もしアイドル達にオリ兄弟がいたら?   作:雨乃谷 飴人

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【閲覧注意】【閲覧注意】
大切なことなので2回言いました。
今回のお話は人によっては不快感を感じてしまうかも知れません。キャラ崩壊、オリ設定、時系列ガン無視のオンパレードです。
それでもいいと言ってくださる方、どうぞ。


プロジェクト最年少の女の子に兄がいたら?

最近我が妹が楽しそうだ。普段から元気いっぱいで向日葵のように明るい印象を持つ子ではあるがそれが最近ではさらに明るくなったと言える。そうしてくれた要因は間違いなくアイドルになったからだろう。最初は驚いたものだ。何せ妹はまだ小学生であり、まだまだ親離れ出来ない年頃なのだ。そんな妹が東京でアイドルになると言った時はスイカが野菜であると知った時よりもはるかに超える驚きだった。

それだけではない。妹が1人でその事務所に行くと言い出したのだ。俺は妹を溺愛しているという自覚はあるが可愛い子には旅をさせよの精神を持っている。しかし、いくら何でも1人で行かせるのには心配であるため俺も同伴でその事務所へと行った。まあ、そこでまた大きさやら待遇やらで驚いたのだがその話はいいだろう。

なぜ同伴したのが兄なのか気にならないか?気にならない?まあ聞いてくれ。家は両親ともに忙しい身で基本的な妹の面倒は俺が見ていた。そのため家では俺と妹しかいないことが多いから妹が事務所に行く日も両親が仕事で俺が同伴するといういつもの流れになった訳だ。ああそうそう、別に親が放任主義ってわけではなく俺が面倒見れる年であることから安心して任せ自分達は俺達を養うために働いている。だから親としての愛はきちんとあるので問題は無い。しかし、ほぼが毎日俺と2人で過ごしているせいか俺によく懐いてしまい、親よりも俺と一緒にいることが多くなってしまった。その事実を知った時の親の顔は忘れられない。

 

母(゚д゚) 父(゚д゚)→母(´・ω・`) 父(´;ω;`)

 

こんな感じだった。

まあ、俺達兄妹が仲良くしてることは喜ばしいことだとブツブツ言っていたから大丈夫だろう。知らんけど。

聞いていてわかるだろうが俺と妹はとても仲がいい。仲はいいのだがいささか妹の行動が最近おかしいのだ。歩く時に手を繋ぐのはいい。しかし、テレビを見る時に膝の上に座ったり、俺が女友達と話しをしているのを知るとこう……なんというか……な?他には何故か俺のスマホのパスワードを知っていたり、俺の秘蔵本の在り処を知っていたり、俺のパソコンに送られてくるメールの内容を知っていたり……。

いや、まあな?パスワードは俺の誕生日だし、秘蔵本の在処はよく妹が部屋にいるのでバレるのも仕方ないし、パソコンは興味本位で、というのもあるから考えすぎだろう。

……だよな?

ああ、どうでもいい情報かもしれないが俺が妹について語っている間俺は自分のスマホを探している。何故か今日の朝から姿見えないのだ。何処へ……

 

「おにーちゃーん!」

「ん?」

 

俺がスマホを探していると俺の部屋に『俺のスマホ』を持った妹がきた。……なぜ?

 

「おにいちゃんはいこれ!」

「……あのみりあちゃん?」

「なあに?」

「なんでみりあちゃんが俺のスマホをもっているの?」

「えー?それはおにいちゃんが昨日お風呂場に置きっぱなしにしてたからだよー!」

「お、おう?そうか、ありがとう……」

 

そうだったかな……?俺は寝る前には必ず充電するのだが……

 

「あ!そうだった!」

「どうした?」

「なんかねーおにいちゃんの携帯によくわからない人からメール来てたから消しておいたよ!」

「お、そうなのか?ありがとう。」

「エヘヘー」

 

まあ、いいか!

 

「なでてなでてー!」

「おーし!よく出来ました!」

「わーい!!」

 

可愛ええのぉ……。

てか、よくわからないメールか……今日メールが来るとしたら友人からの飲み会の出席確認くらいだが……まあ、迷惑メールだろう

 

「ねえねえ、おにいちゃん!」

「んー?」

「愛子って誰?」

「……」

 

あれー?さっきまでの元気なみりあちゃんどこいったー?急に声のトーンの低くなったみりあちゃんがあらわれたんですけど。

 

「答えられないの?」

「え!?あ、いや、友達だよ友達!」

「ほんとに?」

「ほんとほんと!」

「……そっかー!」

 

そう最近こんな感じで怖いみりあが姿をあらわすようになったのだ。理由はわからない。しかしこれではまるでヤンデレとかいう代物みたいではないか。

ん?なぜみりあが愛子のことを知ってるんだ?愛子は今日の飲み会に参加する1人なんだけど……

 

「あ、聞いて聞いて!昨日ね……」

 

……まあ、いいか。今は普通のみりあだ。元気に昨日事務所で会ったこと楽しそうに話している。いったいなんなのだろうか、あのみりあは。

 

「……ってことがあったの!」

「そっか!みりあはいい人達に囲まれてるな!」

「うん!皆とっても優しくて可愛い人がいっぱい!」

「可愛い人かー俺も会ってみたいな!」

「え、なんで?」

「……」

 

あれー(泣)

 

「ねえ、なんで会いたいの?」

「え、えとそりゃお兄ちゃん男の子だし、女の子とお話とかしたいなーなんて……」

「みりあじゃダメなの?」

「え?それは……ほら!みりあは妹だし毎日いっぱい話してるでしょ?」

「それなら必要ないよね?」

「……な、なーんて!お兄ちゃんはみりあがいればいいかなー!!!」

「みりあもおにいちゃんがいいー!!」

 

冷や汗ががががが……。

どうしてこうなった……。

 

「この調子じゃ今日の飲み会も不参加かな……」

「どうしたのー?」

「何でもないよ。」

「???」

 

こうしていれば可愛いみりあなんだけどなー?

 

「ねえみりあちゃん?」

「なになにー?」

「今日ねお兄ちゃん飲み会っていうのがあってそれに参加したいから今日の夜はほかのアイドルの子達と……」

「え?」

「ほら、流石に8回目も参加しないとなるといい加減誘いが来なくなるというか……」

「おにいちゃんはみりあよりも飲み会っていうのが大切なの?」

「いや、そんなことないよ?ただその友人も大切にしないと……」

「みりあね?本当はパパとママがいなくて少し寂しいんだ……。でもね!おにいちゃんがずっと一緒に居てくれるから全然寂しくないよ!おにいちゃんは優しくてかっこよくてみりあのこと大切にしてくれてるもん!」

「みりあ……」

 

あ、あれ?話が……いや、それよりもそんなことを思っていたなんて……。

普段から楽しそうにしていて寂しい素振りなんて見せなかったのに。

 

「でも、でもおにいちゃんまでいなくなっちゃったらみりあは……」

「……大丈夫だ!」

「ふえ?」

 

気付いたら俺はみりあを抱きしめていた。

 

「大丈夫だ!俺はどこにも行かないし、みりあを1人になんてしない!ずっと一緒だ!」

「……本当に?」

「ああ!」

「本当に本当?」

「本当に本当だ!」

「おにいちゃん大好き!みりあもおにいちゃんとずっと一緒にいる!」

 

俺の大馬鹿野郎。何が飲み会だ。何が友人だ。俺の目の前になによりも大切な子がいるじゃないか。

 

「今日も一緒にいてくれる?」

「もちろん!飲み会は断るよ。」

「そっかぁ……よかったぁ!」

 

やっぱりみりあは笑顔がいいな!もうあんな顔させないようにしないと。

 

「そうだった!」

「うお!?ど、どうした?」

「今日みんなでレッスンするんだった!」

「そうなのか?なら急がないと!」

「うん!」

「1人で大丈夫か?」

「大丈夫!でもおにいちゃんみりあが帰ってくるまでお家にいてね?」

「ああ、もちろん!いってらっしゃい。」

「えへへ〜いってきまーす!」バタン!

 

……ふう。それじゃあみりあが帰ってくるまで買い物なりいろいろしておこうかな。

そういえば飲み会のメール、今日の10時までには来るはずなんだけどなー……。実は来てたり……。

あれ?もう11時じゃないか。だとしたらもうメールが来ていてもおかしくないはずなんだけどな。友人ともメアドの交換はしてあるからフィルターに引っかかることはないし、一斉送信をしているはずだから誰か1人に届かないことはないと思うし……あれ?

 

 

 

 

とりあえず妹が楽しそうです。

 

おしまい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バタン!

「……」

 

ドアを閉めた少女の口は三日月のように弧をえがいていた。

 

「ふふ、ふふふ……」

 

その顔は小学生がするにしては余りにも妖艶でいて歪んでいるように見える。

 

「ずっと一緒……そう、ずっと……」

 

少女は振り返りドアの向こうにいる今頃メールのことについて考えているであろう自分の愛しい人(おにいちゃん)に向けて言った。

 

「おにいちゃんは……みりあのモノ。……みりあはおにいちゃんのモノ。そうだよね?おにーちゃん?」

 

ドアノブに少女の愛らしい顔が小さく映る。

その瞳は……。

 

 

 

 

 

 

おしまい?




ありがとうございます。不快感は感じませんでしたか?
今回は完全な俺の願望が混じっております。
みりあちゃんに依存される……羨ましぃ!!

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