もしアイドル達にオリ兄弟がいたら?   作:雨乃谷 飴人

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お久しぶりです。雨乃谷です。
限定飛鳥君欲しかった。
今回はキャラ崩壊、もしくはキャラ改変の可能性があります。それでもいいという方はどうぞよろしくお願いします。
では、どうぞ。


きのこのアイドルに兄がいたら?

皆さんこんにちは!ご機嫌いかがですか?僕はとても元気です!

何でそんなにテンションが高いのかって?聴きたいですか?聴きたいですよね!

それはもちろん、妹に会えるからですよ!妹がアイドルにスカウトされてから早二ヶ月……ようやくこのときがきました!

なんたって妹は寮生活。まだまだ家で家族に囲まれて過ごすような年齢だというのに、寮で生活しているんです。あの子はただでさえ人付き合いが苦手なのに、とても心配です。

と、思っていたんですが電話やメールで状況を聴くと、気の合う友人も出来たとか。確か幽霊と話せる子、とか言ってましたね。その子とはどうやら波長があったらしく、仲良くやれているそうです。それに、大好きなキノコを育てられて暮らしはとても充実しているようです。

そして今日は妹とお出かけの日。家にいるときは他愛のないおしゃべりをしながら妹と過ごしていましたが、今日はなんと!あの妹から外で遊ぼうというお誘いがあったのです!

今はその待ち合わせ場所に向かっているんですが……

 

「いない……。」

 

いないのです!あの子は時間にルーズではないで、待ち合わせ時間の前にはいるはずですが……。

 

「っ!!まさか誘拐!?」

 

ど、どうしましょう!一大事です!!!

 

「フヒ……に、にいさん……。」

 

あ、あ、どうしたら……!!!ま、まず警察に!

 

「あ、あれ……?聞こえてないのか……?」

 

あ、いや、まずは両親に!

 

「あの……。」

 

いや、まだその周辺にいるかもしれない!!探さなくては!!

 

「に、にいさんに無視されるようになった……?こ、これからわたしは誰を心の支えに生きていけば……。」

 

クッソ!もっと早く来ていれば!!!!

 

「フヒ、フヒヒヒヒヒ……(泣)」

 

は!?こ、この特徴のある笑い方は!!!

 

「しょ、輝子?」

「フ、フヒヒヒ……。あ……や、やあにいさん」

 

「輝子?」

 

「そ、そうだぞ?」

 

「……」

 

「あの……?」

 

あ、あああああああ……

 

「しょうこーーーーーーーーー!!!!!!」ダキッ!

 

「ふひっ!?」

 

「よかったーーーーー!!」

 

「ちょ、ちょ……」

 

「おおおおおーん!!!」

 

「あ、ちょ……。」

 

「ふわーーーーん!!!」

 

「ヒャ、ヒャッハーーーーーーーー!!何が起こってるかわかんねーぜえ!どうすりゃあいいんだぁ!」

 

「「ヒャーーーーーー!!!!」」

 

~周りに人がいなくなり数分~

 

「すまん」

 

「い、いやこちらこそ……。」

 

しまった。安心のあまり我を忘れちまった。

せっかくの妹との時間が……。

 

「と、とりあえず……久しぶり、にいさん。」

 

「んん!久しぶりだな、輝子。元気そうでよかった。」

 

「にいさんこそ、お変わりないようで……。」

 

俺と輝子は笑い合いながら挨拶を交わした。

会っていないといっても二ヶ月。されど二ヶ月。長く感じていたのはお互い様のようだ。

 

「さ、どこいこうか?」

 

「あ、そ、そうだな……。」

 

忘れそうだったけど、今日はお出かけだからな。

 

「そ、そのな?外で遊ぼうって言ったんだけど……。」

 

「うんうん。」

 

「や、やっぱり、外は辛い……。」

 

おや。

 

「日差しが?」

 

この子、日差しというか、きのこに悪い場所が苦手だから……。

「あ、あとリア充が……。」

 

あ、そっちもあったね。

 

「あ、相変わらずダメなのね。」

 

「だ、だから、今日は家で、にいさんの部屋でジメジメしたいなー……と。だ、ダメか?」

 

「ジメジメ……。」

 

言い方はあれだけど悪くないな。

 

「あ、そうだよな、やっぱり……。」

 

「いやいや、構わんよ。俺達らしいしね。」

 

「そ、そっか。よかった……。」

 

よーし、ならば時は金なりってね。

 

「んじゃ、さっそく……。」ヒョイッ

 

「ヒエッ!?な、何してるんだ……!」

 

「何って、抱っこ。」

 

「そ、それはわかる……!なんで抱っこなんだ……!」

 

「そっちの方が早いからな。」

 

「そ、それは……。わたしが恥ずかし……ホァ!?」

 

俺の脚力をフルバーストで移動開始!

 

「レッツラゴー!!!!!」

 

「ちょっ……!!」

 

 

 

〜自宅、兄の部屋〜

 

「ごめんって!」

 

「(-ω-´ )」プイッ

 

現在、めっちゃ謝ってます。そりゃもうめっちゃペコペコしてます。

 

「ほら、少しでも長く一緒にいたいからさ!」

 

「( ˘ ˘)」

 

ど、どうしようね……。

 

「……恥ずかしかった。」

 

「ん?」

 

「おんぶならわかる。でも抱っこはない。」

 

おおう……いつになく饒舌。

 

「でも途中から服握る手に力こもってニヤニヤしてなかった?」

 

「スーパーきのこパンチ!」ビュッ

 

「あぶなっ!?」

 

い、今風切ったよね!?

 

「なー、許してくれよ。」

 

「……。」

 

ダメかー……。

 

「……ん。」

 

「ん?」

 

両手広げて近いてきたんだけど……。

 

「えっと……?」

 

「も、もういっかい……。」

 

「え、いや、さっき抱っこは嫌って……。」

 

あかん。鼻から愛がでそう。

 

「い、嫌とは言ってない……。恥ずかしいからないって言ったんだ……。」

 

「そう?それじゃぁ……」

 

脇の下に手を入れて……。俺の左膝に乗せて、左腕を方にまわして落ちないように……。

 

「こ、これでどうでしょう?」

 

「……ん、ゆるしてやろう……。」

 

「ありがとうございます?」

 

とりあえず許してくたらしい。

んー……いいね。

 

「ふへ。フへへぇ……。あ、変な声が……。」

 

「今日はこのまま過ごすかー。」

 

「そうしよう……。」

 

あー……しかし。

 

「輝子さんや。」

 

「な、なんだいにいさんや。」

 

「……。」

 

「……え?な、なんだ?」

 

ふぬ……。

 

「少し太った?」

 

「フヒッ!?」

 

いやー、なんか2ヶ月前に乗せた時より思い気がするんだよなぁ。

 

「やっぱりダンスレッスンとかで筋肉ついてるのかなー。」

 

「……。」ガスッ

 

「くぼぉあ!?」

 

いった!一撃重っ!

 

「ふ、ふつーは思ってても言わないんだぞ……。」

 

「あ、ぐぐ……すんません。」

 

痛え……。

 

「も、もう怒ったぞ……。兄さんのベットの下をキノコ栽培所にしてやる……。」

 

おわぁ!?し、下はやばい!

 

「へ、へーい輝子さん!下は誇り……あ、ホコリだらけだぜ!?やめといた方がいいんじゃないかい!?」

 

「……も、もしかして、わたしがいない間に増やしたな……?」

 

うぐっ……。

 

「い、いやそんなことあらへんよ?」

 

「……」

 

あ、やばっ!

 

「お、おちつ「ヒャアッハーーー!!!!アンダーザ、べェェッド!!チェックタイムだぜぇぇぇ!!」オワタ……。」

 

このあと、発狂した輝子に人生の参考書を破られながら小一時間説教を受けたのでした……。

 

 

おしまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説教の後、どういう訳かはわかりませんが、妹がメインになっている人生の参考書と銀髪メインの参考書は丁寧に返されたのでした。

 

 

 

おしまい?

 

 

 

 

 

 

 




ありがとうございました。
また、期間が空いてしまうかも知れませんが、どうか気長にお待ちください。
アリスギアアイギス、おもしろいですよね。

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