【SW2.0&2.5】モンスター娘たちがモンスター娘を演じる日常【蛮族PC有】 作:龍委員長
来留主:
そろそろ再開しようか。えぇと4回目の探索からかな。
ミーア:
今ポイントの累計が69だっけ。
セントレア:
あと2回もあれば抜けられそうか。
ラクネラ:
ねぇハニー。この探索って回数が何かに影響するの?
マナコ:
え?
ラクネラ:
累計ポイントだけ管理してればこの洞窟を抜けれたかどうかの確認はできるでしょ? なのにわざわざ回数も確認したのは何かあるんじゃない?
来留主:(ギクッ)
え、えー、そんなことないよ、ほら、これこうかいされるから、みてるひとにじょうきょうのせつめいを、ね?
ラクネラ:
・・・・・・。
来留主:(ドキドキ)
・・・・・・。
ラクネラ:
ま、そういう事にしといてあげましょうか。
それじゃ、スカウトかレンジャー技能で知力判定だったわよね
来留主:
う、うん。お願い。
~~~~~~~~~~
探索判定 目標値:9 4回目
ラミ :5+3=8
メア :(平目)10 成功! 2d6=9
マタビ:7+2=自動失敗!
レア :6+7=13 成功! 2d6=6
進行度:69+15=84
~~~~~~~~~~
マナコ:
うぅ~ごめんなさぁいぃ
ミーア:
まぁまぁ、2人成功してるし。
ラクネラ:
そういうアナタも技能持ってないメアに負けてること忘れてないでしょうね。
ミーア:
んぐっ
来留主:
まあまあ。ランダム表を振ってね。今回は自動失敗が1人居るから出目をマイナス2するからね。
順番的にマナコさんかな?
マナコ:
?! さっき自動失敗出しちゃったから怖いですよぉ!
来留主:
大丈夫大丈夫。そうそう悪い目が連続するなんてないから。
マナコ:
うぅ・・・変な目が出ても怒らないでくださいね?
えい! ・・・・・・どうですか? 出目はいくつですか?
セントレア:
気持ちは解るが、目を開けたらどうだ。
マナコ:
・・・? 9・・・?
来留主:
マイナス2しても7だね。特に何かが起こることもなく先に進めるよ。
マナコ:
よ、よかった~
ラクネラ:
じゃぁ5回目ね。
~~~~~~~~~~
探索判定 5回目
ラミ :5+4=9 成功! 2d6=5
メア :(平目)11 成功! 2d6=8
マタビ:7+9=16 成功! 2d6=6
レア :6+11=17 成功! 2d6=10
進行度:84+29=113
~~~~~~~~~~
来留主:
進行度は100を超えたから、このランダム表を処理したら洞窟突破だね。
ミーア:
じゃぁ振るよ・・・11。目が大きいから良い事がありそうだけど?
来留主:
そうだね。例によって目標値11で探索判定をお願い。
~~~~~~~~~~
ラミ :5+12=自動成功!
メア :(平目)7
マタビ:7+6=13 成功!
レア :6+7=13 成功!
ラミが<魔晶石(3点)>、マタビが<魔晶石(4点)>、レアが<魔晶石(5点)>を発見した!
~~~~~~~~~~
来留主:
魔晶石消費分がどーのって話してたら補填されちゃったね。なんでみんな、魔晶石の中のMPを決める出目が大きいかな。
マナコ:
得しちゃいましたね。
セントレア:
そしてこれで洞窟の出口に到着ですね。
来留主:
うん。それとみんな、食料を1日分減らしておいてね。探索回数が5回だったから、1日と少しかかったということで。
ラクネラ:
やっぱり回数にギミックがあるんじゃない。
来留主:
あはは。まぁ、水平距離で2日かかる山を、山道+迷路洞窟を通って1日で通過できたんだからかなりのハイペースで進んだのは間違いないよ。
さて、ここからはレアにとっては見覚えの有る森の中だね。オッド山脈から東に向かって流れているナルア川のすぐ南に出たことも把握できて良いよ。
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9-13.
ザルツ地方 オッド山脈 ナルア川 右岸
レア(セントレア):
「なるほど、ここに出るのか」
メア(ラクネラ):
「・・・(レアには教えてもらえてなかった道なのね)・・・ここからその集落とやらは近いの?」
レア(セントレア):
「あぁ。この川沿いに森を抜けた辺りだ。それ以上東に縄張りを伸ばすとルキスラの砦があるからな」
ラミ(ミーア):
「たしかティザだっけ。ルキスラの南端の城塞都市」
マタビ(マナコ):
「じゃぁ、ネガゼさんはそこを攻め落とすつもりなのでしょうか」
レア(セントレア):
「そこより北の都市を狙おうにも、ティザといったか? そこの防衛部隊が素通りさせてはくれんだろうしな」
==========
来留主:
レアが地元民だから森で道に迷う心配はないよ。川に沿って歩くだけとも言うけど。
SE:
来留主:
(5か。じゃぁ・・・)
セントレア:
主殿がまたダイスを・・・。
来留主:
あ、気にしなくて大丈夫だよ。
みんな聞き耳判定をお願い。
ラクネラ:
聞き耳? 敵襲だったら危険感知とかよね?
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聞き耳判定 目標値:13
ラミ :5+4=9
メア :(平目)
マタビ:7+9=16 成功!
レア :6+8=14 成功!
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9-14.
ザルツ地方 ナルア川 右岸
レア(セントレア):
「! しっ!」
先導をしているレアが足を止め、手で後の3人を制する。
ラミ(ミーア):
「? どうしたの」
マタビ(マナコ):
「声が・・・でもこれは」
レア(セントレア):
「ケンタウロス語だな。部族の者だろう」
メア(ラクネラ):
「敵さんの方から来たってこと?」
レア(セントレア):
「静かに。会話内容が聞き取れれば・・・」
==========
9-15.
ザルツ地方 ナルア川 右岸
声A(GM):
「マガゼ様はなぜこんな森に逃げ込んだんだ?」
声B(GM):
「確かにな。北は川を渡らないといけないが、南なら人族の領域が近いとはいえ逃げ込める場所も多そうなのにな」
声A(GM):
「しかし、本当にマガゼ様がガメオ様を・・・なんてことあるのか?」
声B(GM):
「ネガゼ様は証拠があるように言っていたが・・・メガゼ様は疑っている様子だったな」
声A(GM):
「どっちが正しいと思う?」
声B(GM):
「わからねぇよ。だからこそ、ネガゼ様派に殺される前にお救いするように、メガゼ様から命が下ったんだ。急いで追いつかないと」
==========
来留主:
という会話がレアの耳には聞こえてくるよ。
マタビにも聞き取れたけど、ケンタウロス語だから内容まではわからない。
セントレア:
では要約して皆に伝えます。
・マガゼ殿を追っているケンタウロスだろうこと。
・ネガゼの言葉に懐疑的であること。
・直接の上役はメガゼ・・・確かネガゼの弟で次兄でしたか。メガゼ殿の命でマガゼ殿を生きたまま確保しようとしていること。
この3点だな。
マナコ:
それなら、彼らにマガゼさんが無事だと伝えたいですね。
ラクネラ:
人族に拘束されている状態を無事だと言えるのかしらね。それに、どうやって信じてもらう?
ミーア:
ラミとレアだけで行けば・・・あ、でも居場所聞かれたらどうしよう・・・。
セントレア:
何か、彼らからの信用を得るために何か判定をすることはできないでしょうか?
来留主:
う~ん・・・そういう判定はルールブックには無いんだよね。
そうだなぁ・・・
(合計名誉点/100)+冒険者レベル
を基準に目標値は・・・17かなぁ。成功させてあげたいけど相手が蛮族じゃこれくらいの難易度でないと無理かなぁ。人族相手ならもっと低くても良いと思うけどね。
ラクネラ:
望み薄だけれど、判定のチャンスをもらえるだけマシかしらね。
マナコ:
でもその基準値だと人族組のほうが基準値が1高いですよ?
ラクネラ:
メアなら冒険者レベル6だから独りだけ基準値9ね。
来留主:
あ、レアは判定値に+1して良いよ。悪い意味だけど顔を知られてるってことで。
ミーア:
それなら基準値はレアがマタビと並ぶから蛮族組+メアかな?
ラクネラ:
ねぇ、これって1人でも成功したらOK?
来留主:
そりゃね。この難易度を全員成功しろっていうのはムリでしょ。
マナコ:
もし、自動失敗しちゃった人が居たら・・・
来留主:
う~ん・・・特にペナルティは無しで良いかな。そこは成功優先で。
ミーア:
ならもう全員で行く? 人数多いほうが可能性あるよね。
セントレア:
そうだな。
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信用判定
ラミ :7+5 =12
メア :9+9 =18 成功!
マタビ:8+7 =15
レア :7+3+1=11
~~~~~~~~~~
来留主:
おぉ。それなら信用は得られるけど・・・メアか。じゃぁ・・・。
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9-16.
ザルツ地方 ナルア川 右岸
SE:コンコン
ケンタウロスs(GM):(ケンタウロス語)
『?! 誰だ!』
硬い木を叩く音に、それぞれ武器に手を取るケンタウロス2頭。
レア(セントレア):(ケンタウロス語)
「貴殿らはネガゼ族長から距離を置く者とお見受けするが如何に」
姿を見せないまま声をかけます。
GM(来留主):
互いに顔を見合わせるケンタウロス。武器を手にしたまま会話をする。
ケンタウロスA(GM):
「我らは族長の弟君、メガゼ様に仕える者だが。貴様は何者だ」
レア(セントレア):
「マガゼ様の依頼を受けてネガゼ様が行おうとしている、人族領域への侵攻を止めに来た者だ」
ケンタウロスB(GM):
「マガゼ様の協力者? なぜ姿を見せない」
レア(セントレア):
「・・・」
ケンタウロスA(GM):
「どうした?」
レア(セントレア):
「今からそちらに姿を見せる。繰り返すが、マガゼ様の依頼で動いている者だ、どうか穏便な対応をお願いしたい」
ケンタウロスB(GM):
「? 良いから姿を見せろ。話はそれからだ」
レア(セントレア):
「・・・承知した」
ラミたちに目配せとハンドサインで木陰からケンタウロスの前に歩いていきます。
GM(来留主):
メガゼの配下は声と草木を掻き分ける音がする方へと視線を向ける。
最初に姿を見せたのは、自分たちと同じケンタウロス。
気を緩みかけた直後に姿を見せたのは下半身が蛇の人間、ラミア。驚きこそすれ同じバルバロス。マガゼの顔の広さに驚くにとどまる。
しかし、その後から現れたのは、色白で長身の人間に似た種族。そしてウサギのような外見のタビット!
ケンタウロスA(GM):(ケンタウロス語)
「人族だと! キサマ我らを
GM(来留主):
一気に殺気立つケンタウロスを前に剣を鞘ごと足元に投げ捨てるレア。
それに倣うようにメアはレイピアを、マタビは銃を置く。ラミは降参するように両手を挙げている。
レア(セントレア):
「繰り返すが、我らはマガゼ様の要望により、ネガゼ様を止めに来た。
あと、申し訳ないが彼女らはケンタウロス語が解らない。汎用蛮族語ならばラミアの彼女が人族にも通訳してくれる。可能な限り汎用蛮族語でお願いしたい」
GM(来留主):
レアの言葉を聴き、顔を見合わせるケンタウロス。
ケンタウロスB(GM):(汎用蛮族語。以下同時通訳モード)
「解った。それで? マガゼ様は? 近くに居るのか?」
レア(セントレア):
「否。ここから数日かかる場所に居られる」
ケンタウロスA(GM):
「随分離れた場所まで逃走されていたのだな。見付からぬわけだ。
で? なぜ人族を連れている」
ラミ(ミーア):
「・・・それは・・・」
GM(来留主):
冒険者の口から身の上が語られる。目の前の同族が“草食み”だと知り一瞬気色ばむケンタウロスたちだったが、彼女たちの話を真実として受け止めたようだった。斜に構えた人族がナイトメアであり、異貌化まで披露しながら人族社会に対する不満を織り交ぜた説明も目の前の人族たちが一方的にバルバロスに敵意を向けてくる存在ではないと思わせたのかもしれない。
そして、
レア(セントレア):
「遺憾ながらマガゼ様の身柄は人族の手に落ちている。その際、ネガゼ様の蛮行を知った人族が我らに、ネガゼ様を止めるよう命じたのだ」
GM(来留主):
マガゼが人族に救いを求めたこと、人質扱いを受けてしまった居ること、人族の命とは別にマガゼの身柄のためにも動いている彼女たちの事も一定の理解を示した。
ケンタウロスA(GM):
「話は解った。だが全てを信じることもできん」
メア(ラクネラ):
「そりゃそうよね。どうすればその辺りも信用してもらえるかしら」
ケンタウロスB(GM):
「メガゼ様に確認をとる。それまで武装解除したまま俺の監視下で待ってもらおう」
==========
来留主:
そういうと、Aの方がこの場を離れようとするよ。
ラクネラ:
ねぇ、こいつらが嘘をついてる可能性とかって考えなくて良いのかしら? こんなこと言ってネガゼの軍勢を連れてくるとか、そもそもメガゼもネガゼ側とか。
マナコ:
た、確かに彼らを信用する材料が乏しいような・・・。
来留主:
(う~ん。彼らに裏はないから普通に教えてあげても良いけど、プレイヤーの提案は採用してあげたいから・・・)
じゃぁ、真偽判定をしてもらおうか。目標値はナイショで。
ミーア:
目標値が解らないの? 怖いなぁ。
~~~~~~~~~~
真偽判定 目標値:??
ラミ :9+7=16
メア :8+5=13
マタビ:9+6=15
レア :7+11=18
~~~~~~~~~~
来留主:
みんな高いなぁ。それだとこのケンタウロスたちが嘘を言っているようには感じないよ。
セントレア:
目標値が解らないが、この達成値で失敗とは考えにくいか?
ラクネラ:
そうね。ハニー、彼らの言葉を信じて大人しくしておくわ。
来留主:
りょーかい。じぁ、数時間後茂みを掻き分ける音とともに、この場を離れたAが数頭のケンタウロスを伴って帰ってくるよ。うち1頭は他の固体より体が大きいね。レアにはその体の大きなケンタウロスが、間違いなくネガゼの弟、メガゼ=ルーインだと確認できる。
セントレア:
なるほど。ではケンタウロス流の敬礼をします。
==========
9-17.
ザルツ地方 ナルア川 右岸
レア(セントレア):(引き続き汎用蛮族語メインの同時通訳モード)
「“草食み”のレア=トーレ。恥知らずにも領域に舞い戻りました」
メガゼ=ルーイン(GM):
「・・・末弟が世話になったとのことだが、なぜそのまま人質のようなまねを」
ラミ(ミーア):
「ごめんなさい。私たちがバルバロス側に戻る可能性を完全には否定できなかったばかりに・・・」
メガゼ(GM):
「我の目から見れば、お前たちが人族の尖兵とも取れるな。
人族に拾われたラミアに、群れを追われた草食みなどでは、な」
蛮族コンビ:
『・・・』
メア(ラクネラ):
「そりゃそうでしょうね。だから貴方たちは私たちを信用する必要はないわ」
メガゼ(GM):
「なに?」
メア(ラクネラ):
「確認だけど、貴方たちもネガゼを止めたい。それは間違ってない?」
メガゼ(GM):
「・・・あぁ」
メア(ラクネラ):
「なら、私たちだけを吶喊させてればいいのよ。私たちがネガゼを倒せればよし。返り討ちにあっても向こうの戦力が少しでも減れば貴方の派閥が盛り返すチャンスになるでしょう?」
メガゼ(GM):
「なるほど。お前たちがネガゼにつかないという保証は?」
メア(ラクネラ):
「無いわね。でも、人族2人に半端者のばn、バルバロス2人が加わった程度で戦局が大きく傾くほど、貴方の派閥は脆弱なの?」
ケンタウロスA(GM):
「きさま!」
メガゼ(GM):
「よせ。
良いだろう。もし人族の侵略であったとしても、この程度の数では大した情報も持ち帰れまい」
メア(ラクネラ):
「ご理解いただけた用で何より」
==========
来留主:
ということで、監視が増えたけど森を抜ければネガゼが待ち受けているよ。
マナコ:
いよいよ、ですね。
ラクネラ:
あ、ハニー。話の流れでメアが異貌を使った事になったし、ずっと異貌化してて良いかしら? どうせ蛮族以外に見られるわけでもないし。
来留主:
了解。ま、補助動作で出来るから、そんなに差は無いけどね。
それじゃぁいよいよ森を抜けるということで、いったん休憩を挟んでから決戦と行こうか。
つづく
やっとボスの手前まで来ました。
今のところは想定していた流れに沿っていますが、今後も大丈夫かはわかりません(作者の他作品で事故が多い的な意味で)。
次回、ボス戦。
まで行けたらいいなぁ。
しばらくお待ちください。