じゃない。何か言うことあるだろう。」

 

「いや?」

 

「殴る。」

 

「あ〜……胸、成長しないな。」

 

ガスッ!

 

「いだ!蹴りじゃん! 」

 

「うっさい!違うだろ!」

 

「……ワインレッド。セクシーですね。」

 

「え?あ、そう?そっか……。」

 

あ、え?正解なの?

 

「そっかそっか兄さんはこれがいいのか……。」

 

「それじゃ。」

 

バタン。

 

「ふぅー…。」

 

『覚悟しろ』

 

ドア越しにドスの効いた声が……。

ですよね〜。

 

数分後!!

 

「すみませんでした。」

 

「許す。が、体制はそのままだ。」

 

「はい。」

 

絞られました。ええ、それはもうこってりと。

 

「ココアとって」

 

「はい。」

 

「ん」

 

めっちゃフーフーしとる……。え?俺?今ソファーに座らされて後ろから抱きしめてるよ。そうしないと母さんに報告するって。報告はやばい。母さんはやばい。

 

「時に兄さん。」

 

「んー?」

 

「年上好きの?」

 

「oh......。」

 

口調が戻ってますよ飛鳥さん。いやそれよりなぜバレてる?

 

「まあ……。うん。」

 

「年下は?」

 

「年下?まあ、好きだけど。」

 

なんの質問?

 

「何歳下まで?」

 

「え?んー俺が18だからまあ4つくらい?」

 

「髪は長い?短い?」

 

「まあ、短いほうかな。」

 

「それはエクステとか込み?」

 

「いや、エクステはオシャレだし構わないさ。」

 

「えへ」

 

「なんの質問なのこれ?」

 

「兄さんは知らなくていいのさ。この世界には知らないことの方が多いだろう?」

 

あ、口調戻った。

 

「まあ、いいけどさ。」

 

「そ、いいのさ。ところで。」

 

「ん?」

 

「ボクは左手が冷えた。」

 

「ココアあるじゃん。」

 

「ボクはカップは右手派なんだ。左手は使わない。おかげで冷たくなってしまった。」

 

うわーチラチラ俺の左手見てくるー……。

 

「ハイハイ。」ギュッ

 

「ん♡……これでは兄さんの右手だけ役割がない。不公平だね。しかし困った。ボクは両手が塞がっている。今空いているのは頭くらいか。」

 

「いや、俺もカップ……。」

 

「あ、た、ま!くらいか!」

 

……。

 

「わかったよ。」ナデリ

 

「んふ〜♡」

 

なんだかなぁ、一応この子は普段はクールでどちらかと言えばかっこいい子なんだけどねえ。

 

「ん〜……」( *´ -`))´ω`)スリスリ

 

猫みてぇ。

 

結局、なんの話題だったか忘れてしまったよ。まあ、今回は飛鳥の可愛さに免じてくれ。じゃっ。

 

2時間半この体制でした。

 

終わり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分は何故この世界に存在しているのか?そんなことを考えたことはあるかい?ボクはある。

そして、その答えも持っている。とはいえ、ある人の受けおりだけどね。……知りたいかい?構わないよ、好奇心は時に人を成長させるからね。

こうさ。

 

〈そんなのは知らない。ただ、少なくとも(ボク)は世界のために存在しているんじゃない。大切な人のためさ。自分がいなくなった時に悲しんでくれる人、(ボク)を愛してくる人のために存在しているのさ。だから、現状は母さん、父さん、そして……〉

 

 

 

 

 

 

君のために生きるのさ。

 

 

 

終わり?

 

 




ありがとうございます。
飛鳥くん、かわいいよね……。
Twitter開設いたしました。関連する情報はこちらからしたいと思います。
@Hameln_rain

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