【SW2.0&2.5】モンスター娘たちがモンスター娘を演じる日常【蛮族PC有】 作:龍委員長
ミスや事故が起きる可能性が少しでもある限り、ミスや事故は必ず起きる。
マーフィーの言葉は偉大だぜぇ(白目)
公人:
それじゃぁ、問題の山に行くということで良いかな?
ミーア:
そういえば、その山の名前ってあるの?
公人:
ん、そういえば決めてなかった、何かテキトーに考えようかな・・・。じゃぁ、ブルハピ山で。
ミーア:
かき氷?
マナコ:
ブルーハワイですか?
公人:
テキトーに考えたから気にしないで。
それじゃぁ、ブルハピ山を登って中腹くらいかな、問題の坑道の入口に近づいたところで、衛兵が2人立ってる。キャンボルが言ってた一般人が迷い込まない為の見張りだね。
彼らはケンタウロスをつれた一団に驚いて持っていた槍を構えるよ。
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8-8.フェンディル王国 ブルハピ山
衛兵s(GM):
「蛮族?! 止まれ!」
メア(ラクネラ):
「待った待った! 騎士団長から話通ってないの? 冒険者の店『寛容な交流亭』の冒険者よ。コイツはウチのパーティーで飼ってる剣奴よ」
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ラクネラ:
冒険者の店のエンブレムを掲げながら兵士たちを制止するわね。
マナコ:
エンブレム?
公人:
あ、ずっと描写し忘れてたね。
冒険者は特定の冒険者の店に所属することが決まると、そこのお店のシンボルマークが入った物を与えられて身分証明書にするんだよ。メアが持ってるエンブレムみたいなものだったり、鎧や盾にマークを刻む冒険者も居るね。
有名店の冒険者ならそこに所属しているだけで依頼が来るかもしれないから目立つ所にマークを置いておこうとするみたい。
セントレア:
今回は、グランディ騎士団長からの連絡もあるはずだから、所属するお店を相手に知ってもらうことで通してもらおうということですね。
では、レアは神妙な面持ちで大人しくしています。
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衛兵A(GM):
「あなたがたが、団長のおっしゃっていた・・・」
衛兵B(GM):
「誇り高い種族のケンタウロスを屈服させたというので、もっと高名なパーティーが来るのかと、あいや失礼。
団長から話はうかがっている。この道を道なりに進めばほどなく山肌に埋もれた”塊”が見えてくるはずだ」
マタビ(マナコ):
「ありがとうございます。それでは失礼します」
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公人:
それじゃぁ、無事に検問を通過した一行。問題の場所はしばらく先みたいだけど、先を急ぐ? それとも普通に徒歩かな?
ラクネラ:
あるいは警戒ながら進むか、ね。
ミーア:
警戒の必要性って有るの?
ラクネラ:
半々って所かしら、普段から人通りがあるとはいえ山道。動物が居てもおかしくはないけど、人の匂いを避けて寄り付かなくなっているかも。
マナコ:
心情的には早く助けに行ってあげたいですけど・・・
セントレア:
最低限の注意を払い早足に進む、というのは可能でしょうか?
公人:
う~ん、それじゃぁ先を急ぐと警戒しながら進むで相殺。通常徒歩という処理でも良いかな?
ラクネラ:
ま、妥当な線かしらね。
公人:
じゃぁ、だれか代表で2d振ってくれるかな。
ミーア:
振るよー・・・6。微妙に低い・・・。
公人:
えぇと、それじゃ今度は1dお願い
セントレア:
では私が・・・2が出ました。
公人:
なるほど、そうすると・・・
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8-9.フェンディル王国 ブルハピ山中
GM(公人):
山道を歩く一行の足元をヒュッと影が通り過ぎた。どうやら頭上を何かが通過し一瞬陽光を遮ったようだ。
見上げると、大きな翼を広げて旋回する影が2つ。
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魔物知識判定
ラミ :10+8=18
メア :(平目)10
マタビ:5+7=12
レア :6+7=13
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メア(ラクネラ):
「やばっ、ヴァルチャーが2羽も、あの感じお腹すかせて気が立ってるぽい」
マタビ(マナコ):
「私たちの上を飛んでるって事は、私たちを襲う気みたいですよ」
レア(セントレア):(剣を抜きつつ)
「急いでいるというのに・・・」
ラミ(ミーア):
「落ち着いて、ヴァルチャーには魔法が効き易いはずだから私とマタビでなんとか・・・」
ヴァルチャー(GM):
「クケーッ!」
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Open Combat
※ダイジェストでお送りいたします。
・ヴァルチャーの側先制
戦闘準備で《ディフェンススタンス》宣言したレアを無視してそれぞれ、ラミ&マタビを攻撃。
ラミ、回避でピンゾロ!
防御ファンブル表 1.ファンブル表を2回振って両方適用する。自動失敗による経験点50点増加
2.ヴァルチャーには剣のかけらが入っていないので効果なし。
5.合算ダメージ2倍
ラミ気絶!([変化]強制解除)
・レア、《斬り返しI》宣言した攻撃で自動失敗! 《斬り返しI》が活きたな。
・マタビの【ヒーリング・バレット】でラミを回復させるも気絶したまま放置。
※<アウェイク・ポーション>メアしか持ってなかったので攻撃優先。
・消費リソース
マタビ:MP2、<ヒーリング・ポーション>、弾丸×2
メア :MP3(【ドラゴンテイル】)
戦闘終了
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レア(セントレア):(応急手当判定、成功)
「これで・・・」
ラミ(ミーア):
「う、ん・・・はっ!」
SE:ガバッ
レア(セントレア):(思わず汎用蛮族語)
「目覚めたか、よかった」
ラミ(ミーア):
「私・・・あ、そっか
レア、ありがと」
マタビ(マナコ):(周囲を警戒してた)
「ラミさん! よかったぁ・・・」
メア(ラクネラ):(戦利品回収中)
「目ぇ覚めた? じゃぁ、こっち手伝って」
マタビ(マナコ):
「あ、私が。
ラミさんたちは周囲の警戒お願いします」
レア(セントレア):
「わかった、頼む。
ついでだ、怪我の手当てもしておくぞ」
ラミ(ミーア):
「うん、お願い」
戦利品
風切り羽(100G)×2、安い肉(100G)、上質の肉(200G)
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セントレア:
剥ぎ取りをしている間に、<救命草>をラミに使用します。ポーションのほうが回復量は多いが・・・
ミーア:
う~ん、でもラミのHPもともとそんなに高くないし、薬草で良いよ。
セントレア:
レアの技巧判定パッケージ*1は6。これに薬草の威力を・・・出目10で合計11点回復か。
ミーア:(ラミHP:11→22)
OK。前回じゃないけどあと7点のためにアイテム使うのもったいないし。
ラクネラ:
しかし、失敗したわね。
マナコ:
そうですね。まさか<アウェイク・ポーション>1個しかなかったなんて。
公人:
引き返すかい?
ミーア:
できればそうしたいよね。
ラクネラ:
でも、検問を意気揚々と通っちゃったからあんまり引き返したくないわねぇ。カッコがつかないもの。
公人:
(このまま突っ込むのは危険かな?)
判断材料として、
まず黒い塊から帰ってきたヒトたちからのの共通情報として、1度入ると中をどうにかしないと出られないみたい。
もう1つは、引き換えした場合だけどまた山道を登るときに今回と同じランダム表を振ってもらうよ。出目次第ではヴァルチャーよりも厄介なのが出るかも。
マナコ:
そ、それは・・・。
セントレア:
どうしたものか・・・。
ラクネラ:
ハニー、その遭遇表ってさすがに今回のボスより強いのは居ないわよね?
公人:
(えーと、今回のボスのレベルが・・・で、遭遇表の一番高いレベルが・・・あれ?)
・・・・・・。
ミーア:
だぁりん?
公人:(滝のような冷や汗)
・・・・・・・・・。
ラクネラ:
出目次第では出るのね。
ちなみにさっきのヴァルチャーは? 出てくるモンスターの中では上の方?
公人:(真っ青)
レベルで言えば再弱・・・遭遇表によって出てくる数が違ったりするから、単純な戦力比較は難しいけど・・・。
マナコ:
ひっ! そ、ぞれじゃぁ引き返すのもリスクが・・・
ラクネラ:
引き換えしましょう。
セントレア:
判断の根拠は?
ラクネラ:
単純。さっきの戦闘でピンチになった時点でボス戦は苦戦必至でしょ。ならもう少し準備すべき。
遭遇表は・・・戦闘以外の出目が出ることを祈りましょう
ミーア:
そこ投げちゃうの?!
セントレア:
だが、このままで突入するのが危険なのは間違いない。不確定要素はどうあがいても不確定ならラクネラの案が一番安全ではあると思うぞ。
マナコ:
そう、でうすよね。急がば回れ、とも言いますしいったん戻りましょうか。あ、レアさんはどうしましょう?
セントレア:
検問の衛兵に見られてしまっている。首輪もあることだし、いっそ街に入るか
公人:
あ、
ミーア:
? どうしたのだぁりん。
公人:
レアって蘇生を受けて穢れが4点になってるよね?
セントレア:
えぇ、そうですね。
公人:
ディルクールには当然<守りの剣>があって穢れが4点以上あると激痛でほとんど何もできなくなるんだよね・・・
モン娘:
?!
公人:
正直、死人を出すつもりがなかったからレアを街に迎え入れる方向でいろいろ考えてたけど・・・どうしようか・・・
セントレア:
・・・。
マナコ:
セレアさん?
セントレア:
レアならば、激痛を受け入れ街に入ると思います。
ラクネラ:(バルバロスブック確認中)
あらゆる主動作・補助動作不可。制限移動のみ。あらゆる判定に穢れと同じ値のペナルティ。
激痛ってレベルじゃないんじゃないの? これ。
公人:
制限移動しかできないってことは、戦闘中みたいな緊急事態でも1ラウンド(約10秒)で3mしか歩けないって事だからね。
うずくまって動けなくなるレベルだよね。
セントレア:
レアは自分をすんなり受け入れてくれたメアたちやトッネオの人々が稀有なケースだと理解しています。なので守りの剣の効果はある意味、禊のように考えると思うのです。
マナコ:
あえて苦痛を受けることで、人族に信じてもらおうと・・・。
公人:
了解。そういうことなら全員揃って引き返したことにして良いよ。
ラミは[変化]解けてるけどどうする?
ミーア:
さすがに[変化]しなおすよ?!
公人:
じゃぁ、道中は省略するとして。あ、検問の兵士には「こいつらで大丈夫か?」て目で見られたりはするだろうけど。
ミーア:
恥ずかしいから足早に下山しよう。
ラクネラ:
そうね。
公人:
じゃぁ、街に到着したところを演出してみようか。
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8-10.フェンディル王国 ディルクール市門前
GM(公人):
首都ディルクールの門が見えてきた頃、レアは軽い頭痛を感じる。
穢れが少量のラミやメアはまだ何も感じないだろう。
レア(セントレア):(穢れ4点)
「っ・・・これが守りの剣、か・・・」
ラミ(ミーア):(穢れ2点)
「あ、ケンタウロスほどの穢れだとこの距離で感じるんだ・・・。鬱陶しいよね、耳鳴り」
メア(ラクネラ):(穢れ1点)
「(耳鳴りなんかするのね・・・)」
マタビ(マナコ):(穢れ0点)
「だ、だいじょうぶですか?」
レア(セントレア):
「あぁ、これくらいならば・・・」
GM(公人):
しかし、市門が近付き衛兵たちがケンタウロスの姿にうろたえ始めることには、頭痛は前進へと伝播し歩を進めることも難しくなっていた。メアとラミが左右から支えてなんとかという具合である。
マタビ(マナコ):(体格差で肩を貸せない)
「門番さんがザワついているみたいなので、先行して事情を説明してきます」
メア(ラクネラ):
「その方が良さそうね。お願いするわ」
レア(セントレア):
「っ・・・スマン、・・・っ」
GM(公人):
マタビが先行し『寛容な交流亭』のエンブレムとともに事情を説明し終えた頃、レアたちも門の下まで到着する。
衛兵A(GM):
「蛮族を連れたパーティーだと聞いていはいたが・・・」
衛兵B(GM):
「てっきりコボルトあたりだとばかり・・・」
レア(セントレア):
「キ、士団、長どノ、に渡、されたク、び輪は、着けている。守、りの剣で、マチ中、では、このアリさま、だ。
ヒツ、要なら、監視、しろ」
GM(公人):
息も絶え絶えなレアの様子に、門番も戸惑いを隠せずにいる。しかし、演技では無さそうと判断したらしく、街へ入る許可が下りる。とはいえ、レアの提案どおり憲兵が1人付かず離れずの距離で監視しているが。
それでも、完全な人族の領域に入れただけでも大きな進歩だろう。
マタビ(マナコ):
「買出しは私が行ってきますから、休んでてください」
ラミ(ミーア):
「おねがいね」
GM(公人):
まともに動ける状態ではないため、市門の隅でうずくまるレア。それに付き添うラミとメア。
行きかう人々は、(たとえケンタウロスを知らずとも)その巨体に驚き一瞬足を止めるものが多数。そのつど門番が
衛兵(GM):
「冒険者が蛮族を生け捕りにしたんだが、守りの剣で動けないらしくてな。迷惑なんだがしかたなくそこで休ませてるんだ」
GM(公人):
などとてきとうな説明で納得させて廻っている。その内容は毎回微妙に違うものの、当のレアはもちろんこと、ラミにとってもあまり気持ちのいいものではなかったが、ここは我慢するよりなかった。
ただ1点、メアがいつもは人前で決してはずさないウィッグを外して角を周囲の目にさらすことで、「穢れ持ち」に対する偏見の目を分散させたこと以外は。
そうしていると、買い物を済ませたマタビが1人の人物を伴って戻ってきた。
マタビ(マナコ):
「戻ってくる道の途中で会って・・・」
クリス(GM):
「街の入口で、うちのエンブレムつけた冒険者がどうのって話が聞こえてきたから来てみれば・・・」
レア(セントレア):
「・・・おま、えは・・・?」
クリス(GM):
「ん。地方語なら話せるんだな。
俺は、クリス=コート。彼女たちが、そしてこれからは君も所属することになる冒険者の店”寛容な交流亭”の主だ。
レア=トーレ、で良いんだよな?」
レア(セントレア):
「・・・あぁ・・・世話に、イや、セワをかけ、る」
マタビ(マナコ):
「必要なものは揃いました。はやく守りの剣の影響が無い所まで離れましょう!」
ラミ(ミーア):
「そうだね。ほら、レア。立てる?」
メア(ラクネラ):
「それと、門番さん?」
衛兵(GM):
「ん?」
メア(ラクネラ):
「私たちのパーティー、というか寛容な交流亭に蛮族が所属してるって話はもう目撃者も居るし、喋るなとは言わないわ。
ただ、変な尾ヒレを付けたら・・・容赦しないからね?」
衛兵(GM):
「あ、あぁ・・・わかってる」
GM(公人):
クリスや門番に見送られながら一行はブルハピ山へと引き返して行った。
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公人:
という感じで。
じゃぁ、改めて買い物の宣言をしてもらおうかな。
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各人、<アウェイクポーション>2個ずつ購入。
購入後所持金
ラミ :230 → 30G
メア :190 → 0G(足りない分はレアが肩代わり)
マタビ:979 → 779G
レア :6,170→5,960G
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公人:
やっぱりというか、それくらいしかないよね。
ラクネラ:
なんか最近レアにおごってもらってばかりね。
セントレア:
正直持て余しているからな。気にするな。
公人:
さぁ、それじゃぁ今一度ブルハピ山の登山に挑戦してもらおうか。
ミーア:
あうぅ・・・ラクネラ、お願い!
ラクネラ:
はいはい。2dだったわね。
・・・11よ。
公人:
今度は高めだね。じゃぁ、全員探索判定をしてもらおうか。
マナコ:
足を止める理由がありませんが・・・
公人:
(1番基準値が高いのがマタビの6か・・・じゃぁ・・・)
そうだね。あくまでも先を急いでいる状況だから達成値に-2してもらうよ。
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探索判定
ラミ :(平目)6-2=4
メア :(平目)ピンゾロ!
マタビ:6+5-2 =9
レア :4+3-2 =5
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公人:
(さすがに難しかったかな)
うん。それだとみんな先を急いでいたのもあって特には何も無かったね。
ラクネラ:
あら、ざんねん。アイテム獲得イベントだったのね。
公人:
ラク姉さん、GMの描写からランダム表の中身を推測するのやめて。
とにかく。みんな目的の坑道の入口”だった”場所に撞着したよ。
話に聞いていた通り黒い球体が斜面に埋まっているようにしか見えないね。
ミーア:
ここに入ったら、原因を解決するまで出られないんだよね。
セントレア:
覚悟はいいか?
マナコ:
っ、はい!
公人:
じゃぁ、中に入るということで。
ラクネラ:
さてさて鬼が出るか蛇が出るか・・・
つづく
というわけで、蛮族と人族の第2種接近遭遇でした。
というか・・・
単なる雑魚戦のつもりがまさかの気絶者を出すわ、
そのせいで使うつもりのなかったリソースを消費するわ、
でもそのおかげで買い忘れに気付けるわ、
なんなんですかコレ。
もっと影響の少ないところで経験点稼ぎしてくれませんかね?
閑話休題。
今回のキモはやはりレアのディルクール入り(ただし入口まで)でしょうか。
えぇえぇ。そうですよ。レアの穢れが4になった時点でムリにディルクールを目指す理由が無くなった事に気付いてませんでしたよ。
なんなら、気付いたの今回の話を書き始めた後でしたよ。
どうするんだこれから・・・
と、とにかく次回こそ探索回です。
しばらくお待ちください。