死んだら、戦艦ミカサのメンタルモデルになってた件 作:くいあらためよ
短いですが、どうぞ。
-太平洋-
「…………タカオとの連絡は依然無しか。」
『お姉ちゃんったら私が呼んでも返事してくれないよ!』
「千早群像…………我々の霧の秩序を乱す者………か。」
-硫黄島-
「イオナねぇさま!!!」
硫黄島基地に着いたイオナたちに、ミカサは怒りを含んだ視線を寄越した。
当然、千早群像はそれにきづかないわけが無い。
「ミカサ、どうしたんだ?不機嫌そうだが?」
「わかっていて聞いてるでしょ……騙された私がバカだったわ!」
「すまなかった…あぁでもしないと決意が出来ないんじゃ無いかと思ってね。」
「ええ!お陰ではっきりと出来たわ!」
「私はすごく助かったよ……何せお腹が空いててね。」
「多聞!あんたもね!勝手にホイホイついてきてからに!」
「山口…………横須賀ではお世話になりました。」
「いやいや、大したことじゃ無いよ。」
「あのあと、山口さんの評価が著しく上がったとお聞きしましたが?」
「そうなのか?」
「何でも北野さんが直接海軍に訴えたと……」
「北野さんが!?」
「…………」
そんなに二人の話をよそに401クルーの人はずっとそわそわしていた。
「な…なぁ、あれは大丈夫なのか?」
「ん?あぁ、タカオの事か…。ヒュウガ。」
「大丈夫よ。武装は解いてあるから………。」
「そうか………ん?」
物音に気がつき、群像がソレの存在に気づいた。
ソレは小さいタカオだった。
ソレはこちらに気づくと
「千早群像を確認!千早群像を確認!」
それに呼応するかのように、次々に姿を現していった。
「作戦行動開始!作戦行動開始!」
ポカーン!
「………」
「やれやれ…」
間抜けの音が聞こえたかと思うと、タカオの声と言うか叫び声が聞こえた。
「何でもっと早く教えてくれないのよ!!」
「スカートどこよ!!」
「キィーー!!」
それから3分後ドヤ顔で401クルーの目の前に現れたのだった。
「久しぶりね。」
「あの~どちら様でしたっけ?」
「(# ゜Д゜)」
ドダダダダダ!
機関銃の雨が京平に降り注いだ。
「いたたたた!すいません!思い出しましたぁ!!」
「ったく…………これでどう?」
タカオはその場でくるりと回ると今まで着ていた服から衣装チェンジをした。
「タカオ!用件を聞こう!」
「群像さま!?」
「群像……さま?」
ミカサの疑問を答えるものは誰もおらず、ヒュウガはうっすらと笑っているだけであった。
「えっと………その………。」
(あぁ……なんかタカオが急に乙女になってるし。)
「グヘヘ。」
(ヒュウガはなんか考えてるしな………)
はぁ…………と溜め息を漏らすミカサであった。